法輪功に対してでっち上げた動画を見た中国の若者 米国へ亡命

人権

小粉紅だった劉大東さんは、しばしばファイアウォールを飛び越え、中国国内の実態に関する情報を目にした。特に、法輪功に対して中共がでっち上げたいわゆる「天安門広場焼身自殺事件」に関する動画を見て最も衝撃を受けたという。

※小粉紅(しょうふんこう):中華人民共和国における1990年代以降に生まれた若い世代の民族主義者のこと。 この世代は、「未熟な共産主義者」であり「完全に赤く染まっていない」という意味で中国語で小粉紅とよばれる。

劉大東さんは、中国国内のソフトウェア開発会社でバックエンドインターフェース開発という、一般的にユーザーの目に触れない処理などを開発するソフトウェアエンジニアだった。後に彼は、実際には監視・制御ソフトウェアを製造していたことに気づいた。

劉大東さん
「その後、非常に多機能な監視ソフトであることが判明しました。我々の上司が入札を予定しているプロジェクトは、中国軍のある部隊、海軍の部隊が将校と兵士などを監視するために使用されるものです。そのソフトウェアは、あなたが携帯電話で行うすべてのことを監視することができます。入札に成功すれば、我々のその手続きとして、必ず将校や兵士にインストールを義務づけることになります」

彼は、この監視ソフトは電話機内のあらゆる動作や電話機周辺の音までも感知・盗聴できると指摘した。

2018年、彼の弟で、人気動画配信者の劉大聖さんは、中共にとって都合の悪い動画をネット上に投稿し、中国当局から台湾独立活動家というレッテルを貼られた。

劉大東さん
「ファイアウォールを飛び越えて見てみたが、弟は台湾の利点について話しているだけで、特に何もなかったのです。弟を擁護しようとした結果、まずそのことですぐに発言が封じられました。私が問題の人物、つまり弟の兄であることを知られると、即座に発言できなくなりました」

当時、まだ小粉紅だった劉大東さんは中共当局の事情聴取を受けたとき、「このままでは拘束されてしまう」と非常に心配した。

その後、劉大東さんはしばしばファイアウォールを飛び越え、中国国内の実態に関する情報を目にした。特に、法輪功に対して中共がでっち上げたいわゆる「天安門広場焼身自殺事件」に関する動画を見て最も衝撃を受けたという。

法輪功は、1992年中国で伝え出された気功で、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があり、宗教や政治に関与することはないといわれている。しかし、1999年、当時の国家主席・江沢民が法輪功の爆発的な人気に強く嫉妬し、自分の権力を乱用し、法輪功に対する弾圧を発動した。いわゆる「天安門広場焼身自殺事件」とは、中共が弾圧を正当化するために、でっち上げた自作自演の事件といわれている。中共による法輪功への弾圧は、生体臓器狩りにまで及び、前代未聞の残虐な弾圧は現在も続いている。

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劉大東さん
「見終わった後はまるで平手打ちを食らったようでした。どうすることもできなかったです。あの動画に映っている証拠は本当に非の打ちどころがないから、何も言うことはできませんでした」

「(中共は)公然と14億人の国民を騙し、敵やライバルに濡れ衣を着せて陥れているようだが、そんなことは許されません。これは一線を越えています。 受け入れられません」

彼は、中共は邪悪なマフィア組織で、人としての最低点をも下回っていると述べた。

劉大東さん
「畜生に近い人間で構成された組織で、人間性はほとんどありません。すべては畜生のニーズに基づいて作られています。そのため、人権を侵害し、戦争に勝利するためには手段を問わないのです」

劉大東さんは言論の自由が剥奪されている社会で生き抜くことは、極めて辛く、死よりも苦痛であるため、残りの人生を中共の統制下で過ごしたくないといい、そのため2019年、ついに彼は共産主義の中国から逃れ、渡米した。

【引用記事】NTDジャパン(2024年3月25日)