アンティファの米国破壊計画 アンディ・ノー氏のCHAZへの潜入調査

時事

アンディ・ノー氏は、この4年間アンティファを調査・報道してきた。アンティファに酷く殴打され、脳内出血で入院したにもかかわらず、キャピトルヒル自治区に潜入し調査を続けてきた。アンティファとは何か?なぜ、極めて危険な組織なのに法執行の立場から取り組むのが難しいのか?資金や物資を援助しているのは誰か?インタビューの中に答えがあるようだ。

【米国思想リーダー】(2021年2月12日)によると、ジャーナリストのアンディ・ノー(Andy Ngo)氏は、この4年間アンティファを調査し、報道してきた。ネット上で個人情報を流出され、嫌がらせを受け、アンティファに酷く殴打され、脳内出血で入院したにもかかわらず、キャピトルヒル自治区(CHAZ)に潜入し、調査を続けてきた。CHAZは、昨年暴動が3週間続いた、シアトルの無法地帯だ。アンディ氏は最近執筆した、『暴露:民主主義を破壊するアンティファの過激な計画』でも、アンティファの内部体制に迫っている。

司会者(ヤン・エキレック氏)
大統領就任式の日にシアトルとポートランドで暴力的な抗議がありました。ここで言えることは、アンティファが深く関与していたことと彼らは「反バイデン」の人たちだったということです。またオレゴン州の民主党本部までもが襲撃されました。何が起こっているのでしょうか?

アンディ・ノー氏
著名な政治家やメディアは大統領就任式の日にトランプ支持者が再び街頭に出て政権の平和的な移行を拒否し、暴動を起こすと我々に思い込ませていましたが、それは起こりませんでした。実際に、就任式の日にはアンティファと極左の過激派集団が米国の影響力の中心地である太平洋岸北西部で暴動を起こしました。

シアトルとポートランドで同時に事前に計画され組織された暴動が起きました。彼らは数週間前にツイッターで呼びかけを行っていましたが、ツイッターは何も対策を取らず、暴動を扇動した人々のアカウントを停止しませんでした。ポートランドでアンティファは集団で道路を占拠し交通網を妨害し、オレゴン州の民主党本部までスムーズに行進していました。彼らは州の主要機関である民主党本部を破壊しました。建物の窓ガラスを破壊したり、一部のメンバーは火炎瓶を携帯し放火しようとしましたが、警察に逮捕されたので失敗に終わりました。しかし、警察に止められていなければ放火していたでしょう。

そこには多くのジャーナリストがいて、彼らは実際に破壊を記録したわけではなく、アンティファのルールに従い、報道しただけでした。だいたい150人くらいの暴徒がいて、夜になるとアンティファが暴動を起こし、ポートランド南西部の米国移民関税執行局に侵入しようとしました。

一方シアトルでは街頭抗議が行われ路上で火災を起こし警察を攻撃していました。ですから、シアトルやポートランドは昨年から数カ月間、悪夢のような日々を過ごしているのです。私は1月6日に暴徒が議会議事堂を包囲した事件を最も厳しい言葉で表現している人々の反応に苛立ちを感じています。人々が同じ手段を用い、米国の主要都市の全領土を占拠した際、彼らは黙っていたからです。

私の本「暴露」ではシアトルのCHAZに滞在していた時のことに触れています。その地域は12月にアンティファ(BLM) が米国から独立した州権を主張した地域で、ポートランドの住宅地にも領土を主張している人たちがいます。彼らはポートランドで昨年、120日以上連続して暴動を起こし、市、郡、連邦の財産を攻撃しました。

最悪だったのは1ヶ月以上、毎晩何千人もの人々がダウンタウンの連邦裁判所を焼き払おうとし、米国土安全保障省から派遣された多くの連邦職員に重傷を負わせたことです。当時のメディアはこれらの連邦職員は「ゲシュタポ」だと表現し、トランプ氏の秘密軍の秘密警察だと報道していました。そしてナイフ、銃、爆発物、電動工具を持った暴徒を擁護していました。ですから、2021年は良い始まりではありません。

