大紀元(2020年9月4日)によると、法輪功迫害追跡調査国際組織(WOIPFG)は、「臓器狩り」への関与が強く疑われる医師22人のリストを作成した。このたび、日本の有志組織は外務省(8月12日)、法務省(8月14日)に続き、厚生労働省にこの医師リストを提出すると同時にマグニツキー法に準じる法的対応を要請したという。
「臓器狩り」への関与が強く疑われる医師22人のリスト
米国務省は、移民法および大統領の公示に基づき、法輪功学習者が提供した情報で、信仰に対する迫害加担者リストを作成している。法輪功情報サイト・明慧ネットは2019年5月、国務省関係者が在米の法輪功学習者やWOIPFGに対して迫害関与者の情報提供を呼びかけていると伝えた。
WOIPFGは2019年8月、臓器移植への関与が疑われる22人の中国高官および医師のリストを公表した。
【問題の医師22人のリスト】行橋市議 小坪氏のブログより
リストの中の肝胆外科の専門医・黄潔夫氏は、中国臓器提供と移植委員会理事、中央衛生委員会副主任、中国衛生副大臣を歴任した。WOIPFGによれば、黄氏はその政治的立場を利用して、中国医療制度における無実の人々からの強制臓器摘出を体系づけた。自身も2012年に500件以上の肝移植を行ったと発表しており、2005年9月28日には、黄氏は1件の肝移植のために3人の生きた人間を「予備の肝臓ドナー」として使用したと、当時の医療雑誌に報告している。
ほかには、天津第一中央病院臓器移植センター長、天津臓器移植研究所所長、武装警察総合病院臓器移植研究所所長、天津第一中央病院院長を務める沈中陽医師の名前が上がった。沈氏は2014年までに1万件近くの肝臓移植を行ったとされる。沈氏が代表を務める天津第一中央病院は1999年以降、年間移植件数が毎年増加している。1994年に初めて肝移植が行われ、同年は1件だった。しかし、2005年には647件の肝移植、436件の腎移植が行われている。
各省へマグニツキー法に準じる法的対応を要請
9月2日、日本の有志組織は、厚生労働省健康局難病対策課移植医療対策推進室に同リストを提出し、日本各省に対して、人権侵害行為を行った者に米国マグニツキー法やそれに類似する関連法に基づき、入国禁止やビザ発給停止および資産凍結などの制裁措置を求めた。
【参考資料】
・大紀元「中国で臓器狩りに関与する医師リスト、有志組織が厚生労働省に提出」(2020年9月4日)
・行橋市市議会議員 小坪しんや氏ブログ【拡散】”臓器狩り”に関わったとされるCHINA人医師のリスト(2020年8月18日)
・SMGネットワーク「メディカル・ジェノサイド」(日本語字幕付き)