米選挙の裏に邪悪!習近平氏は沈黙、トランプ大統領は大量の不正証拠を携え大規模訴訟へ

時事

大紀元(2020年11月11日)によると、バイデン氏の当選を前に、中国の汪文斌報道官は「大統領選の結果は米国の法律と手続きによって確定すると理解している」と曖昧な発言だったという。万が一、トランプ氏が再選した場合の報復を恐れて「弱腰」になったとも受け取れる。バイデン陣営の不正投票疑惑や「ハードディスクゲート事件」もあり、世界を巻き込んだ正邪の戦いの様相を呈してきた。

11月9日、バイデン氏は次期大統領として記者会見を行う予定だったが、連邦政府一般調達局(GSA)はバイデン氏を勝者と宣言することを拒否したために、会見はやむを得ずキャンセルとなった。同局の承認なしでは正式な政権移行は始まらないという。

トランプチームさらなる「訴訟を誓う」

ドランプ氏の顧問弁護士を務めるルディ・ジュリアーニ氏は8日フォックスの番組で「トランプ大統領が今引き下がればそれは間違った決定になるだろう」と発言した。ニューヨークのマフィア摘発で辣腕を振るったジュリアーニ氏はさらに「今回の選挙では少なくとも3,4州、場合によっては10州(の選挙結果)が盗まれたという強力な証拠がある。つまり、すべては不正投票で得られた結果に基づいているのだ。現在異議を唱えずにこの選挙を歴史にすることはできない」「ペンシルべニア州の10万もの投票が完全に無効であるという十分な証拠がある。同州の集計結果は変わることになる」と述べた。

ジュリアーニ氏は前日フィラデルフィアでも記者団に対し、「少なくとも60万票が問題になっている。トランプ氏は決して譲らない」と語っていた。ジュリアーニ氏はさらに「今週末までにさらに5件の訴訟を起こすかもしれない」と強調した。

昨日(8日)元連邦検事のトランプ陣営の女性弁護士シドニー・パウエル氏は「今回の選挙では大規模かつ協調的な努力を通じて選挙結果を盗もうとする」証拠が横行しており、これまでに少なくとも45万枚の疑わしい投票が発見されていると明らかにした。パウエル氏はまた「多くの人々が影響を受けている。この詐欺とその背後にある陰謀を暴くためにも連邦法廷で戦わなければならない。この国のほとんどの地域において再集計と監査を必要としている」と指摘した。

そして同じく昨日、ファーストレディーのメラニア夫人は「米国民は公正な選挙を有する権利がある。すべての合法的な(違法ではない)投票は数えられるべきである。私たちは完全に透明性のある方法で私たちの民主主義を守らなければならない」とツイートした。

このツイートは「メラニア夫人がトランプ氏に敗北を認めるよう説得している」と主張するCNNニュースへの夫人からの厳しい「しっぺ返し」となった。そしてこのことは改めてCNNの偽プロパガンダの証拠となった。

トップ弁護士ら「トランプ氏のために戦う」

中国では「道理にかなえば支持者は多くなる」という言葉がある。民主党が複数の選挙詐欺で訴えられる中、米国の法律の第一人者であるルシアン・リンカーン・ウッド氏はトランプチームに加わり、「トランプ氏は国民のために大統領に立候補した。今は我々が大統領のために戦う時だ」と宣言した。

また、ウッド氏と共に有名な事件を担当したトッド・マクマートリー弁護士も自身のツイートで「トランプ氏のためならば無償の支援を提供する」と表明した。ウッド弁護士は「トランプ大統領が地滑り的な勝利を収めようとするときに、彼らは大統領の勝利を「嘘」といい、バイデン氏の敗北を勝利と伝えたフォックスニュースを含む米国の主要メディアやテレビ局は米国民に嘘をついた」と批判した。