私は人々に真実を伝える必要があります。メディアはこのことに沈黙しているので、多くの人は知らないでしょう。大晦日以来、アンティファによる暴動がポートランドだけで5つ起きました。暴動が続いており、犯罪者が処罰されない条件は未だに全て揃っています。ファシストのトランプ政権に反対するという主張は彼らの当初からの口実です。

司会者:
あなたが今話してくれたことは出版された『暴露』の本を要約していると感じています。またこの著書は異なる領域に深く踏み込んでいます。例えば、なぜ主流メディアはアンティファに対してこのような報道姿勢をとるのか、なぜ議会議事堂での暴徒を区別するのか、なぜ法執行機関や政府職員は暴動に対して寛容なのかに言及されています。

彼らが民主党を攻撃しているという主張は私がこれまでに聞いてきた議論に一石を投じています。民主党がアンティファをかばっているという疑惑を何度も聞いたことがあります。あなたもこのことに言及していますが、詳しく教えてください。恐らく多くの人々はとても奇妙な組み合わせだと感じています。

アンディ・ノー氏
この本ではアンティファに対する誤解について明らかにしています。私が思うに、右派の最大の誤解の一つは、アンティファが民主党の有権者であり彼らは民主党の準軍事組織だと思っていることです。そのように説明すると互いに支持しているような認識になりますが、実際そういうわけではありません。民主党はアンティファの暴力的な過激主義を利用し自分たちの過剰な行動を正当化しています。また愚かにもアンティファをある意味「戦友」だと考え、「共通の敵」であるトランプ氏や共和党を攻撃しています。

アンティファは無政府主義や共産主義を掲げています。彼らのすべてのアジェンダや目的は米国の制度を破壊することです。ですから、彼らは本当に制度を焼き尽くそうと思っています。この制度は法の支配、統治制度、選出された代表者などすべてを指しています。彼らはそれらをすべて排除したいのです。ですから、彼らの世界に民主党の居場所はありません。見たらわかるでしょう。ポートランドのテッド・ウィーラー市長は2017年の初めに就任して以来、アンティファに対して穏便な態度をとってきました。彼の管理下でこの運動は拡大し続け、路上での政治的暴力が常態化し日常化していったのです。最近アンティファはウィーラー市長を襲撃しました。積極的に彼を追い詰め探し回っています。以前にも彼の家の外で暴動を起こし、住んでいたマンションに爆発物を持ち込んで、彼を家から追い出しました。

また人々はシアトルの民主党ジェニー・ダーカン市長の自宅前で暴力的な抗議を行いました。彼女はCHAZを「サマー・オブ・ラブ」と表現した人です。ですから、彼らにとって民主党員は「味方」ではありません。彼らは米国が救いようのない国だと見ているからです。改革したり根本的に変えられないだけでなく、完全に破壊しなければならないと考えています。彼らの言葉を借りれば、彼らの世界が存続し繁栄するためには米国は崩壊しなければならないのです。だからこそ、彼らは米国の制度、市民社会、規範そして、さらに重要なのは米国を構成する思想ですが、それら全てを攻撃しているのです。

司会者:
あなたの活動の背景について少し教えてください。本のあとがきで、ご両親が米国に渡航する際の話をしていて、米国での経験と母国ベトナムでの経験を比較されています。私はそれがとても素晴らしいと思いました。なぜこのジャーナリストの活動に至ったのか、その経緯を教えてください。

アンディ・ノー氏:
私は米国のジャーナリストのような恵まれた環境にはいませんでした。彼らは革命的な共産主義イデオロギーを楽観視しています。米国で生まれ育ち、米国の教育制度で教育を受け大学に進学すれば、そのような認識を持つのだと思います。私の両親はマルクス主義の革命的な政権交代を経験しました。彼らは南ベトナム出身です。2人とも収容所に送られました。共産主義の全体主義者が反体制派を殺害したり、収容所に送ったりするのは、ベトナムだけの話ではありません。国家レベルで権力を掌握したところではそのようなことが起こっています。中国やソ連などを見てください。共産主義の過剰な行為をただ容認するだけでなく、今までの暴力行為を楽しみ実行したいと思っている人々がいます。

