中国 上海市と深セン市が突然ロックダウンを宣言 市民は大パニック

時事
中国の上海市政府は13日、突然ロックダウンを宣言した(ツイッターの動画のスクリーンショット)

中国の上海市政府は3月13日、突然ロックダウンを宣言し、必要でない外出を禁じ、上海市を離れる際48時間以内にPCR検査を受けるよう求めた。突発的なロックダウンの結果、PCR検査の現場は大混雑となった。また同日、人口1259万人の広東省深セン市も、感染拡大を理由に突然、ロックダウンを宣言し、3月14~20日に市内全域の地下鉄やバスの運行を停止した。

 

上海市が突然ロックダウンを宣言 PCR検査現場は大混雑

中国の公式メディアによると、上海市政府は3月12日、必要でない場合上海市を離れることを禁じ、上海を離れる必要がある人と上海に戻る人は、48時間以内のPCR検査の陰性報告書を呈示することを求めたという。

しかし、その前日の3月11日、上海市当局が「11日夜から上海市でロックダウンを実施する」というニュースはデマだと発表した。一部のネットユーザーは、「デマ」ははるか先の予言だと揶揄した。

これまでのところ、今回の感染拡大は上海市のほぼすべての都市部に及んでいる。また、江蘇省、湖南省、広東省、陝西省、浙江省、山西省、安徽省及び北京市にも急速に広がっている。当局は深刻な感染拡大が制御不能になることを恐れ、ロックダウンを実施し、長距離旅客輸送も中止した。

突然のロックダウンで、上海の市民を驚かせ、その結果、PCR検査現場は大混雑となった。

ネットユーザーが投稿した動画によると、上海市のあるPCR検査所では、約数千人がPCR検査を受けるため、長い列を作ったが、人が多すぎて、現場は大混乱だったという。

閉鎖された団地は数え切れないほど多く、道に面した店は全て閉鎖され、非常線も張られている。一部のデパート、地下鉄、駅などは予告なしに閉鎖され、慌てて、上海市から離脱しようとしている市民もいた。

中国深セン市、突然のロックダウンで住民がパニック

人口1259万人の1級都市である広東省深セン市も3月13日、感染拡大を理由に突然、ロックダウン(都市閉鎖)を宣言し、3月14~20日に市内全域の地下鉄やバスの運行を停止し、居住区域単位で封鎖管理を行い外出を制限し、企業や機関は在宅勤務するよう発表した。突然のロックダウンに、住民がパニックになり、スーパーや野菜市場などに殺到して食料を買い占めていた。

公式メディアの報道によると、深セン市当局は3月13日、全市のバス、市内全域のバスや地下鉄が運休すると発表したという。市内のコミュニティ・団地、都市村、工業団地は閉鎖管理を実行する。期間中は、不要不急の移動を禁じ、全住民のPCR検査を3回行う。特別な必要があり市から出る場合は、24時間以内のPCR検査陰性結果の提示が必要としている。

市は、水道や電気、医療や薬局、飲食類企業(宅配出前サービスのみ提供)、食品など生活インフラ関連企業以外は、生産活動を停止し、在宅勤務とするよう求めている。

「深センバス・地下鉄停止」のニュースは、すぐにウェイボー(微博、Weibo)のトップに上がり、地元の住民はパニックと怒りを書き込んだ。

「2020年(感染が最も深刻)当初も運休しなかったのに、一体どうなっているのか?深セン市の感染はここまで深刻なのか? 怖い!」

「PCR検査を終えたところで、深セン市当局からの情報を見て、食料を買いに行くつもりだが、ほとんど空っぽだった」。

「ちょうどスーパーに野菜を買い溜めに行ったところ、全部売り切れてしまった。防疫に協力はできるが、今後の野菜・食料の供給に影響が出ないことを祈る。午後、数台の救急車が団地の近くを通っていた、ちょっとパニック」

現在、PCR検査は深セン市の至る所で長蛇の列ができており、深セン市に出入りする高速道路のジャンクションもすべて閉鎖されている。動画には、深セン市の高速道路の関所で、3月14日から18日まで、すべての車両の出入りを禁止するという高音ラッパが放送されている様子が映っている。

【引用記事】
・看中国 https://www.visiontimesjp.com/?p=31818
・看中国 https://www.visiontimesjp.com/?p=31956