中共の臓器狩りにまで及ぶ迫害を見て見ぬふりしてはならない=元米特使

人権

米国元信教の自由担当特使ブラウンバック氏は当初、中国共産党による法輪功学習者への迫害である臓器狩りについては誇張ではないかと考えていた。しかし、調査を進め、中国からの報告が増えるにつれ、それが真実であることがわかったと述べた。

「これは中世の死刑執行人でも赤面するような野蛮な行為だ。強制的な臓器摘出が行われている。今日の世界で、世界第二位の経済大国で行われている」と、同氏はNTDニュースに語っている。

法輪功は1992年中国で伝え出された気功で、宗教や政治に関与することはなく、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があったため、わずか数年の間に1億を超える人々に愛好されるようになった。しかし、当時の国家主席・江沢民(2022年11月30日に死去)は法輪功の爆発的な人気に強く嫉妬し、自分の権力を乱用し中国共産党(中共)を利用して、1999年7月20日に法輪功に対する弾圧を発動した。中共は「肉体を消滅させ、名誉を失墜させ、財力を奪え」というスローガンを掲げ、残虐な迫害を開始した。

24年間に渡り、何千万人もの法輪功学習者が職場からは強制的に解雇され、家族は離散し、拘束され、嫌がらせを受け、監視、強制労働、拷問、強制臓器摘出などを経験し、多くの学習者が身体障害を負ったり、死亡したり、さらには生きたまま臓器を強制的に摘出されたりしている。

エポックタイムズは2006年、中共政権による強制臓器狩りのニュースを報じた。それ以来、多くの証拠や調査によって、中共による法輪功学習者やその他の良心の囚人に対する生体臓器摘出が確認されている。

ブラウンバック氏は「中共が残虐な迫害をやっているのに、国際社会の一員にさせるつもりか? とんでもないことだ。それなのに私たちはそれを許している」と批判し、米国は中共のWTOへの加盟を認めたことで、中共の迫害を悪化させたと主張した。

同氏は「以前は、中国が国際社会と歩調を合わせれば、迫害も減るだろうと考えていた。しかし……迫害は悪化し、より洗練された技術によって、毛沢東の時代にはできなかったことができるようになった。」「中共の生体臓器狩りにまで及ぶ迫害を非難すべきだ」と表明した。

またブラウンバック氏は、「議会が臓器狩りに反対する措置を講じている。英国で生体臓器狩りに関する報告書が発表された。より多くの人々が臓器狩りについて語り、迫害停止を望んでいる」と語った。

2020年3月、ロンドンの民衆法廷は最終的な判決書を発表した。

判決書は「(生体)臓器の強制摘出は、長年にわたり中国全土で大規模に行われており、法輪功学習者は人体臓器の供給源の1つであり、おそらく主要な供給源である」とし、「ウイグル族に対する迫害と医療検査の集中は比較的最近のことである」とも言及した。

今年3月27日、米下院は、生体臓器収奪の実行犯に対して入国禁止、資産凍結、パスポート剥奪、罰金、刑事罰を科す法案(Stop Forced Organ Harvesting Act of 2023)を可決した。法案は現在、上院の承認を待っている。

6月、米共和党のスコット・ペリー下院議員は強制臓器摘出に関与した者に責任を負わせることを目的とした「Falun Gong Protection Act(法輪功保護法案)」を発表した。

ブラウンバック氏は、「私たちはすでに、中共による迫害(臓器狩り)を白日の下に晒す必要がある 」と述べた。

【引用記事】大紀元(2023年7月22日)
【関連記事】中国共産党による生体臓器収奪の被害者、臨終前に語った法輪功迫害の真相