私にとってこれは警告サインです。私はポートランド州立大学の大学院生だった頃、学生ジャーナリストとしてアンティファやポートランド関連の事件を取材していました。2016年の選挙の夜、私はポートランドでの抗議運動の様子を取材していました。3日間の暴動で私が見たものは本当に衝撃的でした。彼らは民主的な選挙の結果を受け入れることができなかっただけでなく、政治的な不満に暴力で対抗していました。私はその時初めて、アンティファが黒ずくめの衣服をまとい、組織的に所有物を攻撃し放火しているのを見ました。その72時間は本当に衝撃的でした。2020年はより多くの暴動が勃発しました。2017年~2019年を通して、ポートランドでの暴力行為はあまりにも残忍で人々はそれを当たり前のように扱っていました。私は地元のジャーナリストたちに失望しています。彼らはアンティファの主張を繰り返していたからです。反対の政治的立場にある人々への過激な抵抗は妥当で正当なものであり、自分たちに対する暴力行為には対応が必要だと言っていました。彼らはアンティファがファシズム、極右、白人至上主義、ネオナチに反対していると主張しています。

しかし、私が目にしたのは、「ファシスト」に広い定義を下して、そこに分類されるほとんどが良識のある人で、保守的な愛国者やトランプ支持者でした。アンティファはそれらを区別せず、暴力を振るっていて、市はこの暴力的な過激派運動に対して穏便な態度をとっていました。そして去年、アンティファの反ファシズム運動はポートランドだけでなく、シアトルで「自治区」を主張しました。バイデン政権下で状況は改善されることはないでしょう。「バイデン氏が勝ったからアンティファが欲しいものを手に入れた」という認識は間違っています。バイデン氏が当選したと発表された11月、彼らはポートランドとシアトルで暴動を起こしました。主流メディアや従来型メディアしか見ていない人はこのようなことが起きていると知る由もないでしょう。

私はアンティファやポートランドとシアトルで起きた暴動に触れていないニュースのコメントを見ていました。メディアは「反バイデン抗議者による暴動」だと言及していて、人々は「街頭に繰り出し暴動を起こしているのはトランプ支持者たちだ」とコメントしていました。これは世間がいかにフェイクニュースに惑わされているかを示しています。このことについて報道するには圧力がかかり、犠牲を払わなければなりません。私は2019年にアンティファにひどく殴打され、脳内出血を起こし1年にわたって病院で様々な治療を受けてきました。彼らは私の家に現れ住所を公開しました。12月に彼らが占領したポートランドの自治区の壁に私の住所を書き出しました。彼らは反対派を恐怖に陥れたり、殺害しようとしたりします。アンティファは人々を殺害する組織だと認識しなければなりません。彼らは去年の夏、ポートランドでの暴動で、トランプ支持者を殺害しました。マイケル・レイノールという男性が射殺しました。本にも記してあります。その後、彼はポートランドからワシントン州の小さな町に逃れましたが、最終的に警察に射殺されました。

しかし、彼はインスタグラムでメッセージを残していました。削除されましたが、私はその前に見ることができました。「私は100%アンティファだ」と投稿していました。反ファシズムの名の下、致命的な暴力を振るっているのは彼だけではありません。

司会者:
「アンティファは存在しない」とまで言っている民主党指導者たちがいます。あなたの本や私たちの今までの活動からも彼らは単一組織ではないことがわかっています。彼らは複数の組織からなり同じ理念を持っています。このことについて詳しく教えてください。

