米カリフォルニア州の自由彫刻公園に展示されていた芸術家・陳維明氏の作品「中共ウイルス」が昨年、中共工作員によって火をつけられた。陳維明氏はこれについて、自分はしり込みせずに前に進み、芸術という手段を通じて中共の暴挙を表現していくと語った。米司法省は3月中旬、作品を棄損した中共工作員3人を正式に起訴した。
彫刻家で民主活動家の陳維明氏は、中共の圧政に反対し、自由と民主主義をテーマに掲げて自由彫刻公園を設立した。そして昨年は、ウイルスに関する真実を表現するため、新型コロナウイルス(中共ウイルス)をモチーフにした作品を完成させた。
米国在住の彫刻家 陳維明氏
「当時、武漢でこのウイルスが発生したころ、彼ら(中共)はヒト―ヒト感染は起こらないと言い、このニセ情報を国連にも報告した。武漢で大量の死者が出たころ、北京や上海、天津といった中国の都市間では航空機の運航を取りやめていたくせに、イタリアや欧州、米国に向けてはたくさんの航空機を飛ばして、このウイルスを世界にまき散らしていた。私がこの作品を作ったのは、一つの真実、歴史的真実、現実における真実を表現したかったからだ」
陳維明氏は、中共ウイルスをモチーフにした作品を作り始めたころから中共当局に目を付けられ、当局に命じられた工作員が作品に火をつけたと明かした。
米国在住の彫刻家 陳維明氏
「彼ら(工作員)は二手に分かれていた。一つのグループはこの辺りに住んで、この作品を壊しにきた。別のグループは後方で情報収集をしていた。彼らは芸術関係の仲買人を装っていた。そして今逃亡している、中共工作員を指揮したハイテク企業の従業員だという人物は、実は、中共国家安全部の上層部の人物で、彼らの今回の行動を指揮していた」
米司法省は3月中旬、作品を棄損した中共工作員3人を正式に起訴した。うち一人は火をつけた報酬として約300万ドル(1億6500万円)を受け取っており、別の一人は10万ドル(約1200万円)を受け取っていた。
米国在住の彫刻家 陳維明氏
「この下劣で恥知らずの政府は、メンツのために国民が納めた税金を費やしている。彼らはウクライナのために500万人民元を寄付したというが、それを米ドルに換算すると約60万ドルだ。彫刻の破壊を命じられたスパイ(の報酬)にも及ばないのだ」
陳維明氏は、中共を恐れることはあり得ないし、これからも芸術を通じて中共の暴挙を表現していくと主張した。
米国在住の彫刻家 陳維明氏
「この自由彫刻公園は、この土地、この砂漠の戦場に位置している。ここは砂地ではなく戦場なのだ。ここは我々が、共産党のイデオロギーと力比べをする場所なのだ」
【引用記事】NTDジャパン https://www.ntdtv.jp/2022/03/55873/