神韻の初回公演がテロから脅迫 FBIが介入し安全確保

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神韻の2025年世界巡回ツアーは、12月23日に米国・アトランタ市(シンフォニー・ホール)で幕を開ける予定です。しかし、初回公演を目前に控えた12月11日、主催者はテロ脅迫のメールを受け取りました。現在、地元警察とFBIが調査を開始し、予定通り公演を実施するための安全確保に努めています。

現地の神韻主催者 孫大坤氏
孫氏によると、メールは中国語で書かれており、脅迫の画像も添付されていたとのこと。

記者の調査によると、脅迫メールに添付されていた画像は、実際にネット上の画像素材サイト「Shutterstock」から流用されたもので、改変もなく、その手法は稚拙なものでした。

アトランタでの神韻初公演に対する脅迫について、警察とFBIはすでに調査を開始しており、「この事件を非常に重く受け止めている」と表明しています。

弁護士 陳闖創氏
「少なくとも3つの罪に該当します。具体的には、テロ犯罪、インターネットを利用したストーキング犯罪、さらに大陸を跨ぐ脅迫情報の拡散です。少なくともこの3つの罪に関わっています」

近年、中国共産党は神韻に対する海外での妨害行為をエスカレートさせています。これには、神韻の本部や公演会場に爆弾の脅迫や暴力的な脅迫メールを送る行為が含まれます。警察の調査結果によれば、これらの脅迫は詐欺的な虚偽のものであることが確認されています。一般的には、中国共産党の目的は神韻公演の円滑な実施を妨害することだと考えられています。

全世界脱党支援センターの主席 易中原氏
「理解のある人なら誰でも分かることですが、中国共産党(中共)が背後で神韻や法輪功を潰そうとしている理由は、神韻が伝統的な価値観の美しさや中華文化の素晴らしさを伝えることで、中共の醜い部分が自ずと明るみに出てしまうからです。彼ら(中共)はそれに耐えられず、このような卑劣な手段を取っているのです」

米国のバイデン大統領は最近、中国共産党による越境的な抑圧行為に対応するため、「中国検閲監視・対策グループ」の設立を発表しました。このグループは、中国共産党による米国民への恐喝や検閲行為に対処し、中国共産党の代理人活動の監視と取り締まりを強化することを目的としています。

※神韻芸術団:
2006年に設立され、米国・ニューヨークに本部を置く、独立した非営利団体です。中国共産党によって破壊された中国の伝統文化の復興に取り組んでおり、共産主義以前の中国の美しさと善良さを復活させるものです。物語や伝説を表現するパフォーマンス、鮮やかな衣装や背景、東西文化を融合したオリジナルのオーケストラ音楽など。現代劇の中では、中国でいまだに続いている法輪功迫害の邪悪さを表現し、同時に、迫害に対する法輪功学習者の確固とした信念を表し、観客たちを震撼させています。神韻は毎年、世界のトップ劇場で公演を行い、訪れる場所では、熱狂的な神韻ブームを巻き起こしています。

※法輪功:
1992年中国で伝え出された気功で、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があったため、わずか数年の間に1億を超える人々に愛好されるようになりました。しかし、当時の国家主席・江沢民(2022年11月30日に死去)は法輪功の爆発的な人気に強く嫉妬し、自分の権力を乱用し中国共産党を利用して、1999年7月20日に法輪功に対する弾圧を発動しました。しかも、この弾圧を正当化するために、あらゆる手段を使って国内外へ捏造した情報を流し、徹底的に法輪功を悪者に仕立て上げました。中国共産党による法輪功への前代未聞の迫害は現在も続いており、不法逮捕、拘禁、強制労働、拷問、性的暴行などから生体臓器狩りという国家犯罪にまで及んでいます。
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