アンディ・ノー氏:
彼らは極めて危険で法執行の立場から取り組むのが難しいのは分散化していて自主的であるからです。しかし、多くの正式なグループが存在しています。「ローズ・シティ・アンティファ」は規模が最も大きくて歴史も最も長い、ポートランドのアンティファグループです。ツイッターでは何千人ものフォロワーがいます。アンティファのメンバーになるため、採用過程を経てきた人から秘密裏に資料を受け取りました。この資料は「アンティファは存在しない」という噂を払拭してくれます。実際アンティファの組織は存在していて、「ローズ・シティ・アンティファ」もその一つです。ネットワークを構成するすべてのグループや組織を確認できます。それらは皆似たようなカリキュラムに従います。研修や訓練を受け、過激主義の書籍を読むことなどを含むプロセスを経なければなりません。イスラム教徒を洗脳するイスラム過激派のやり方と似ています。アンティファの難しいところは中央指導的な組織構造がないことです。イスラム国のバグダディみたいな人はアンティファにはいません。意図的にそうしています。互いに共有し類似したイデオロギーに基づいて独立して行動しています。アンティファの存在自体を否定する人々は根本的な考えが間違っているのです。アンティファが反ファシズムであることを繰り返しているだけの概念となったのです。

しかし、無政府主義や共産主義はファシズムに反対することと何の関係もありません。略奪したり人を殺したり、抗議や暴動に、ナイフ、爆弾、銃を持ち歩いたりすることはファシズムや極右に反対することとは何の関係もありません。これは残念なことに多くの民主党員やジャーナリストから正当性を与えられた過激派イデオロギーの口実にすぎません。私が思うに、アンティファの最大の勝利は、彼らが基本的に法的な影響をほとんど受けずに済んだことではなく、彼らのイデオロギーの一部が主流になったことだと思います。

司会者:
あなたはヘルベルト・マルクーゼの「抑圧的寛容」という言葉をご存知だと思います。この言葉は私の過去数回のインタビューで何度も出てきました。あなたの話を聞いているとこの概念が至る所で実行されていると感じています。あなたはこれをどう見ていますか。まずはこの「抑圧的寛容」について説明してください。

アンディ・ノー氏:
マルクーゼはドイツの哲学者で20世紀の米国の左翼政治に大きな影響力を持っていました。あなたが先ほど述べた非常に重要な言葉の一つである「抑圧的寛容」はなぜ右派のあらゆる表現や言論が抑圧されるべきなのかを知的に論じています。今日の極左のイデオロギー的構想を示しています。彼らは自分の意見で相手と対抗するだけでは不十分で反対意見を遮断しなければならないのです。しかも、この「遮断」に終わりはないのです。2015年から16年にさかのぼってみると過激な学生活動家がアンティファと何度も結託し脅迫や嫌がらせ、時には暴力を使って大学の講演者を締め出していました。最終的には路上で暴行される人が出るまでエスカレートし、多くのリベラル派から称賛されていました。ですからアンティファは多くの勝利を得たと私は言うのです。これは彼らのイデオロギーの中核理念だからです。彼らの言う「ファシズム」への対抗は暴力的でなければならないのです。もちろん先程言ったように、彼らがファシズムをどう定義するかというと彼らのイデオロギーに反するものすべてが含まれています。

司会者:
そのとおりです。あなたの著書の中でかなり取り上げられています。はっきりとは言えませんが、とても目立ちます。それは単なるイデオロギー的なものではなく、暴力を行使するための道徳的な枠組みを提示しています。私がもう一つ興味深く感じたのは彼らのイデオロギーに合わないものを止めるためなら、どんな手段を使ってもいいと思っているところです。

