チャイナデイリーは中国共産党のプロパガンダ工作機関による英字新聞である。米国インディアナ州のバンクス共和党下院議員は、この新聞を「中国共産党政権による現在進行中の残虐行為を覆い隠すためにプロパガンダとして利用している最低で屑のような新聞だ」と述べた。最近、テキサス州ヒューストン郊外で各戸に配達されており、ある台湾系米国人は「皆注意と警戒が必要だ」と語った。
NTDジャパン(2021年4月15日)によると、中国共産党が運営する新聞、チャイナデイリー(China Daily)がテキサス州ヒューストン郊外で各戸に配達されている。ある台湾系米国人が、この新聞が玄関先に配達されたときに備えて、米国民が知っておくべきことを語ってくれた。彼は中共政府からの報復を恐れ、匿名でNTDのインタビューに応じてくれたという。
ヤン氏はヒューストン郊外の自宅でいつものように土曜の朝刊を取りに玄関を出てみると、その日は彼も、そして彼の隣人もちょっと驚いた。講読していないチャイナデイリーが配達されていたからだ。チャイナデイリーは中国共産党のプロパガンダ工作機関による英字新聞である。
テキサス州ヒューストン市民/ヤン氏
「ここに住んで10年以上になるが、この新聞を受け取るのは初めてだ。皆注意と警戒が必要だと思う。チャイナデイリーは多くの大都市にあるこのようなスタンドで購入することができるが、下院と上院のオフィスにも毎日届けられている」
インディアナ州のジム・バンクス共和党下院議員はプレスリリースでこの新聞を「中国共産党政権による現在進行中の残虐行為を覆い隠すためにプロパガンダとして利用している最低で屑のような新聞だ」と述べた。
テキサス州ヒューストン市民/ヤン氏
「チャイナデイリーが人権侵害の体裁を繕い、新疆ウイグル自治区の綿花が強制労働によって摘み取られる問題で、中国共産党のために隠蔽工作を行うものであることは明らかだ。チャイナデイリーの目的は米国人を混乱させ、洗脳することだ」
昨年2月、ジム・バンクス議員は30人以上の同僚と共同で米司法省に書簡を送り、チャイナデイリーが外国代理人登録法(FARA)に違反していないか調査するようバー司法長官に求めていた。
テキサス州ヒューストン市民/ヤン氏
「トランプ前政権は中共国営の人民日報、環球時報、中国中央電視台(CCTV)を中共の外国代理人としてリストに載せ、米国に対する中国共産党の浸透工作を阻止していた」
ところが政権が交代した今、中国共産党がプロパガンダ運動を諦めていないことを示唆しているのがこのチャイナデイリーの配達だと思う。
最近米司法省に提出された文書によれば、チャイナデイリーは昨年数百万ドルの資金を投じて「チャイナ・ウォッチ(China Watch)」と呼ばれる紙面を新聞に折り込ませていたが、その内容はニュースであるかのように偽装したプロパガンダという。
ニューヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズ、ウォールストリートジャーナル等の折り込みとして発行されていた。その折り込みはしばしばそれが実際には中国共産党の宣伝であるという事実を覆い隠している。
テキサス州ヒューストン市民/ヤン氏
「その折り込みは、少なくとも1面でそれが中国共産党の国営メディアであることをはっきりと示すべきだ。そうすれば読者は注意しながら読むことができる」
ヤン氏は、中共政権のプロパガンダがまた別の形で家庭に入り込もうとする時に備えて、警戒するようにと米国民に呼びかけている。