人権団体が中国批判 「中国の精神病院刑務所」実態の衝撃

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明慧網によると、中国共産党は信仰放棄を強要するため、健康で精神的に正常な法輪功学習者を精神病院に強制拘禁している。ここでは1例だけを挙げる。山東省斉魯石油化学のコンピューターエンジニア、法輪功学習者である蘇剛氏(32歳)は2000年5月23日、「何の精神的な問題もない」にもかかわらず、警察と勤め先の斉魯石化会社により、濰坊市(いほうし)昌楽県の精神病院に強制的に送られた。毎日、中枢神経系を破壊する大量の薬物を強制的に注射された9日後、放心状態のようなうつろな目つきになり、反応が鈍く、手足が硬直し、顔に血の気がなくなり、極度に衰弱し、6月10日に心不全で死去した。

スペインを拠点とする人権団体「セーフガード・ディフェンダーズ(Safeguard Defenders)」のこの報告書は、人権活動家の劉飛躍(Liu Feiyue)氏が創設した人権モニタリング組織「市民権と生活ウオッチ」(Civil Rights and Livelihood Watch)がインターネット上で公開した、被害者やその家族のインタビューに基づくデータを主に活用しまとめられた。

2010年代初めに精神科に関する医療改革が実施され、医学的な同意や司法の監視強化が導入されたものの、実態は変わっていないという。

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