アンディ・ノー氏:
その通りです。本のある章ではアンティファの歴史と設立に焦点を当てています。人々は知っておくべきです。米国人はこれを新しい現象だと理解していますが、その起源は昔までさかのぼります。元祖アンティファはドイツ共産党の準備軍事組織でした。彼らは本質的に共産党の「野良犬」として設立され、ナチスと戦うだけではありませんでした。これは誤解です。当時の彼らの主な対抗勢力は中道左派のリベラル派である社会民主党でした。彼らは今日私たちが繰り返し目にしているような政治集会への攻撃、殺人、反撃、街頭戦などの行為を行っていました。これらはすべて社会の不安定化と二極化につながります。多くの一般の人々はこれをいつまでも容認するわけがありません。ごく普通の人や家族はただ平和に暮らしたいと思っています。アンティファの本当の危険性は地域の管轄区域を不安定にさせることができることです。しかし、ホワイトハウスなどを襲撃してクーデターで乗っ取ることは米軍の力を考えるとその可能性はきわめて低いでしょう。

アンティファが非常に危険なのはイデオロギーの教義を正常化しているからです。彼らは政治的不満を暴力で解決すべきだと信じています。このようにして、米国の建国の精神を破壊し、保護された人権である表現の自由を攻撃し、財産権を攻撃するのです。これらの暴動は反動勢力を形成し、また社会の二極化をもたらします。人々と話をしたりネットで極右の反応を見ていたりすると、アンティファは自分たちが反対している悪魔を作り出しているように思えます。例えば、太平洋岸北西部の地域では人びとが何の取り締まりも受けずに毎日暴動を起こすことができます。地検は暴動を非犯罪化しました。議会議事堂を襲撃した人に同情する人たちは、極左の人たちが毎日何の問題も非難もなく、そのようなことができるのならば、なぜ私たちはできないのかと思っています。これらはすべて法の支配の弱体化につながっているだけです。法執行機関と米国の刑事司法制度への攻撃は明らかにこの目的のためです。彼らは法制度への信頼が薄れることを望んでいます。代替案を提示することができるからです。アンティファは政府が存在しなくても社会を管理でき、自分たちで共産主義共同体をつくれると思っています。

しかし、CHAZで見たように彼らが領地を占拠すると、何の統治もない中、戦闘員のような人物が台頭してくるのです。互いに衝突し殺し合うのです。強固な国境を作り武装した志願兵を配置する、これが、アンティファが構想した世界の未来です。理論的に考えるだけでなく、実際に彼らが地域を支配し権力を手にした時どうなるか、想像してみてください。

司会者:
あなたは気づかれないように黒ずくめの格好をし、CHAZに1週間潜入したそうですね。とても素晴らしい内容でした。それについて少し教えてください。

アンディ・ノー氏:
私が現場にいた時本当に衝撃だったのは、自分の目で見て体験した現実が、主流メディアが報じているものとは大きく異なっていたことです。「デイリー・ビースト」はただのお祭りで、家族に親しみやすい公正なイベントという印象を与えていたのを覚えています。人々は何万ドルもの寄付をし食料や物資を送り、この暴動が継続できるようにしていました。日が落ちマスコミと警備員がその場から離れると、あちこちでケンカが勃発しました。暴徒はテントを張り占領していました。警察によるとレイプ未遂があったそうです。彼らはこの占領地域の中心に位置するシアトル警察東管区警察署に残っているものを焼き払おうとしていました。後にその警察署は全部板張りにされ放置されていました。

この状況を見て数時間以内に誰かが死ぬだろうと思いました。人々は武器を持って歩き回り振り回していたからです。様々な派閥争いが発展していて警察はその地域に入るのを拒否しました。この密集した地域で彼らは何千人もの人々を人質に取っていました。この暴動を良いイメージで報道する記者がいたことにショックを受けました。このような報道をしたからこそ暴動が3週間以上も続いたのです。複数の銃撃戦や殺人が起こり、今でもそれを考えると恐ろしいし悲惨です。

残念ながらこの暴動はCHAZだけで起こったのではありません。昨年の12月にアンティファが設置したポートランドの自治区でも1週間にわたり暴動が起きました。偽装爆弾を仕掛けたり、境界線に国境の壁やバリケードを配置したりしていました。彼らの武装兵が門の警備をしたり、地域のために武器を備蓄していました。これが米国の主要都市で起こっています。トップニュースとして報道されるべきですが、されていません。東海岸やカリフォルニアにいる人々はこれらの都市で何が起こっているのか、そして多くの人々が被害を被っている実情を全く知らないのです。

