中共が米国を利用して法輪功を迫害 世紀の人権犯罪から逃れようと画策か

人権

1月8日、中国共産党(中共)公安部に所属する「沈亮」という仮名の内部告発者が、大紀元時報に対し、中共が海外で神韻と法輪功に対する攻撃をエスカレートさせた理由は、表面的なものにとどまらないと語った。中共が最も恐れているのは、アメリカ政府が法輪功が中国で受けている拷問や生体臓器摘出に関する調査を正式に開始することである。これが始まれば、それは中共の終わりを意味する。中共はアメリカに法輪功を有罪とするよう働きかけることで、自らが犯した世紀の人権犯罪から逃れようとしているのである。
さらに、2024年8月以降の5か月間にわたり、ニューヨーク・タイムズが神韻を攻撃する記事を9本も連続で発表した。この動きは、中共が海外で法輪功を弾圧する計画と連動しているとみられる。
中国公安部の内部告発者である「沈亮」(仮名)によると、610弁公室系統の庁級正官員からの情報として、中共の目的は「単に神韻や法輪功を攻撃することではなく、もっと深刻な陰謀がある」と述べている。
※「610弁公室」:
元中国共産党総書記・江沢民の命令により設置された法輪功迫害専門組織。法輪功に対する
迫害を直接計画、実施、推進、指揮している。

神韻攻撃の発端は習近平が神韻を高く評価したことにある
沈亮によると、以前から神韻を攻撃していたがそれを最近エスカレートさせた発端は、習近平が神韻公演の映像を推薦され、それを視聴した際に高く評価したことにあるという。習は神韻を称賛し、中共の文化部門に対して「神韻のような民間団体に劣っている」と批判した。この発言が中共内部の一部に反感を招き、神韻への妨害と攻撃を強化する動きにつながったとされている。
さらに、中共内部では神韻や法輪功を攻撃することを利用して政治的利益を得ようとする勢力も存在している。

◇陳一新による中共党首への提案
新たに国安部部長に就任した陳一新は、中共の党首に次のように進言したという。
「法輪功を取り除かない限り、もしアメリカが法輪功と連携し、(中国)国内での法輪功への弾圧や迫害を正式に調査した場合、中共の行為が国際社会で公にされるであろう。それは党の崩壊や国家の滅亡だけでなく、中共の主要な指導者、さらには習近平自身が国際法廷で裁かれる可能性をもたらす」
昨年6月、アメリカ議会下院は全会一致で「法輪功保護法案」を可決し、中国国内での強制的な臓器摘出に関与した責任者に対する制裁を求めた。
陳一新は習近平に「もしアメリカが法輪功を有罪認定し、明確に法輪功をカルトと断定すれば、中国国内で起きたすべての出来事、特に生体臓器摘出問題について、誰も追及することがなくなるであろう」と提案した。

◇神韻の問題は単なる引き金に過ぎない
公安部の内部告発者である沈亮は「神韻の問題は単なる引き金に過ぎない。本当に中共と習近平が法輪功や関連団体への攻撃を決意した理由は、やはり国内の数百万人の法輪功学習者に対して犯した膨大な罪を隠蔽するためである」と述べている。
沈亮は、アメリカ政府にこの問題の背後関係を調査するよう求めた。彼は「これは米国にとっても非常に重要な課題であり、米国に対する潜在的な脅威を排除することにも繋がる」と指摘している。
さらに沈亮は、中共の法輪功に対する攻撃はアメリカだけに留まらないと述べた。「もしアメリカで成功した場合、他の地域でもアメリカの手法を模倣して行動を展開するであろう。特に台湾では、中共のスパイがすでに密かに活動を始めている」

※神韻芸術団:
2006年に設立され、米国・ニューヨークに本部を置く、独立した非営利団体。中国共産党に  よって破壊された中国の伝統文化の復興に取り組んでおり、共産主義以前の中国の美しさと善良さを復活させるもの。物語や伝説を表現するパフォーマンス、鮮やかな衣装や背景、東西文化を融合したオリジナルのオーケストラ音楽など。現代劇の中では、中国でいまだに続いている法輪功迫害の邪悪さを表現し、同時に、迫害に対する法輪功学習者の確固とした信念を表し、観客たちを震撼させている。神韻は毎年、世界のトップ劇場で公演を行い、訪れる場所では、熱狂的な神韻ブームを巻き起こしている。

【参考資料】大紀元