『悪魔が世界を統治している』(九評編集部)

人権

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おわりに

長い歴史の中で、人類は壮麗かつ輝かしい文明を築いたが、一方で幾多の悲劇と災難をも経験した。歴史を振り返ると、道徳は公正な政治、経済力、成熟した文化、国家の繁栄をもたらすことが分かる。一方、道徳が退廃すれば国家は衰退し、文明は壊滅する。

今日、人類は物質的な豊かさを享受しているが、一方で共産主義が起こした災難にも直面している。共産主義の究極の目的は地上の楽園ではなく、人類の壊滅である。共産主義とは、宇宙に漂う憎悪や悪徳など腐敗した要素から生まれた邪霊である。憎しみから生まれた共産主義は、1億人以上の人々を虐殺し、数千年の歴史が育んだ文明を踏みにじり、人類の道徳を破壊した。

共産邪霊は東側と西側に入念な仕掛けを施し、各国で異なる陰謀を企てた。東側では冷酷な虐殺を繰り返し、人々に無神論を植え付けた。西側では、共産主義は迂回する戦法を取り、徐々に浸透して人々の信仰と伝統的価値観を放棄させた。

共産主義は政権とその関連団体、同調者、共犯者、代理人たちを利用し、人類世界に表出している全ての負の(ネガティブな)要素を集め、凄まじく強大な力を蓄えた。共産主義は、政治、経済、法律、教育、メディア、芸術、文化を含むすべての社会分野を転覆し、支配した。今日、人類は危機的な状況に直面している。

過去2世紀にわたる社会の変遷を振り返ると、共産主義が勝利した理由が見えてくる。人々は科学がもたらした物質的な豊かさに溺れ、無神論を信じたからである。人類は神の慈悲に背を向け、自分たちを悪魔/index.html’ target=’_blank’>悪魔の手に委ねてしまった。神が与えた伝統から遠く離れ、人類は簡単に共産主義の嘘に騙された。嘘とは、社会主義、リベラル主義、進歩主義を含む数々のイデオロギーである。

伝統文化は人類が道徳を維持し、最後の時期に済度されることを保障する。しかし、伝統文化が破壊され、基本的な道徳が排除された今日、人類と神の絆は断たれてしまった。人類は神の教えを理解することができず、優位に立つ悪魔/index.html’ target=’_blank’>悪魔がこの世で破壊を繰り返している。人類の道徳が退廃し、人間としての基準が守られなければ、神は仕方なく人類を手放すしかない。そうなれば、悪魔/index.html’ target=’_blank’>悪魔は人類を地獄へと突き落とすだろう。

しかし、物事は極まれば必ず逆の方向へ転じ、邪悪は善を倒すことができない。これが、この世の理である。共産主義の勝利は一瞬に過ぎず、悪魔/index.html’ target=’_blank’>悪魔による人間への脅しや陰険な誘惑は見せかけである。人間は不完全かもしれないが、良心、徳、道徳的な勇気など、数千年をかけて養われた本性を持つ。これこそが、人間に残された希望である。

世界中でさまざまな事象が目まぐるしいスピードで展開している。正の(ポジティブな)要素が広がり、人々は目覚め始めている。

中国では、人々が中国共産党に対して平和的に抵抗し、信仰と道徳心を堅持している。大紀元の社説シリーズ『共産党に対する九つの論評』に啓発され、3億人を超える中国人が中国共産党およびその関連組織との関係を断ち、「脱党」(中国共産党から脱退すること)すると宣言している。ますます多くの人々が、共産主義に繋がれた鎖を断ち切っている。共産党の解体は、すでに始まっている。

共産党の解体は神の按排である。もし中国政府の指導者たちが共産党を自ら解体するのなら、平和でスムーズな移行期が与えられるだろう。将来、彼らは神から授けられた真の権威を得ることができる。しかし、もし彼らが頑固に解体を拒むなら、彼らは共産党と運命を共にし、最終的には堕ちていくだろう。

世界は伝統文化と道徳の復興を目撃し、普遍的価値観である真・善・忍を取り戻している。その先導を担っているのは、5大陸を巡回公演する神韻芸術団である。中国古典舞踊を通して、彼らは普遍的価値観を世界中で体現している。

欧米諸国も共産主義が過去1世紀の間に浸透していることに気づき始めている。共産主義と変異した現代文化を払拭する動きが、法律、ガバナンス(統治)、教育、外交関係を含むあらゆる分野で起こっている。各国政府は共産主義政権とその関連組織に対する警戒を強め、共産主義の影響を世界中で抑制している。

共産主義は軍事力で打倒できる相手ではない。世界がその支配から解放されるには、まずわれわれ自身の心を浄化しなければならない。法輪大法の創立者、李洪志(りこうし)は彼の説法「内を修めて外を安定させる」の中で、次のように述べている。

「人が徳を重んじなければ、天下は大いに乱れて治まらず、人々は近い敵となって生きていても楽しむことがありません。生きていても楽しむことがなければ、生死を恐れなくなります。 老子曰く、「民衆が死を恐れなければ、なぜ死をもって恐れさせるのか?」 これは大きな脅威の到来です。天下太平は民衆の願いで、この時にもし法令の増加をもって安定を求めるならば、逆効果です。 この憂いを解決しようとするならば、必ず天下において徳を修めて、初めて根本を治めることができるのです。 高官がもし、自身の利益を計らなければ、国は腐敗しません。民衆がもし、身を修め徳を養うことを重んじ、官僚と民衆はおのずからその心を戒めるならば、国全体が安定し、民心が得られ、政権は安定し、しかも外敵はおのずから恐れ、天下太平となります。これは聖人の為すことです」

創造主は慈悲深く人類を見守っている。人類が神を裏切れば、災難が降りかかる。もし人類が、神から与えられた道に立ち戻るならば、救い済度されるだろう。人類が、見せかけに騙されず、動揺せず真に善の心を持ち、神から与えられた人間の基準を保ち、伝統的価値観を復活させ、伝統文化を取り戻すならば、神は人類を悪魔から救い出す。人類を堕落させ、壊滅させようとする共産邪霊の試みは失敗に終わるだろう。

われわれは、神に崇敬の念を抱くべきである。神はわれわれに悪魔の罠から脱出する方法を教え、伝統と神に回帰する道を示している。今日、人類がこの道を行くかどうかの選択が、われわれの目の前に置かれているのである。

【引用元】
おわりに | 大紀元 エポックタイムズ (epochtimes.jp)

【序章】
【第一章】 人類を壊滅する邪悪の陰謀
【第二章】 始まりはヨーロッパ
【第三章】 東側での大虐殺
【第四章】 革命の輸出
【第五章】 西側への浸透
【第六章】 神に対する反逆
【第七章】 家族の崩壊
【第八章】 共産主義が引き起こした政治の混乱
【第九章】  共産主義がしかけた経済的な罠
【第十章】 法律を利用する邪悪
【第十一章】 芸術を冒涜する
【第十二章】 教育の破壊
【第十三章】 メディアを乗っ取る
【第十四章】 大衆文化―退廃と放縦
【第十五章】 テロリズムのルーツは共産主義
【第十六章】 環境主義の裏にいる共産主義
【第十七章】 グローバル化の中心は共産主義
【第十八章】 中国共産党のグローバルな野望
【おわりに】