司会者:
従来型メディアや大手メディアは偏向報道をしたり、さらには無視しています。またダ―カン市長の言う「サマー・オブ・ラブ」のような状況だと思わせようとしていますが、実際そうではありません。なぜ、このようなことが起きているのでしょうか?これらのメディアに没頭している多くの人々は理解しがたいかもしれません。

アンディ・ノー氏:
ジャーナリズムはエンターテインメント、学問、義務教育のように左翼の文化的覇権の下にあります。ですから、ジャーナリストの大半はアンティファや極左の広範な目的に共感していると思います。人種間の平等や黒人の命のために戦うという、これらの高尚な響きのものに共感し報道するのです。誰もが2017年にシャーロッツビルで殺されたヘザー・ヘイヤーさんの名前を覚えていると思います。しかし、ポートランドでアンティファに射殺されたアーロン・ダニエルソンさんの名前は誰も知りません。彼はこの武装した男に止められていたのです。これがメディアの力です。人々はディラン・ルーフが教会で人を殺害した時のことを覚えていますが、2019年オハイオ州でコナー・ベッツとアンティファが起こした乱射事件は知りません。ワシントン州タコマ市のウィレム・ヴァン・スプロンセンが武装してライフルと自作の火炎瓶で米国移民関税執行局を攻撃したことを人々は知りません。メディアのニュース報道はゼロサムゲームばかりです。一方の事件を集中的に報道し、別の事件を無視しています。特に深刻なのは、私や 「エポック・タイムズ」のようなこの問題に取り組んでいる人たちが主流メディアから悪者扱いされ、中傷されていることです。私は今でも主流メディアで執筆しています。「ニューヨーク・ポスト」「ニュースウィーク」「ウォール・ストリート・ジャーナル」でニュースレポートやコラムを書いたことがあります。でも、私の名前を グーグルで検索してウィキペディアを見ると、私が過激派だと思うでしょう。これらの情報はすべて異なるジャーナリストの間で組織された嘘と中傷に基づいています。活動家はこれらの意見をウィキペディアで引用して、我々の評判を落としています。私はいつの日か暴力的な過激派に協力したジャーナリストたちが反省して悔い改めるよう願っていますが、残念ながらそのようなことはないでしょう。彼らは友人を助けているように思えます。

「ローズ・シティ・アンティファ」からの流出文書を通して知ったことですが、ポートランドでのアンティファ秘密集会の教育カリキュラムに学者やジャーナリストが参加していました。しかし、私にとってはそれほど驚くことではありませんでした。私の『暴露』の本の中に詳しく書かれています。この事実は衝撃的でスキャンダルになるべきですが、そうはなりません。アンティファは実際に学生を教育し、影響力のある多くの過激派の学者の支持を得ています。そして残念なことに、積極的にアンティファを擁護していない多くのジャーナリストも実際にはこの運動のメンバーなのです。

司会者:
とても不穏で難しい問題です。残念なことに「エポック・タイムズ」も悪魔化されたり、誹謗中傷されることはよくあります。私たちの報道を見たり、あなたの本を読んだらすぐ解決するほど簡単なことではないようです。あなたの本は、これらの人々は組織された手法を用いた高度に組織化されたグループだということをしっかりと暴露していると思います。凍ったペットボトルのような一見無害な武器についても説明します。水の入ったペットボトルは凶器になるとは思えませんが、至近距離から投げつけられる凍ったペットボトルは非常に危険な武器になります。また、これらの多くの組織の驚くような内容が記されているマニュアルについても触れています。この組織がどのように機能しているのか教えてください。

そしてもう一点ですが、あなたはポートランドとシアトルで起きたこれらの集会と暴動への招待状のようなチラシを投稿していました。ですから、このような暴動が起きることは知られていたのです。これらは公に組織されていて暴力を目的とした多くの人々を惹きつけたようです。

