世界保健機関は5月20日に記者会見を行い、動物由来感染症の未然防止を担う新しい重要な組織「OHHLEP」を紹介した。パンデミックに対する「長期的な戦略的アプローチの開発」において重要な役割を担うといい26人の専門家で構成される。しかし、その中に中国共産党と関係のある人物が選定されたことで、真の役割を果たせるのか疑問視されている。
看中国(2021年6月23日)によると、世界保健機関(WHO)は5月20日に記者会見を行い、動物由来感染症の未然防止を担う新しい重要な組織「One Health High Level Expert Panel(OHHLEP)」を紹介した。同組織はWHO、国際獣疫事務局(OIE)、国連食糧農業機関(FAO)、国連環境計画(UNEP)の4つの国際機関によって選定された26人の専門家で構成され、パンデミックに対する「長期的な戦略的アプローチの開発」において重要な役割を担うという。
しかし、米メディア「The National Pulse」20日付によると、そのメンバーの中には「EcoHealth Alliance」の上級政策アドバイザーで科学者のCatherine Machalaba氏が入っており、物議を醸している。
「EcoHealth Alliance」はCOVID-19の研究室起源説を潰し、CCPを助けるために活動していた不信感のあるピーター・ダスザック氏によって運営され、ファウチ氏が所長を務めている米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)から提供された何十万ドルもの資金を、中国軍と関連のある武漢ウイルス研究所に提供し、共同研究を行った。
それだけにとどまらず、National Pulseの3月のスクープによると、「ダスザック氏は、中国政府から資金提供を受けた研究や、軍関係の研究者との共著も含む20以上の研究活動に従事していた」と暴露した。また「ダスザック氏は、ジョー・バイデン氏やヒラリー・クリントン氏に寄付し、中共の批判者を非難している」とも指摘した。
中共と長い間、協力関係を持つダスザック氏は、WHOの「COVID-19の起源調査員」を務めていた。ダスザック氏は2016年のビデオの中で、「中国の同僚」がコロナウイルスを操作して「キラーウイルス」を作ったことを認めていた。
しかし、今年のWHOによる武漢調査で、実際に研究室を調査したことはなく、この「同僚」の言葉を鵜呑みにしていたことを認めている。
COVID-19の発生源について米疾病予防管理センター(CDC)のロバート・レッドフィールド元所長をはじめとする科学者たちは、武漢研究所が発生源であると考えていたが、ダスザック氏は一部の科学者たちと共に、世界五大医学雑誌の一つである『Lancet』に研究所説を否定する声明を発表した。
このほか、COVID-19の真の起源を隠蔽したもう一人の重要人物であるマリオン・クープマンズ氏も、 OHHLEPのメンバーに選定された。クープマンズ氏は、中共が運営する広東省のCDCの元顧問で、中国の国家支援機関からも複数の研究助成金を受けている。
また、中国CDCの高福・所長と同CDCの新興感染症部門の周雷・主任も、WHOから指名され OHHLEPに入っている。
OHHLEPは年3回会合を開き、報告書と提言書を作成する。将来の健康危機を未然に防止し、これに対応するために公的責任者が有用な決定を下すのを助けるとともに、この問題をめぐる課題について市民に分かりやすく説明するため、人間、動物、環境のそれぞれの健康の関係に関する入手可能な科学的情報を分析し広め、その視認性の向上を図る。
この重要な機関に、中共と関係のある人物が選定されたが、真の役割を果たせるのだろうか?
ランセットCOVID-19委員会、メンバーのダザック氏を除名
英医学誌「ランセット」のウイルス起源に関するCOVID-19委員会は、同委員会のメンバーで動物学者のピーター・ダザック(Peter Daszak)氏を除名したことを発表した。ウイルスの起源調査をめぐって疑惑の渦中にある武漢ウイルス研究所との利益関係を開示しなかったためだという。
COVID-19委員会は、「国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(United Nations Sustainable Development Solutions Network)」組織によって設置された。
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