中国共産党、常態化している法輪功学習者への虐待

人権
中国の刑務所における法輪功学習者に対する拷問の一種。被害を受けた学習者の話をもとに明慧ネットがイラスト化した (Minghui.org)

法輪功迫害から今年で23年が経つ。学習者に信仰を放棄させるため、中国共産党は凄惨な性暴力を含むさまざまな拷問を用いてきた。中国の著名な人権弁護士・高智晟氏は「ほぼ全ての女性の性器と胸、全ての男性の性器が、この最も下劣な性的暴行という迫害の対象になっている」と証言している。

恐怖を超えてーー高智晟弁護士の生涯【ドキュメンタリー】

 

男性学習者への性暴力
3月1日、法輪功学習者の周向陽さんは中国北部の都市、天津にある悪名高い天津濱海刑務所から釈放された。不正な逮捕で7年間服役していた。訴状のなかで、刑務所で受けたさまざまな拷問について悲痛な思いを綴っている。

周さんは服役期間中、電気棒で感電、強制給餌(灌食)、性的虐待などさまざまな拷問を受けてきた。不当拘束に抗議してハンガーストライキを行った際には、灌食を日常的にうけるようになり健康状態が悪化。歩くこともままならなくなったという。

受刑者からは性暴力を受けた。2人の受刑者に押さえつけられ、体液がにじみ出るほど何度も乳首を強くつねられたという。法輪功情報サイト「明慧ネット」によると長時間、性器を圧迫され、患部が化膿して腫れ上がり変形した。尿を混ぜ込んだ流動食を喉に流し込まれたこともあった。

また手袋をした手を肛門から直腸にかけて強い力で突っ込まれる拷問も受けた。手袋は唐辛子スプレーを施されていたこともあった。周さんが激痛で叫べば彼らは口を塞いだという。

周さんは2003年にも不当に懲役9年の実刑判決を言い渡されている。その際も全身傷だらけになるまで一晩中スタンガンで電気ショックを与えられたり、灌食される等の拷問を受けた。迫害に抗議するためハンガーストライキを行ったため体重は40キロまで落ち、大小便さえ自己管理できないまで衰弱していたという。

周さんの妻、李珊珊さんも法輪功学習者であるという理由だけで6年の実刑判決を言い渡されている。

法輪功学習者の周向陽さん(左)と妻の李珊珊さん(右) (Minghui.org)

悪名高い刑務所
周さんが拘束されていた天津濱海刑務所は中国共産党による法輪功学習者への迫害を実施する悪名高い施設として知られる。

2020年3月、法輪功学習者の李少臣さんは同刑務所で4年半の服役中、77歳で死亡した。明慧ネットが報じた。中国当局の透明性の欠如と意図的な虐待により、死因は明らかにされていない。

2011年7月、法輪功学習者の李希望さんは入所から10日後、拷問により49歳でこの世を去った。李さんの直接的な死因は「地錨」という拷問のためだった。両足を130度に開き、足首を地面に固定された状態のまま、両手を片方の足首に縛り付けられるというものだ。明慧ネットによると、10時間以上この姿勢を取らされた後、死亡が確認されたという。

中国の刑務所における法輪功学習者に対する拷問の一種。被害を受けた学習者の話をもとに明慧ネットがイラスト化した (Minghui.org)

李さんの妻である陳麗豔氏はその後、明慧ネットに文章を寄せた。夫は死亡したとき、額と頭は膿疱で覆われ、両目は見開かれ、口も開いていたという。「どれほど辛い思いをしたか」と記している。

【引用記事】
・大紀元 https://www.epochtimes.jp/2022/04/104542.html

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米国務省、人権報告書を発表 法輪功学習者らへの拷問を非難

米国務省は4月12日、世界198カ国を対象とした2021年版の人権報告書を発表した。中国を「権威主義国家」と表現し、法輪功学習者やウイグル人への人権弾圧を非難した。ブリンケン国務長官は「中国共産党は、大量虐殺と人道に対する罪を犯し続けている」と指摘した。

法輪功迫害は、1999年に始まって以来、23年の時が経過した。毎年米国務省が発表する人権報告書には、法輪功迫害の証拠が蓄積され続けている。

今年の報告書の中には、国境を越えた弾圧政策についても言及し、外国政府に圧力をかけ反体制派や宗教的少数派を中国本土へ強制送還していると述べた。具体的には、国際刑事警察機構(インターポール)の国際手配書「レッドノーティス(赤手配書)」を悪用し、中国本土に強制送還することで、反体制派の投獄を目的としている。

20年以上、中国共産党の迫害の対象となっている法輪功学習者については、正当な理由もなく拘束され、拷問を受けていると批判。中国共産党が「再教育」といった名の下で法輪功への信念を放棄させる取り組みを行なっているとも指摘した。

事例として、法輪功学習者の任海飛氏の拘束を挙げ「任氏は令状なしに逮捕された。最初の逮捕後に重傷を負って入院したものの、退院後も大連姚家拘置所に再拘束され、現在に至っている」と懸念を示した。

【引用記事】
・大紀元 https://www.epochtimes.jp/2022/04/104477.html