アンディ・ノー氏:
イスラム国など他のテロリストのようにアンティファの中核メンバーは暗号化された回線を使ってテレグラムやシグナルで通信しています。計画の多くは警察の目を避けてこのような通信アプリで行われます。しかし、計画の多くはツイッターのように公の場でも行われています。先ほどチラシの話が出ましたが、就任式の日に起きた暴動のためだけのチラシではありません。100枚以上のチラシがポートランドでの暴動のために作られました。彼らはどこで何時に集合するか記載し、それらはツイッターとフェイスブックでも公表されています。これらのアカウントは公然と暴力行為を扇動していたにもかかわらず、凍結されませんでした。

もう一つは資金の問題です。このような組織化された運動で何ヶ月も暴動を続けるには多くの物資や資源などが必要だと思うでしょう。彼らを経済的に支えている富裕層がいると考えるかもしれませんが、実際はそうではありません。これは隠された陰謀ではないのです。彼らは「GoFundMe」を使って、公に資金を集めています。「ポートランド保釈基金」「ミネアポリス自由基金」のような無難な名前を掲げています。これらの組織はネットワーク内で共有されます。そして残念なことに、これらのネットワークの中には主流派の政治家も含まれていて、これらの組織に寄付したり、リンクを宣伝しています。

例えば、ミネソタ州では暴徒が3500万ドル以上を集めました。これらの寄付金はミネアポリスで近隣地域全体を放火して暴動を起こし逮捕された人たちのために使われます。保釈基金は強姦未遂や殺人未遂などの犯罪で起訴された人々にも給付されています。ポートランドでは「GoFundMe」を通して130万ドルが集められました。ですから、大手テック企業は意思があってかどうかわかりませんが、暴徒を助けているようなものです。ですから、アンティファの組織体制はとてもシンプルなのです。

もう一つはアンティファに対抗する者がいないということです。彼らに共感する記者もいれば、法執行機関も実質上無能なものになりました。地方市議会や市長は密かに彼らを支持し、大手テック企業は何の対策も取りません。大手テック企業とはツイッターやフェイスブックだけでなく、「GoFundMe」や送金アプリVenmoを指しています。これらのプラットフォームで暴動を計画し組織しているのにもかかわらず、彼らのアカウントは削除されることはありません。ですから、彼らに対抗する人はいません。彼らは今後も勢いを維持し自分たちの力が及ぶ範囲でできることは何でもするでしょう。私みたいに対抗するジャーナリストは家から追い出されます。私たちは大きな問題を抱えているのです。

犯罪行為に関わっている人は少数の人です。例えば、ポートランドでは多くの人が4~8回逮捕されていて、1日に何度も逮捕されるケースがあるので、多く思えるのでしょう。彼らは朝釈放され、起訴は取り下げられ、夜には暴動に戻るのです。少数の人たちですが、彼らが好き放題できる力を持っているのは対抗勢力がいないという理由だけで、彼らに共感する人が多いからです。だからこそ、この暴動で逮捕された人たちが誰なのかを調べることに力を入れています。彼らの中には教授もいれば看護師もいます。彼らは私がアンティファに殴打された際、治療を受けた病院で働いています。また弁護士などのエリートもいます。これがアンティファの強みなのです。アンティファはファシズムの脅威にさらされていると思っている多くの普通の人々を引き寄せることに成功しました。彼らはファシズムに対抗するには武装して人々を傷つけるしかないと思っています。

司会者:
先ほどテロリストという言葉に触れましたが、あなたはアンティファを国内テロリストだと思いますか?

