NTDジャパン(2020年12月15日)によると、次期大統領は自分だと主張するバイデン候補が次期政府高官の任命に忙殺される中、左派メディアは突然、司法省がバイデン候補の息子のハンター・バイデン氏に対し、中国で資金洗浄を行っている疑いがあるとして調査を進めていると報じた。左派メディアの突然の手のひら返しにはどのような意図が込められているのだろうか。
バイデンチームは12月9日に発した声明の中で、デラウェア州連邦検察官がハンター・バイデン(Hunter Biden)氏の法律顧問に対し、同氏の税務上の問題について調査を行っていると通知したと述べた。
その後、左派メディアは再び横並びの行動に出たが、大統領選の前にハンター・バイデン氏のハードディスクゲート事件を黙殺した時とは異なり、今回の彼らの報道は「バイデン氏が事実を語っていない」とする点で一致している。
CNNは10日「デラウェア州連邦検察官、FBI、内国歳入庁(IRS)は現在、ハンター・バイデン氏とそのパートナーが中国をはじめとする外国とのビジネスを行う中で資金洗浄を行った疑いと、税務上の違法行為があった疑いにより調査を進めており、これには外国の諜報員と接触した疑いも含まれている。この調査は2018年には始まっていた」と報じた。
これについてCNNは、大統領選の前に調査が行われなかったのは、司法省が選挙に影響を与える可能性のある公の行動を慎むよう命じたからだと説明している。専門家は、これは過失をごまかすための方便だと指摘している。
時事政治評論家の章天亮教授
ハンター・バイデン氏の事件は父親と直接関係している。彼の父親は直接的に関係者を利用しており、大統領候補でもある。もしハンター・バイデンと中国共産党(中共)との間に共謀関係があるのなら、ジョー・バイデンの大統領就任は米国の安全保障問題に直接関係する。FBIとしては大統領選の前にこの問題を明らかにしたくなかっただろうが、この件を有権者に説明する必要はないのだろうか?
CNNはこの報道の最後に、司法省の調査はバイデンに対する挑戦だとしている。
これについて一部のアナリストは「左派メディアのこの動きはバイデンの背後にいる黒幕がバイデンに大統領の椅子を辞退させようとしているのではないか」と考えている。
米国の保守派活動家チャーリー・カーク氏はツイッターに「カマラ・ハリスと彼女の急進的チームはおそらくバイデンに関するこれらの情報のリークを背後からプッシュしたのではないか、彼らはジョー・バイデンを利用しており、今度は彼を排除しようとしている」と投稿している。
下院少数党院内総務のケビン・マッカーシー議員はツイッターに「ビッグテックとメディアが結託して、バイデンファミリーのスキャンダルを隠した。現在つまり大統領選挙が終わってからようやく、彼らはハンター・バイデンに対する連邦調査を報じた。なぜこんなに長い時間がかかったのだろうか」と投稿している。
現在トランプ大統領に対し、バイデン親子の犯罪集団を調査する特別検査官を任命するよう求める声も上がっているという。