上海の都市封鎖 多くの人々が反乱を考えている?

時事

上海では都市封鎖が行われているにもかかわらず陽性者数が過去最高を記録している。中共の厳格な管理と隠匿によって十分な食料を確保できなかった上海市民は、満足な食事すらとれない状況を強いられている。そのため、上海のいくつかの居住区では、怒りが高まった民衆が抗議を行い始めた。

 

中共の厳格な管理下にある上海市に都市封鎖解除の動きは見られず、一部の居住区では3月2日から封鎖管理が始まったが、状況が好転しないため、ネット上には飢えを訴える声が広がっている。多くの上海市民は一日一食しか食べられず、インターネットで食料を購入しようとしても手に入らず、「餓死の瀬戸際」に置かれている。ある市民は警察に電話をかけて、捕まれば拘置所で食事が出るかと尋ねる始末だ。

上海市民
「お伺いしたいのだが、もし私が居住区(の封鎖管理)を突破して外に出て、あなたたちに捕まったとしたら飯は食べられるのか」

「今回の件で私たちはよく分かった。秦の始皇帝の時代になぜ反乱が起きたのか。庶民がなぜ戦いを挑んだのか。なぜ民兵が蜂起したのか。これらにはみなちゃんとした理由があったのだ。自分が同じ目に遭ってみて、自分が飢えてみてようやく分かった。反乱を起こさねばならないのだと」

 

ネット上の情報によると、普陀区(ふだく)の「安居朝陽園」居住区では、住民たちが「立ち上がって」居民委員会に代わって居住区の「自治管理」を行ったところ、大量の貯蔵物資を発見した。住民たちは物資の消毒と配送を自発的に手配し、居住区の管理を整然と行った。

中共当局は即座にこうした話はデマだとする声明を発表し、多くのメディアが転載した。中共メディアに対する信頼感は薄いうえ、事件の真偽も曖昧になったままだが、すでに上海のいくつかの居住区では、怒りが高まった民衆が抗議を行い始めた。

4月7日と8日、中共の孫春蘭副総理は再び上海を訪れ、「ゼロリセット」政策を監督した。今回の政治的な感染症対策のもとで、中共の鉄腕政策はどこまで進むのか、再び民意を鎮圧できるかどうかは、予測がさらに難しくなっている。

【引用記事】NTDジャパン https://www.ntdtv.jp/2022/04/56124/