中国の有名な女子テニスの彭帥選手に性的関係を強要したとされる、張高麗・元中国副首相の黒い過去。「法輪功迫害追跡調査國際組織」が2015年、調査と証拠収集の過程で生体臓器摘出を命じた最初の人物が江沢民だったとの張高麗の間接的証言を公表した。
張高麗が彭帥選手に性的関係を強要
中国女子テニス選手・彭帥さんが、2021年11月2日、75歳となる(当時)張高麗・元中国副首相による性的暴行をSNSで暴露した後に、一時行方が分からなくなった事件は記憶に残っていると思う。彭帥さんが3週間近く消息不明になると、国際社会から彼女の安全を懸念する声が上がり、SNS上には「彭帥さんはどこに」というハッシュタグがつけられた。北京オリンピックを控え、IOCを巻き込んだ世界的な事件と発展した。
・【焦点速達】不倫が暴露され大きく取り上げられた張高麗だが、彼にはどんな過去があるのだろうか?
実は、張高麗は2015年に驚くべき証言をしていた。
江沢民が生体臓器摘出の元凶であると暴露!
「法輪功迫害追跡國際組織」(WOIPFG)の会長 汪志遠氏が、調査と証拠収集の過程で生体臓器摘出を命じた最初の人物が判明したことについて、公に語った。
2015年7月5日、海外の「法輪功迫害追跡調査國際組織」(WOIPFG)の汪志遠会長は、中国共産党(中共)による法輪功への迫害に関する調査で、ある電話によって、江沢民が最初に生体臓器摘出(臓器狩り)を命じた元凶であると判明したことについて、公に語った。汪氏は大紀元のインタビューの中で、通話の全体像とその内容を公開し、同時に証拠を入手したきっかけも明らかにした。
2015年6月24日、当時の中共中央委員会政治局常務委員で、中共国務院副総理の張高麗がカザフスタンを公式訪問期間中のことだった。その日の朝、訪問中の張高麗の連絡係である李光の携帯電話に、江沢民の事務所の「劉秘書」から電話がかかってきた。通話の中で、「劉秘書」は張高麗がいつ到着するかを尋ね、また電話すると告げた。
張高麗と連絡員の李光は、電話をかけて来た「劉秘書」が、実はWOIPFGの調査員であるとは想像だにしていなかった。そして、以下の張高麗と「劉秘書」の会話から、法輪功学習者の生体臓器摘出を命じたのが、中共の前総書記の江沢民であったと、明らかになった。
WOIPFGの調査員が「劉秘書」になりすまし、電話の中でまず、江沢民から張高麗へのことづてとして「最近、数万人の法輪功学習者が江沢民同志を最高検察院に提訴し、同志は数百万人の法輪功学習者に対する生体臓器摘出を命じた責任を問われているが、江沢民同志はそれを非常に心配している」と伝え、さらに「政治局で議論された場合は、この問題の追及を阻止することを江は望んでいる」と伝えた。
張高麗はこれに「分かった」と返している。
そして、「劉秘書」が「何百万人もの法輪功学習者に対する生体臓器摘出という問題の追求責任は、非常に大きく重いものであることを知っておかなければならない。あなたなら、理解できるでしょう?」と伝えると、張高麗は「江主席は安心なさってください」と答え、「この件は絶対に阻止する」と語った。
最後に「劉秘書」は、「それならば、戻って来たら、この件を急いでください。もう一つ、残っている法輪功学習者にも間違いのないようにきちんと対応しなければならない」と何度も注意した。張高麗は三回「分かった」と答えた。
2015年は、習近平と王岐山が手を組んで、江沢民派の汚職を一掃するという、敏感な時期だった。汪志遠氏によると、張高麗はこの電話調査の際に、江沢民が法輪功学習者の生体臓器摘出を命じた犯人であることを間接的に認め、それだけでなく、江沢民との真の関係まで明らかにしたという。
汪志遠氏は、調査成功の鍵はタイミングをうまく掴んだことであると大紀元の記者に語った。
汪志遠氏は次のように述べている。「中共のトップがなぜこのような機密事項を携帯電話で話すことが許されているのか。なぜ彼(張高麗)がそれに答えられるのか。多くの人が知りたがっているのではないだろうか?」
「それは、調査員が絶好のタイミング、場所から、絶好の権限を有する立場をもって、当時最も関心を集めた核心的な問題について話せたからだ」
汪氏は、この成功をもたらした3つの主要な背景を明らかにした。
「一つ目は、中共の常務委員は、中国国内では携帯電話で直接通話したり、携帯電話で連絡したりすることはできず、専任スタッフが常駐する特別な電話システム「赤電話」を通じて通話しなければならないが、海外ではそのような制限はないことだ。」
「二つ目は、当時、中国全土の数万人の法輪功学習者が、江沢民による法輪功への迫害を最高裁と最高検察院に告発していたことだ。この実名での訴えの中では、生体臓器摘出は主な犯罪の一つとして挙げられており、WOIPFGは彼らに生体臓器摘出に関する証拠報告書を送っていた。」
「三つ目は、ちょうど汚職によって判決を受けたばかりだった中共政治局常務委員の周永康が『功績があったため減刑された』と言われていたことだ。周永康の『功績』とは何だろうか。江沢民派閥による犯罪についてより多くの情報を自白したのだろうか? だとすれば、張高麗や江沢民がこの時期にパニックに陥っていたことが想像できる。」
汪氏は、こうした背景のもと電話がかかってきたので、機会が促進され、「彼(張高麗)への『法輪功学習者の臓器摘出に関する追及を阻止しろ』という直接の指示が理にかなったのだ」と述べた。