北京五輪ボイコットを促す 中共の6つの罪状を列挙=ニューヨーク・ポスト紙

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看中国(2021年11月29日)によると、バイデン政権が2022年北京冬季五輪に対して、外交的ボイコットを検討すると表明した際、ニューヨーク・ポスト紙は国際社会が北京冬季五輪の開催を容認できない6つの罪状を列挙し、より強硬な手段をとるよう促したという。

ニューヨーク・ポスト紙は20日付けの特集で、中国共産党(中共)が2022年冬季五輪をプロパガンダに利用しようとすることは、米国の高官が出席しないだけではなく、国際社会から唾棄されるべきであると述べた。

同紙が列挙した中共の6つの罪状は以下の通りである。

1.ウイグル族をはじめとする新疆の少数民族の後裔(こうえい)に対して犯した大量虐殺罪
2.新型コロナウイルス発生源の隠蔽と調査への協力拒否
3.法輪功学習者とウイグル人の生体臓器摘出
4.「中英共同声明」に違反し、香港の自由を弾圧
5.信仰を敵にまわして、自らを「神」とした
6.中共高官の性的暴行を告発したプロテニス選手である彭帥(ほう・すい)氏への弾圧

時事評論家の横河(おう・が)氏は、「この6つの罪のうち、中共による法輪功学習者とウイグル人への臓器狩りに特に言及したことは、中共がこれまでに行った暴行の隠蔽、及び国際社会の『友人』を利用して行った世論操作が完全に失敗したことを意味する。より多くの西洋の政治家とマスコミは中共が犯した罪を公に非難している」と述べた。

時事評論家の唐靖遠(とう・せいえん)氏は、「同記事は国際社会に警告を発している。国際社会が中共の暴行を無視し続ければ、中共のこれらの犯罪行為を粉飾し、隠蔽するのを手助けしていることに等しい」と述べた。

 

法輪功学習者が「臓器狩り」の対象となっていると最初に暴露されたのは2006年3月だった。
日本領事館員の自殺をスクープした中国人ジャーナリスト、法輪功迫害の真相語る

どんなに中共が隠蔽工作やビジネスの罠を仕掛けて各国政府を黙らせようとしても、臓器狩りの実態は国際社会に暴露され続けている。

2019年6月、人道犯罪について第三者による調査と結果を示す「民衆法廷」の中国臓器収奪問題・最終裁定が英ロンドンで開かれ、50人以上の証言と1年に渡る調査の結果、議長は「中国では移植手術の供給のために、法輪功学習者の生体からの臓器収奪が行われているとの事実は避けられない」と結論を下した。
「中共は人道に反する罪を犯している」英民衆法廷の最終裁定|臓器狩り 法輪功

 

移植患者が現れれば、需要に応じて臓器が強制摘出され、当然提供者の命はない。殺人国家である中国共産党政権が平和の祭典と言われているオリンピックを開催する資格はない。報道によると、米国、オーストラリア、英国が外交ボイコットを表明した。日本の動向も気になるところだ。