北京五輪の「裏」で人権侵害は続いている!ジェノサイド訴え投獄された女性画家

人権

外交ボイコットや新型コロナ感染拡大で開催が危ぶまれていた北京冬季五輪がいよいよ開幕(2月4日)する。中国共産党(中共)による人権侵害に対し、ウイグルなどの少数民族やチベット、香港などへの人権侵害に対する非難決議が各国で出されているが、冬季五輪の裏で、22年を越える法輪功迫害も実は続いているのだ。

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匿名の情報提供者によると、2021年4月25日、北京東城区検察庁は、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)感染状況の制限措置に関する情報と写真を海外中国語メディア「大紀元時報」に送信したとして、11人を起訴した。11人は2020年7月に逮捕されて、1年以上拘置所で拘束されていた。

今年1月14日、北京の裁判所は、大紀元時報に写真や情報を提供した11人に対して「法執行を妨害した罪」で有罪判決を言い渡した。法輪功学習者の弁護をしたことで少なくとも1人が弁護士資格を剥奪されている。

これに対し、米国務省は1月21日、信仰を理由に中国共産党が法輪功学習者11人に最長8年の有罪判決を下したことを非難し、迫害を即時停止するよう求めた。

この11人の中に、画家であり詩人でもある女性がいて、中共の刑務所に入れられた。彼女の顔や名前は、世界中の多くの人にとって馴染みのないものだった。 彼女の名前は許那(シュ・ナ)。

世界は許那さんの苦しみについてほとんど沈黙したままだ。中共が彼女を監禁している刑務所やコンクリートの独房では、昨年、彼女のような良心の囚人5千人以上が逮捕・拷問され、100人以上が殺害された。

何百万人もの法輪功学習者、ウイグル人、チベット人、人権活動家が中国の刑務所に収容されている。近い将来、何百万人ものキリスト教徒も投獄されるかもしれない。中国では、現在4400万人のキリスト教徒が危険にさらされている。

許那さんは法輪功実践しているが、これは中国では違法行為とされており、法輪功は非合法化され、不当に中傷されてきた。世界中の政府や学者が、これをジェノサイド(大量虐殺)の一形態として認識するようになった。

許那さんは、北京での新型コロナウイルス流行に対する中国当局の厳しいロックダウン措置の様子について、写真やその他情報を大紀元時報に送信したとして、2020年7月19日、自宅で逮捕された。

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2020年11月25日、許那さんの事件を担当した梁小軍弁護士はツイッターに次のように投稿した。

「2008年・・・許那さんと彼女の夫・于宙さん(有名なミュージシャンで法輪功学習者)は一緒に逮捕され、北京通州拘置所に拘留された。数日後、于宙さんは拘置所で亡くなった。数ヶ月後、許那さんは懲役3年の判決を受けた。これまでのところ、彼女は夫の遺体を見たことがなく、死因も特定できない。」

2008年1月26日夜、于宙さんはコンサートの後に妻の許那さんと帰路につくと、警察が突然、北京通州区留置場に連行した。彼の車の中で法輪功書籍「轉法輪」が捜索で見つかったことによるという。27日、警察4人は許那さんの実家の財産を没収し、さらに妹の家財も没収した。さらに、許さんの家族に外国の記者に話すことを許さないと脅した。

11日間の不法拘束の末、2月6日(大晦日)に、42歳だった于宙さんは迫害され死亡した。彼は家族との最後の面会も許されず、妻の許那さんは于宙さんの葬儀に参加することさえ許されなかった。

許那さんは迫害で死に至った夫のために裁判を起こした。しかし、2008年11月25日、北京市崇文区裁判所は法廷で、許那さんに対して不法に3年の刑罰を下した。

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許那さんは、自らの体験に基づき、自分が受けた迫害を「ジェノサイド」と呼んでいる。2001年に5年の刑を宣告された後、彼女は拷問を受け、強制労働を強いられ、その時「中国の刑務所ではなく、アウシュヴィッツに収監されていればよかった。ナチスのガス室ではすぐに死ねるが、中国の刑務所では死ぬより生きている方が怖いのだから」と詩で語っている。

許那さんは「開脚」という拷問について、「被拷問者の脚を180度引き離し、警察官の指示のもと、3人の囚人が被拷問者の脚と背中に座り、強く何度も押さえつけた」と説明している。警察官は、「耐えられないほどの痛みを味わうが、骨は傷つかないので、これはすごいアイデアだ」と誇らしげに言い放ったという。

彼女に加えられた残酷な行為は、彼女の身体だけでなく、拷問の手伝いを強いられた囚人の倫理や道徳をも引き裂いてしまう。

警察や一般市民たちも、実は拷問を受けている囚人である。彼らはこの社会システムの囚人であり、社会システムによって、あるいは自分自身のモラルの崩壊によって彼女を苦しめるように駆り立てられているのだ。

世界が許那さんの叫びを無視すれば、それは中国共産党に加担することになる。 沈黙を保つ人は、囚人や警察と一緒になって、許那さんたち、そして私たち自身や将来の世代に、不正と虐待を押し付けることになる。

 

【引用記事】
・大紀元https://www.epochtimes.jp/p/2022/01/85213.html
・大紀元https://www.epochtimes.jp/p/2022/01/85284.html
・看中国https://www.visiontimesjp.com/?p=23817

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