ウッド氏はまた「憲法の危機とは何か。今、私たちが直面しているこれがその憲法の危機だ。もし、我々が真実を見つけ出して、この混乱を正せなければ、我々は憲法によって保証された自由を失うことになる。私たちの国は今、攻撃に直面している。今、まさに革命が起ころうとしている。彼らはあなたの自由と権利を奪い、私たちの憲法を廃止しようとしている。彼らを思い通りにさせてはならない」と述べた。

また「トランプ大統領については様々な評価を持つのは自由だ。しかし、彼が大統領になろうとするのは、この国の人々を助けたいからだ。これだけは間違いない」と強調し、「トランプ大統領の側に一緒にいてほしい。彼を一人で戦わせないでほしい」とより多くの共和党員に立ち上がるよう呼び掛けた。

米上院司法委員会 不正投票疑惑を調査へ

連邦選挙委員会のトレイ・トレイナー委員長は米国メディア「Newsmax TV」に対し、「選挙で不正が起きている。選挙が違法の可能性もある」と明言した。トレイナー氏の見解はトランプチームとも一致している。先日トランプ氏の訴訟を支援するために、50万ドルを寄付した。

米上院議員の重鎮、上院司法委員会の委員長も務めるリンゼー・グラム氏はトランプ氏に対し、「敗北を認めずに最後まで戦い、法廷で正義を手に入れるよう」呼び掛けた。グラム委員長はまた「上院司法委員会は2020年の大統領選挙の完全な合法性を確保するために、全ての不正投票等の違法行為に関する信ぴょう性のある申し立てに対して徹底的に調査をする。隠蔽は絶対に許されない」と表明した。
委員長はさらに「メディアに米国を支配させてはならない。我々は戦わなければならない」と呼びかけた。

曖昧な中国共産党の対応は「弱腰」の表れか

バイデン氏の勝利宣言を受け一部の国家指導者らはわれ先にと祝福を捧げた。選挙の最終結果も出ていないのにこれら指導者たちはもう待ちきれずに、バイデン氏の機嫌をとろうとしている。もしトランプ氏が逆転に成功したら彼らはどうするのだろうか?

しかし、この点に関しては北京の方がより「冷静」のようだ。習近平氏は沈黙し中国の外務省も今日(9日)曖昧な発言しかしなかった。中国外務省の汪文斌報道官は「バイデン氏が当選を宣言したことに留意しているが、大統領選の結果は米国の法律と手続きによって確定すると我々は理解している。中国の態度表明は国際慣例に従って行う」と述べ、具体的な論評は避けた。中国側のこれらの発言は明らかに本心ではないことは言うまでもなく、「ハードディスクゲート事件」からしても中国側がバイデン候補に多額の金をつぎ込んでいることは明白で、バイデン候補の当選を心より望んでいるはずだ。それでも汪文斌報道官は「バイデン氏が当選を宣言したことに留意している」とだけ述べ祝福はしなかった。

この中国側の声明はかなり曖昧で多くの操作の余地を残していると言える。これはまさしく想定外にトランプ氏が再選した時の報復を恐れて表した北京側の弱腰表現ではないだろうか?

中国側は米国の選挙がまだ終わっておらず、裁判所の判決を待つ必要があることを承知なのだ。その判決結果に関しても自信がないので、北京側は今バイデン氏を祝福するのはリスクが大き過ぎる上、トランプ氏の怒りを買いやすいのではないかと心配しているのかもしれない。

万が一、トランプ氏が再選されれば、中国への取締りの強化は必至といえる。たとえトランプ氏が去るにしても、彼はあと2カ月以上も米国の大統領なので、この期間中にトランプ氏は中国に対してさらなる強い打撃を与える可能性があり、中国側は持ちこたえられないかもしれない。米中関係はすでに緊迫しており、デカップリングの危機に瀕している。そして中国経済は完全に行き詰まっており、中国共産党政権も非常に不安定で崖っぷちに立たされているという。

そのため、今トランプ氏を怒らせてしまうと中国にとっては損失の方が大きすぎるようだ。