米超党派議員が中共への臓器強制摘出阻止法案を提出

人権

米国超党派の両院議員は3月初旬、世界中の強制臓器摘出や人身売買と戦うために、強制臓器摘出阻止法案を両院に提出した。テキサス州のブライアン・バビン共和党下院議員は「中国共産党の責任を追及する時が来た。中共による法輪功学習者への迫害は悪名高く、臓器狩りの証拠の多くは法輪功学習者によるものだ」と述べている。

NTDジャパン(2021年4月13日)によると、超党派の両院議員は、中国の強制臓器摘出に反対する戦いに打って出た。NTDは4月9日、テキサス州のブライアン・バビン共和党下院議員にインタビューしました。ブライアン・バビン議員は、中国共産党(中共)の責任を追及する時が来たと述べている。

超党派の議会は3月初旬、世界中の強制臓器摘出や人身売買と戦うために、強制臓器摘出阻止法案「Stop Forced Organ Harvesting Act」を両院に提出した。

この法案が可決されれば、米政府は世界中の強制臓器摘出に関与した個人と政府関係者の責任を追及し、制裁を科すことができるようになり、数十年にわたる中共の犯罪に対して、米国は沈黙を破ることになる。

テキサス州共和党下院議員/ブライアン・バビン
「中国共産党に対して毅然とした姿勢を示し、この非人道的な残虐行為の責任を追及すべき時が来た」

中国で良心の囚人に対する強制臓器摘出が行われている明白な証拠があるにもかかわらず、中共政権はこれを長い間否定してきた。

人道犯罪に対する調査・裁定を行う独立民衆法廷が、2019年6月ロンドンで開かれ「中国では法輪功学習者を臓器の『主要な供給源』として、国家公認の強制臓器摘出が大規模に行われている」との結論が下された。

国際人権弁護士であるデービッド・マタス氏はNTDのインタビューで、この結論に疑問の余地はないと語った。

同氏は、権力を維持するために脅迫を行い、支配者への崇拝を強制するのは中国共産党の本質だと指摘している。

国際人権弁護士/デービッド・マタス
「中国共産党は、権力を掌握して以来、大規模な残虐行為を続け、数百万人の罪なき一般人を殺戮してきた」

これまで議会で数々の公聴会が開かれ、強制臓器摘出を非難する決議は多くあったが、法律として成立したものはなかった。この新法案は、その針路に向けた重要な一歩であると人権擁護支持者は見ている。

またバビン氏はインタビューで、すでに大量の証拠が同犯行の存在を証明できるが、国際社会が沈黙を貫いた理由について、「これは主に中共が軍事と経済を利用して他国を脅迫したためである。米国も利益関係或いは政治的圧力を受け、無意識的にあるいは意識的にこの話題を回避している。しかし、米政府の見て見ぬふりする時間が長すぎた」と述べた。

バビン氏は「一般のアメリカ人は、今起きている臓器狩りという犯行を知らないと思う。この問題を知るアメリカ人が多くなれば、その犯行を抑制する可能性が高まる」と示した。

『種族絶滅の研究及び防止』という雑誌が2018年に発表した報告書によると、中共による臓器狩りの犯行は、法輪功学習者への「Cold  genocide(コールド・ジェノサイド)」を覆い隠した。「コールド・ジェノサイド」とは長期間にゆっくりと密かに進行している、某集団を絶滅する罪である。同報告書は、江沢民元中共リーダーが1999年に法輪功学習者への迫害を発起してから、国際社会に注目されないように徹底的に、法輪功学習者という団体を絶滅し続けていると考える。

バビン氏は「中共による法輪功学習者への迫害は悪名高く、臓器狩りの証拠の多くは法輪功学習者によるものだ」と話した。