「共産党が嫌いだ」中国の大学生がマルクス理論の授業中に公然と抗議

時事

最近、中国西安市の西北大学で行われたマルクス主義原理の授業中に、学生が抗議する様子が動画に収められ、注目を集めている。この動画には、マルクス理論を「馬鹿げた理論」と批判し、自身が中国共産党(中共)のメンバーではないことを明言した学生の声を鮮明に記録している。専門家の意見によると、中国共産党(中共)が政治的な洗脳を強化し続けているが、そのイデオロギーはすでに破綻しており、崩壊が避けられない状況にある。

動画の中には、西安西北大学の「マルクス主義原理」の授業中に、スマートフォンを操作したり、雑談している学生たちの姿が映っており、多くの学生が講義内容に興味を示していない様子が見受けられる。その中で、一人の男子学生が突然、「私は中国共産党の党員ではない。共産主義を信じていないし、共産党も嫌いだ。こんな馬鹿げた理論を学ぶのはうんざりだ!」と叫んだ。

中共の洗脳教育に、みんなうんざり

「マルクス主義原理」と称されるこの科目は、中国の大学生にとって必修科目であり、中共が政治的手段を用いて学生を洗脳するための授業であり、独裁的な支配を強化するための道具とされている。そのため、学生はこの授業を強制的に受けることを求められている。

多くの学生は、これらの「洗脳」授業を退屈で無意味だと感じており、時間の無駄だと考えているが、試験に不合格になると卒業証書を取得できないため、仕方なくこの課題に取り組まざるを得ない状況にある。

江西中医薬大学科技学院の学生は、「医学生として、政治の授業ではなく、私はもっと医療に関する知識を学ぶべきだと思う。学校のカリキュラムには本当に困惑している」と述べている。

また、江西農業大学の学生は、「この授業は『マルクス思想の偉大さ』を広めるために設けられており、私たちに『中国共産党の思想の正当性』を植え付け、共産党の方針に従わせるものだ。1回の授業は1時間半もあり、私にとっては苦痛だ。先生は学生に毎回出席するよう求めており、出席しないと期末の単位が2点引かれる。他の授業はそれほど厳しくない」と語った。

共感が続々

この動画はインターネット上で大きな話題を呼び、多くのネットユーザーが共感を示している。

「大学でこの授業を受けたとき、クラスメートは皆スマホをいじっていて、階段教室(階段状に座席を設けた)ではほとんど授業を聞いている人がいなかった」

「最初はうんざりしていたが、後には、特に気持ち悪く感じた!」

「私が大学の時も、200人の教室で毛沢東や鄧小平を批判していた」

「共産主義を信じる人は頭に問題がある」

「皆、心の中では分かっているが、そのことを口に出すのをためらっているだけだ」

「マルクス理論は元々無価値であり、識別能力と考えを持つ人は皆知っている。授業を受けることは他人を騙すことに過ぎず、自分を騙すことでもある」

「これは良いことだ。少なくとも2000年代生まれの人たちは立ち上がって言う勇気がある」

一方、この学生を心配する声も上がっている。 「この子は勇者だ。おそらくすでに退学処分を受けているだろう」

あるネットユーザーは、「私に連絡してください。留学を手配するから、全て無料で、海外行きの航空券も支援します」と述べている。

※マルクスについてはこちらを⇒悪魔が世界を統治している

中国の歴史学者、李元華氏
「これらの授業は、学生を中共の暴政に屈服させることを目的としています。多くの学生はこの授業を嫌がり、ただ形式的にこなしているだけです。この動画の学生は、他の多くの人々が、口にできない本音を代弁しています」

1949年に中共が中国で政権を奪取して以来、中国の市民は生まれたときから中共の政治的な洗脳を受け続けており、政治教育が学生にとって必修科目となっている。近年、中共は内憂外患に直面する中、共産党支配の正当性を喧伝するために、いわゆる思想政治教育を強化している。

李元華氏
「ますます多くの人々が中共を信じなくなっており、中共自身が非常に危険で不安定な状況にあることを意味します。だからこそ、教育体系でこのような授業をさらに強化しようとしているのです」

時事評論家、邢天行氏
「中共が行っているイデオロギー宣伝、特に大学生に対するマルクス主義原理の教育はすでに破綻していると指摘しています。30年ほど前から、学生たちはこのような政治教育に反感を抱いてきました。というのも、この政治教育は現実と完全に乖離していることが明白だからです」

時事評論家の邢天行氏によると、現在の大学生の中には、共産党に公然と反対する少数派もいれば、中共に迎合する少数派もいますが、大多数は心の中で共産党に同意していないものの、圧力に屈して、沈黙を守っているという。実際には、中共のイデオロギーは、すでに破綻しており、中共に対し天は怒り人は恨んでおり、崩壊に向かっている。

邢天行氏
「中共という生命体は、例えば、秋や厳寒の季節になると、イナゴの寿命が尽きるように、自然と解体されるでしょう。これは民意や世界の大きな変化と密接に関係しています」

西北大学での授業を映した動画は、ネット上で注目を集めており、多くのネットユーザーがこの学生の勇気を称賛する一方で、中共の強制的な洗脳を非難している。

あるユーザーは「この学生の言うことは正しい。彼は共産党を信じていない。もし中国が、共産党と無関係な人間を、中共が決めたマルクス主義の授業に無理やり参加させるなら、それはタリバンやISISと同じことだ」と書き込んでいる。

李元華氏
「これは、テロリストのように、強制的に洗脳しているようなものです。中共の党文化の核心は、実際には嘘と暴力です。この嘘は教育システムにおいて体系化されており、いわゆる思想政治の授業は、その体系化された嘘の一部に過ぎません」

近年、真実が広まるにつれ、特に2004年に中共の罪悪を全面的に暴露した『九評共産党』(共産党についての九つの論評)が発表されて以来、中国人は相次ぎ目覚めている。数億人が、全世界の退党サイトで、中共およびその関連組織からの脱退声明を発表しており、中共はすでに行き詰まり、最終的な崩壊を待つのみとなっている。
台湾元総統の李登輝氏は生前、「共産党についての九つの論評」と中共から脱党した人々を高く評価し、また共産主義の掲げる理想論は、人々を騙すための口実に過ぎないと警告していた。詳しくはこちらへ

【引用記事】
大紀元( 2024/09/01)
新唐人( 2024/09/02)