看中国(2021年1月15日)によると、トランプ大統領は13日夜(日本時間14日午前8時02分)、ホワイトハウスのツイッターでビデオスピーチを発表し、6日に起こった連邦議会議事堂への不法侵入について、暴力や破壊行為を非難した。また、「アメリカは法治国家であり、襲撃に加わった者は法によって裁かれるでしょう。私たちの方針と政策を信じるすべての人に対し、緊張を和らげ、怒りを鎮め、国家の平和を促進する方法を見つけるよう求めます」と述べた。以下は演説の全文和訳。
アメリカ人の皆さん、今夜は人々を不安にさせた先週の出来事についてお話ししたいと思います。
私が申し上げたように、連邦議会議事堂への不法侵入は合衆国の核心に衝撃を与え、様々な政治的信条を持つ何百万人ものアメリカ人に怒りと動揺をもたらしました。
もう一度、私の立場を表明します。先週起きた暴力事件を断固として非難します。暴力や破壊行為は、我が国では全く通用しないし、選挙運動にも全く通用しません。アメリカを再び偉大にするというのは、法の支配を守り、法の執行を支え、アメリカの最も神聖な伝統と価値観を守ることを意味します。
暴力は私の信条と相反するものです。そして選挙運動が支持しているものとも相反しています。私の真の支持者は、政治的暴力を支持したり、法の執行や偉大なアメリカ国旗を侮辱したりしません。そして同胞を脅したり嫌がらせしたりすることもありません。そのような行為があれば、それは我々の選挙を支持しているのではなく、攻撃しているのであって、アメリカを攻撃していることと同じです。決して許されるものではありません。
悲しいことに、この一年、COVID-19は私たちに大きな苦難をもたらしました。政治的暴力が暴走しているのを見てきました。あまりにも多くの暴動、暴徒、脅迫や破壊行為を見てきました。右派であろうと左派であろうと、民主党であろうと共和党であろうと、暴力を止めなければなりません。
暴力に理由や言い訳、例外は絶対にありません。アメリカは法治国家です。先週の襲撃に加わった者は法によって裁かれるでしょう。私たちの方針と政策を信じるすべての人に対し、緊張を和らげ、怒りを鎮め、国家の平和を促進する方法を見つけるよう求めます。
今後数日、ワシントンD.C.と全国各地でさらなるデモが計画されていると報じられています。私はシークレットサービスから潜在的な脅威について報告を受けています。すべての意見は尊重され、丁寧に扱われるべきです。それは憲法修正第一条が賦与した権利です。しかし今、私が強調したいのは、暴力や違法行為、いかなる形の破壊行為もあってはならないことです。
誰もが法律を守り、法執行機関の指示に従わなければなりません。秩序を維持するために必要な資源をすべて使うよう連邦政府機関に指示しました。ワシントンD.C.では、数千人の州兵を投入して街の安全を確保し、安全でスムーズな政権移行を確保しています。私は皆さんと同じように、先週連邦議会議事堂で起きた災難にショックを受けており、深く悲しんでいます。
冷静で節度と礼節をもって対応してくれた何億人ものアメリカ市民に感謝します。いつものように、この困難を乗り切っていきましょう。
また、ここ数日で見られた前代未聞の言論の自由に対する攻撃についても、一言申し上げたいと思います。このような困難な時期だからこそ、公民に対する検閲、抹消、ブラックリスト化は間違っており、危険な行為です。今必要なのは、お互いに耳を傾けることであって、相手を黙らせることではありません。
私たちは皆、行動を通じて敵意を乗り越え、共通の土台に立ち共通の目標を見つけることができます。我々は国家全体の利益を守り、魔法のワクチンを提供し、感染拡大に打ち勝ち、経済を再建し、国家の安全と法の支配を守るために取り組まなければなりません。
アメリカ人よ、一瞬の情熱を抑え、星条旗のもと心を一つにしましょう。家族や地域社会、国家のために一致団結して邁進していきましょう。
皆さん、ありがとうございます。皆さんに神のご加護がありますように。そしてアメリカに神のご加護がありますように。
— The White House (@WhiteHouse) January 13, 2021