武漢疫病再来でも認めない 中国政府、事実上の「終息宣言」へ

時事

武漢市民の王遠さんは、最近、同済・協和両病院の感染症科の外では毎日数百人が列をつくり、一部の団地も疫病期間中の管理措置が再開されたが、病院は新型コロナウイルス患者に確定診断書を発行することができないという。この状況で、8日、習近平国家主席は「中国が戦略的成果を収めた」として、事実上の終息宣言をした。

武漢疫病の繰り返しー診断されてもコロナウイルスと書けない

【香港大紀元新唐人共同ニュース(2020年9月4日)】
武漢市民の王遠さんは、最近、同済・協和両病院の感染症科の外では毎日数百人が列をつくり、野菜市場は閉鎖され、一部の団地も疫病発生期間中の管理措置が再開されたと明かした。しかし、いわゆるポリティカルコレクトネス(政治的正しさ)のために病院は新型コロナウイルス患者に確定診断書を発行することができないという。

武漢市衛健委のHPのデータによると8月1日と7日に4例の海外からの発症例が追加された以外、武漢市では8月中に現地での確定診断例がなかった。8月15日には武漢マヤビーチのウォーターパークで3000人が参加する水上パーティーも開かれたという。現場はイワシの缶詰のように満員になり何の防疫も行われていなかった。全てが正常な生活に戻ったかのようだった。

しかし武漢市民の王遠さんは大紀元に武漢の疫病発生が深刻であることを伝えた。現在、同済と協和両病院の感染症科の外では毎日数百人が列をなしている。大通りに並んでおり、いつでも写真が撮れるという。

王遠さんによると現地のある医師は8月25日、WeChat モーメンツ に投稿し、診察した一人の患者の話をした。本文によるとこの患者は31歳の女性で、24日CT検査で両方の肺に多発するすりガラス陰影が認められた。心電図では洞性頻脈を示し ST-Tの異常があった。しかし、新型コロナウイルス PCR検査は陰性であり、ウイルス抗体検査も陰性であった。

初歩的な診断結果によると、彼女はウイルス性肺炎に罹患している可能性があり、新型コロナウイルスの可能性を排除できない。医師は3日後にPCRと抗体の再検査、そして自宅での自己隔離を勧めた。

この医師は本症例の症状は大いに新型コロナウイルスの特徴に符合し、PCRと抗体の検査測定が陰性であった理由は、第一にPCR検査の精度が低いためであり、第二に抗体は早期に出現しない可能性があり、患者の無症状が10数日を超え、抗体は2週間後に消失した可能性があるとみている。

この医師は「ウイルス性肺炎という診断もCT報告には書けない」という。

【引用元】https://www.youtube.com/watch?v=JAGTOyvyO1g

「新型コロナ拡大の責任」伏せて中国が事実上終息宣言――「習主席の功績」「党・国の成果」自画自賛の連発

【YAHOO!ニュース(2020年9月9日)】
西岡省二氏によると、習近平国家主席が8日午前、北京人民大会堂で開かれる「新型コロナウイルス防疫表彰大会」で有功者らに自ら賞を授与し、習近平国家主席は「中国が戦略的成果を収めた」と述べ、事実上の終息宣言をした。これにあわせ、共産党機関紙も「習主席の功績」「党や国の成果」と自画自賛した。だが初動対応に関する検証は進んでおらず、国際社会の不信感は募るばかりだ。

中国の精神と力を示した

 国営新華社通信によると、式典は北京の人民大会堂で開かれ、共産党指導部メンバー全員が出席。新型コロナ抑制に貢献した感染症研究の第一人者、鍾南山氏らを表彰したあと、習主席は約1時間にわたって演説した。

「新型コロナは、この100年の間に世界で発生した最も深刻な感染症の大流行であり、新中国成立以来、最も感染の範囲が広く、最も抑制の難易度が高い、重大で突発的な公衆衛生事件だ」

こう位置づけたうえで、次のように自画自賛した。

「この8カ月余りの間、わが党は、全国の各民族の人民を団結させ、手に汗を握るような防疫の戦いを繰り広げた。言葉にできない困難な歴史的試練を受け、多大な努力を払って、新型コロナとの戦いで大きな戦略的成果を上げた。人類の疫病との戦いの歴史における新たな英雄的な偉業を生み出した」

「新型コロナにおける中国の戦いは、中国の精神、中国の力量、中国の責任というものを十分に示した」

米国をはじめとする国際社会が新型コロナ感染と格闘するのを横目に“勝利宣言”“戦略的成功”を誇示することで、中国の社会制度の利点と、習主席の指導力を内外にアピールする狙いがある。

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【引用元】https://news.yahoo.co.jp/byline/nishiokashoji/20200909-00197430/