アリゾナ州、210万票を手作業で再集計 投票機の検査も

時事
2020年11月5日、アリゾナ州フェニックスのマリコパ郡投票所で開票作業を行うスタッフ(Olivier Touron/AFP via Getty Images)

大紀元(2021年3月22日)によると、アリゾナ州議会は、昨年の大統領選挙で投票された210万票の再集計を命じた。今回の再集計は手作業で行われる。

共和党が多数を占めるアリゾナ州上院は18日に声明を発表し、同州で最も人口の多いマリコパ郡の投票用紙を再監査すると表明した。

声明によると、監査は「広く詳細に」行われ、投票機の検査、投票用紙のスキャン、ハッキングの痕跡検査、そして手作業の再集計が行われるという。

同州のカレン・ファン上院議員(共和党)は18日の声明で、「何千人もの有権者が、2020年のマリコパ郡での選挙を徹底的に監査することを要求し続けている。私たちは法科学監査のチームを絞り込むことができた」と述べた。

「我々は、監査の最終的な詳細を協議しており、近いうちに発表する予定だ」

「私たちの目標は、監査を完全に透明化し、マリコパ郡の職員とも協力して超党派的な取り組みにすることだ。アリゾナ州と全米の選挙プロセスの専門家に接触し、監査に最高の専門家を集めたい」とファン議員は述べた。

声明では更に、「監査の終了後、州上院と郡に完全なレポートが提出される。有権者はこの監査を期待しており、これは選挙プロセスへの信頼を取り戻す大きな一歩となる」としている。

昨年12月、アリゾナ州上院はマリコパ郡に召喚状を発行し、スキャンされた投票用紙、投票機、そして集計ソフトを監査するよう命じていた。

しかし、マリコパ郡側は召喚状は違法だと主張した。同郡は、すでに複数の監査が行われ、票は封印されるべきだとした。

マリコパ郡上級裁判所は先月、「アリゾナ州議会は明らかに選挙改革問題を調査する権限を持っている」として、同郡の主張を退け、召喚状は有効だとの判決を下した。

アリゾナ州の共和党議員らはこの動きを歓迎した。

ファン議員は判決後、報道関係者に対して、この取り組みは「決して選挙を覆すためではなく、アリゾナ州の選挙制度の公正さのために行われる」と語った。