アンディ・ノー氏:
はい、彼らは国内テロリストです。また国際テロ組織でもあります。世界中にネットワークを持っています。米国のアンティファはゼロからスタートしたわけではありません。彼らは西欧の西ドイツ、スウェーデン、フランスなどの国々で用いられた方法を米国で採用し大成功しているのです。本の一部では、彼らがいかにして太平洋岸北西部のサッカー文化を支配したかについて書いています。ポートランドとシアトルどちらにもメジャーリーグのサッカーチームがあります。これらの試合観戦に行けば至る所でアンティファのプロパガンダを見ることができます。プロパガンダTシャツを着たりバナーを掲げていて、ファンクラブもこの理念を全面的に宣伝しています。チームのシンボルにも取り入れました。ですから、彼らは公にすべてを実行しており、ほんの一部のことだけが秘密裏に行われているのです。

司会者:
本にも書いてありますが、アンティファと「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」の関係性を教えてください。BLMというのは組織を指しているのであって、本当に黒人の命が大切だと思っている人を言っているのではありません。

アンディ・ノー氏:
2020年に私たちはこれらの2つの組織が互いに賛同して起こした暴動を目にし経験してきました。私は2017年からポートランドでアンティファと BLMが同盟を構築しているのを見てきました。黒ずくめの服装をしたアンティファはBLMの集会の警備員として出向いていたのです。2020年には他の都市でも同じことが起こっていました。BLMのワシントンDC支部は公然とツイッターアカウントを通じて、人々にアンティファのイベントに参加するよう呼びかけていました。またアンティファは暴動が勃発していた時、黒人の人種差別に対する不満を利用する絶好の機会を得たのです。ミネアポリスやニューヨークなどの都市で撮影された動画では、アンティファが一連の暴動を誘発したため、略奪に発展し最終的には建物が全焼する様子が映っていました。最初に誰かが窓を叩き割るだけでいいのです。そうすれば店内に侵入できるし日和見主義者などが略奪します。そしてアンティファは火炎瓶か何かを使って火をつけるのです。これらの暴動を通してBLMとアンティファの間には共生関係がありました。そして最終的にどこの暴動でもアンティファはBLMと全く同じ掛け声を使っていました。

私は少なくとも米国では彼らは共同体だと考えています。「BLM/アンティファ」と私は呼んでいます。彼らを区別するのは難しくなりました。実際BLMのことをよく知らない人は私が言ったことに困惑し気分を害しているかもしれません。人々はBLMを自称革命的マルクス主義者によって設立された組織というより真理であると考えているからです。私が話しているのはBLMの共同創始者である3人の女性のことです。彼女たちの声明やイデオロギーをどのように認識しているのか見てみてください。BLMが発表した公式声明文では、キューバ共産党を尊重し、警官殺しやアサダ・シャクールのようなマルクス主義革命家を崇拝すると述べています。BLMは過激派グループであり、彼らはそれを隠そうともしません。彼らはマスコミに大きく取り上げられたので、アンティファは単なる「反ファシスト」グループであり、BLMは正義の人種活動家だと思われています。

司会者:
あなたは誰のためにこの本を書きましたか?

アンディ・ノー氏:
米国や他の自由民主主義国家に住んでいる自由を尊重する人々のために書きました。裕福な欧米諸国で生まれ育った若者たちは自分たちが持っているものは当たり前で、自分たちの権利は決して奪われないと思い込んでいます。彼らは米国や他の国の文明を築くのに何が必要だったのか考えようとしないし、暴力では問題を解決しないという共通認識を持っていません。暴力は人間の本能ではないのです。世界の破綻国家に住んでいる人々がどのように国を組織しているのか見てください。蟻のやり方と似ています。独自の民兵や集団をつくって自分たちの領土を守り、そこに入ってくる人々を殺すのです。米国建国の理念が攻撃されているのを見て心が痛みます。私はこの国で起こっていることを目にし「何が起こっているのか?」「この脅威はどこから来ているのか?」と疑問に思っている人たちのために書きました。私は人々がアンティファの暴力的な過激主義、イデオロギーネットワーク組織を認識するよう願っています。

【引用元動画】大紀元「米国思想リーダー」(2021年2月12日)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38261933

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