中共による海外での法輪功迫害の詳細が明らかに

人権

海外における法輪功迫害の新たな報告書が発表された 

「法輪功迫害追跡国際組織(WTOIFG)」の略称「追査国際」が12月5日に、最新の「追跡調査公告」を発表した。 

追査国際によると近年、中国共産党(中共)が、法輪功迫害のために海外に設立した「法輪功打撃事務所」などの秘密機関を通じて、海外の法輪功学習者らに対して攻撃を行っていると明かした。この報告書では、中共の秘密行動の詳細、組織構造、及びその国際的な犯罪手法について詳述されている。 

追査国際は最近、海外で法輪功に対する悪意ある攻撃事件が相次いで発生したと報告している。これには中共がメディアを使い、法輪功学習者に対して行っている「生体臓器狩り」などの悪事を隠ぺいする報道や、神韻芸術団に関する捏造情報、インフルエンサーによる中傷、さらには悪意のある訴訟が含まれている。これらの行動は中共国家安全部と公安部によって計画され、中共が海外に設立した「法輪功打撃事務所」によって実行されている。 

法輪功迫害の目的は何か 

「追査国際」のスポークスマン・汪志遠氏によると、「これらは中共が海外で法輪功に対して組織的に迫害を行っている一部であり、この行動は政法委員会によって指揮され、公安部、国家安全部、統一戦線部、外交部などが共同で計画している。目的は、中共が国際社会に対して洗脳工作を行い、法輪功の評判を貶めることにある」という。 

中共は1999年6月10日に、法輪功を弾圧するための組織「610弁公室」を設立したが、公告によると「法輪功打撃事務所」は、中共の「610弁公室」の海外版で、法輪功を攻撃する専門機関だとしている。この組織は中共の海外の大使館や領事館に付随し、華人コミュニティや学生会などを操ることで、密かに迫害行為を行っている。 

汪志遠氏は、「具体的な実行部門は中共が海外に設立した『法輪功打撃事務所』が担当している。例えば、北米に『北米法輪功打撃事務所』があり、その主任は呉秋華だ。この情報はどのように得たのか? 2021年に公安部と国家安全部が共同で発行した任命状を入手した。その中には、『北米法輪功打撃事務所』の主任が呉秋華であると明記されていた」と述べた。 

  ♦アメリカでの法輪功迫害の実態 

アメリカ・カリフォルニア州の陳闖創法律事務所の職員・梁少華氏は、中共による法輪功への攻撃には長い歴史があり、現在明らかにされていることも驚くべき内容ではないと述べている。 

梁少華氏は「以前、アメリカのメディアでも報じられていたが、中共はスパイや代理人をニューヨークやアメリカ国内に派遣し、法輪功を中傷する活動を行っている。これには法輪功学習者への尾行やさまざまな監視行為が含まれ、これらの行為は長い間続いている。法輪功への迫害は1999年当時、法輪功創始者・李洪志先生に人々の絶大な信望が集中することに、国家主席・江沢民が強い嫉妬心を持ったことから始まった。迫害の中で法輪功学習者は中共の本質を暴き真相を伝えていき、国際的にも今回の迫害への認識が深まってきた。そのため中共は恐怖を感じ、攻撃を強化していると考えている。そして、法輪功を中傷し、攻撃し、監視し、浸透させるために、より多くのリソースを投入している」と語っている。 

中共は世論を操作し、アメリカ社会において法輪功に対して誤解を生じさせようとしている。2024年6月に開催した中共公安部の会議では、「神韻と法輪功を攻撃する中国語のYouTuberを支援し、内部情報を提供したり、法輪功組織内に潜伏させたスパイを利用して対立を生み出すように」と明確に指示している。 

梁少華氏はまた「法輪功に対する取り締りセンターや事務所は、特に人員と資源を法輪功に向けて配置しており、これは海外では明らかに違法で、越境的な監視・統制の一種だ。中共は海外で執行権を持たず、この行為は現地の法律や国連の条約に違反している。これは欧米の法律で厳しく禁止されており、現地のFBIや警察が重点的に取り締まっている」としている。 

汪志遠氏は、中共の建国理念は階級闘争による統治であり、社会的恐怖を生み出すことで権力の安定を図ることだと考えている。 

 【参考資料】 法輪功について