エポックタイムズ姉妹メディア記者、襲撃される APEC抗議デモ取材中

人権
2023年11月15日、新唐人(NTD)記者のジェイソン・ブレア氏 (Eva Fu/The Epoch Times)

アジア太平洋経済協力会議(APEC)が開催されている米サンフランシスコで11月15日、エポックタイムズの姉妹メディア新唐人(NTD)の記者が路上で男に襲撃された。後に男は私服警官によって拘束された。

事件は、APEC首脳会議が開催されていたモスコーン・センターから数ブロック離れた交差点付近で起きた。

NTDのジェイソン・ブレア氏によれば、法輪功学習者のオーディオスピーカーを蹴り倒し、法輪功迫害の停止を訴える横断幕を引き剥がそうと試みる男を撮影していたところ、男が突然金属製のような器具を手にして殴りかかってきた。男はアジア系で20代とみられる。

ブレア氏はX(旧ツイッター)に「この男は今私を攻撃した。彼は法輪功学習者のラジオを破壊した。私はこれ以上の破壊行為を阻止しようと彼を撮影し始めたが、彼は戻ってきて法輪功学習者らの旗を掴んだ。それからは男は私の携帯電話を狙って私に向かって振りかざした。私服警官が彼を取り押さえ、連行して行った。これはサンフランシスコのダウンタウン、APEC首脳会議の警備区域のすぐ外で起きた。」とポストした。

11月15日当日も法輪功学習者は横断幕を広げ、中国共産党による弾圧や生体臓器狩りの停止を求めていた。

男の身元や動機は不明だが、ブレア氏は男が「ただのホームレスのいかれた男」ではないと推測する。「非常に憎悪に満ちたていた。標的を定めているようだった」

法輪功は1992年中国で伝え出された気功で、宗教や政治に関与することはなく、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があったため、わずか数年の間に1億を超える人々に愛好されるようになった。しかし、当時の国家主席・江沢民(2022年11月30日に死去)は法輪功の爆発的な人気に強く嫉妬し、自分の権力を乱用し中国共産党を利用して、1999年7月20日に法輪功に対する弾圧を発動しました。以来、法輪功学習者に対して不法な逮捕・監禁、地獄のような強制労働、拷問などから、生体臓器狩りにまで及ぶ残虐な迫害を今なお続けている。

2023年11月14日、米サンフランシスコで中国共産党による臓器狩りの停止を求める法輪功学習者たち  (Zhou Rong/The Epoch Times)

 

中国共産党による法輪功への迫害 海外でも頻発

2019年9月24日、香港の女性法輪功学習者廖さんが長沙湾警察署で街頭活動の申請を終え帰宅する途中、路上で警棒のようなものを持った覆面の男2人(犯罪組織構成員の男ら)に頭部や下半身を強く殴打された。

2021年4月12日、香港大紀元の印刷工場が、中国共産党が雇ったと思われる暴徒4人によって、襲撃された。また翌月の11日香港「大紀元時報」の記者である梁珍氏が自宅アパート前で、アルミ製バットを持つ男に激しく殴られた。

2022年2月には米ニューヨーク市のフラッシング地区(アジア系の移民が多い)で、中国共産党による法輪功迫害について啓発活動を行う2か所の路上展示ブースが刺青(いれずみ)をいれた中国系米国人男性に襲撃された。

今年に入ってからは、フラッシングで迫害停止を呼びかける法輪功学習者に暴行を加えたとして、斉中平被告(77)が逮捕された。法輪功学習者によれば、斉被告は長年にわたり嫌がらせ行為を働いていたという。

【引用記事】大紀元(2023年11月18日)
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