北京オリンピック開催、米国とカナダの国会議員は再び中共の臓器狩りを非難

人権
カナダの首都オタワにある中国大使館の前で、中国共産党による人権侵害に抗議するガーネット・ジェ二ス(Garnett Genuis)議員(大紀元)

北京冬季オリンピックが開催された2月4日、中国の人権問題の悪化が再び世界の注目を集めた。米国とカナダの国会議員は、大紀元のインタビューを受け、中共の臓器強制摘出(臓器狩り)の犯罪を再び非難し、人権を侵害する中国共産党(中共)高官を制裁する法案を可決するように呼び掛けた。

中共はオリンピックを利用して人権侵害罪をすすごうと企んでいる

2月4日、カナダ保守党のガーネット・ジュニス(Garnett Genuis)議員は、在カナダ中国大使館前での抗議団体を支援して大紀元に次のように語った。

「北京冬季オリンピックが開催されるが、我々は中共の人権侵害及び世界各国の安全への脅威を粉飾することを許してはならない」「中共による人権侵害行為はますます深刻化しており、少数民族の地域だけでなく、中国のすべての人々に影響を及ぼしている。我々は今日ここで中共に向けて『ノー」と言うことが重要だ。私は中共に宣告する。我々は中共が今なお続けている犯罪行為を確かに見ていると」

ガーネット・ジュニス議員は、被害者らと共に、「中国政府(中共)に、法輪功学習者と中国内外の人々への迫害をやめるよう呼びかける」と表明した。

2月2日ペンシルベニア州共和党のスコット・ペリー(Scott Perry)下院議員は、NTDTVの番組「キャピトルヒルレポート」の司会者スティーブ・ランス(Steve Lance)氏のインタビューを受け、中共はオリンピックを通じて自分たちを良く見せることに意図があると指摘し、「中共は人々が自分たちを「責任あるパートナー」として認め、それによって世界各国から受け入れられることを期待している」と述べた。

2月2日、スコット・ペリー米下院議員は、NTDTVの「キャピトルヒルレポート」のホストであるスティーブ・ランスからインタビューを受けた。

 

米国会議員 臓器狩りは想像を絶する恐怖であり野蛮である

ペリー議員は、中国での大量虐殺は、歴史上のナチスよりも邪悪な犯罪であると述べた。「中共は、人々が信仰を持つだけで大規模な監禁と大規模な殺害を行う。甚しきに至っては生体から臓器を強制摘出するようなことまで犯している」「中国には臓器移植のための順番待ちリスト(実は待つ必要がない)がないということが想像できるだろうか?・・・・中国は人口が多いからなのだろうか?・・・・・これは中国には臓器供給源が無限にあるからだ」

2020年3月1日、英国独立裁判所「民衆法廷」のジェフリー・ナイス(Sir Geoffrey Nice)氏が率いる医療専門家チームは、中国で大量の移植手術が行われていると最終判決を下した。民衆法廷は、2000年から2014年までの間、毎年60,000から90,000件の臓器移植が行われ、法輪功学習者が主な臓器供給源であると発表。

ペリー議員は、臓器の強制摘出(臓器狩り)は想像を絶するほど恐ろしく野蛮であり、「被害者が麻酔なしで臓器を摘出されるとは想像を絶することだ」と述べた。

共和党のスコット・ペリー下院議員

臓器狩りと大量虐殺を阻止するための法律を可決すべき

ガーネット・ジュニス議員は、大紀元に次のように述べた。「カナダ政府に対して議員たちは中共のジェノサイド(大量虐殺)を認め、マグニツキー法を用いて法輪功学習者及び香港、チベットに対して残虐な人権侵害を行った中共高官らを制裁すべきであると呼びかけ続けてきた。」

カナダの総選挙後、生体からの臓器の強制摘出に反対する新しい法案(S-223)が上院で可決され、そして下院に入る予定だという。

ガーネット・ジュニス議員は、「我々は今の国会でこの法案を可決する必要がある。法輪功学習者、ウイグル人、その他に対する残虐行為が未だ続いている。今こそ議会が法案の可決を強化すべきだ」と語った。

 

昨年の12月中旬ペリー議員は、「法輪功保護法」(HR6319)も提案したという。この法案は、法輪功への迫害、特に臓器の強制摘出に参与した中共高官に制裁を課すことを目的としている。現在、法案は米国外交委員会と司法委員会に送られ、法案が可決されれば、米国で、迫害者を法で裁くことができる最初の法律となるという。

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アーカンソー州のトム・コットン上院議員は、2020年12月他の2人の国会議員と共同で「臓器強制摘出停止法」(Stop Forced Organ Harvesting Act)案を提出したという。トム・コットン議員は、「益々多くの証拠が証明するように、中共はすでにやってきたし、今なお受刑者や宗教団体メンバーの生体から臓器を摘出し続けている。今回の法案はこれらの臓器摘出に参与した中共高官を懲罰することができる。1日も早く中国当局にこれらの凶悪な行為に責任を取ってもらうべきだ。」と述べた。

 

ペリー議員が、大紀元(英語)記者宛に送信した電子メールには「国際秩序を置き換える中共の方案は、力で全てを押し倒すための体制であり、この体制では犯罪者の強大な権力により、どんな人であれ異なる意見を持つ者は肉体を消滅させられ、人間の尊厳を甚だしく犯したとしても中共は正当化するだろう」「これがなぜ、我々が中国(中共)の人権侵害に立ち向かい続け、中共を国際舞台で孤立させなければならないかの理由である」と書かれていた。

ペリー議員はさらに、「今日中国で迫害を受けている人々のことが、明日、他の国の人々の身に起きることかも知れない。我々はこれらのことの発生を許してはならない」と付け加えた。

【引用記事】https://www.epochtimes.com/gb/22/2/6/n13557724.htm