中国「ゼロコロナ」政策 海南省は都市封鎖で食糧不足に抗議デモ勃発

時事

中国海南省は防疫を名目に、8月6日に突然ロックダウン(都市封鎖)を発表した。孫春蘭副首相は8月13日、約15万人の観光客が足止めされていることを認めた。ロックダウン以来、食糧不足のニュースが絶えず、青草を食べるほど飢えている市民もいるほどだった。多くの足止めされた観光客が集まって抗議デモを行った。

8月14日にネット上に流されたYouTube動画では、ある住民宅のテーブル上のスチール製ボウルには、2つの蒸しパンがあり、1つは食べ残しで、他に刻んた玉ネギ3切れがあった。ある老婦人は、「1つのネギは3食に分けて食べなればならない。肉と炒められず、生のままで食べるしかない。あと半月もすれば、蒸しパンさえ食べられなくなる。小麦粉がなくなったからだ!」と語った。

別の動画では、木と草のある場所で、ある女性は、「コロナで家に出られない。家の裏に緑の草がたくさん生えている。食べられるか?食べられるなら、(ロックダウンの間に)野菜があることになる」とし、3人の子供に「早く摘み取りに来なさい。食べる野菜があるわよ」と述べた。

この他にロックダウンによって、足止めされた観光客も苦しんでいる。すでに多くの観光客が集まって抗議デモを行っている。

バリー・ブティック・シービューホテル三亜(サンヤー)の外には、閉じ込められた観光客が大勢集まり、帰宅を求める抗議の声を上げていた。その後、警察が到着し、事態を鎮圧した。

三亜マングローブリゾートの前で、大勢の人がデモ進行をしながら「家に帰りたい」と叫んだ。

【引用記事】看中国 https://www.visiontimesjp.com/?p=35985