中国人権活動家・郭飛雄氏の妻が米国で死去 葬儀のための出国も叶わず

人権

1月10日、中国の人権活動家・郭飛雄氏の妻であり闘病中だった張清氏が米国メリーランド州の病院で癌のため亡くなった。郭氏は、中国共産党(中共)から残酷に迫害されている法輪功学習者を支援するなど、長年にわたって社会弱者の人権問題に取り組んできた。昨年12月5日から行方不明になっており、当局に拘束されたと見られ、葬儀のための出国も叶わないという。

 

ワシントン在住の有名な盲目の弁護士・陳光誠氏は、張清氏の息子と娘が母親の葬儀のために、父親である郭飛雄氏を即刻釈放し渡米させるよう中国当局に求めていると大紀元に語った。

2021年1月28日、郭飛雄氏は、大腸癌の手術を受けた妻・張清氏の看病のため、上海浦東空港で米国行きの飛行機に搭乗しようとしていたが、「国家の安全を脅かす」という理由で中国当局に連行された。それ以来、郭飛雄氏は行方がわからなくなっている。

2022年1月9日深夜、張清氏は突然昏睡状態に陥り、メリーランド州の病院へ運ばれた。高アンモニア血症による腸管穿孔と診断され、張清氏は1月10日の朝息を引き取った。

1月10日午前9時(東部時間)、陳光誠弁護士は、張清氏の娘から訃報の知らせを受けたという。張清氏の二人の子供は悲しみに暮れ、「1月10日朝から子供たちはずっと泣いている」と陳弁護士は心配し、「張清氏の葬儀に対処することが非常に緊急であり、喪主として郭飛翔氏は直接葬儀の手配をしなければならない」と述べた。

張清氏の死去を受け、米キリスト教徒擁護の国際人権団体「中国援助協会」のボブ・フー会長は声明を発表し、その中で、「私たちは中国当局に対して二人の子供のケアのために、直ちに彼女(張清氏)の夫である郭飛雄氏を渡米させるべきだと要求している」と述べた。

陳光誠弁護士は、「中共は、無条件で即座に郭飛雄氏を釈放し、米国へ行かせるべきだ」と指摘。郭飛雄氏が行方不明になって以降、外部は彼についての情報を得ることができない。「私の経験からすると、郭飛雄氏は中共によって連行され刑務所に入れられているに違いない」と語った。

また、「約一年前から郭飛雄氏の家族は、彼が米国に来て張清氏の余命僅かな時間を一緒に過ごせるよう要求してきた。中共は空港で郭飛雄氏を拘束して5週間に渡って監禁した。彼の妻はもう帰らぬ人となってしまい、これはまさに悲劇だ」と憤りを表した。

「中共がいかに非人道的で人類の良心を踏みにじる野蛮なことをやっているかがわかる。もし、国際社会が悪魔のような中共政権と一緒になって北京冬季オリンピックに参加するのであれば、深刻な道徳的問題によって計り知れない責任を負うことになるだろう。私たちにとって考えなければならないことは、中共の独裁政権を根本から除去しなければならず、中共が人々に害を与え続けることを容認してはならないことだ」と陳光誠弁護士は指摘した。

郭飛雄氏は、長期に渡り社会的弱い立場にいる人々の人権保護の代弁者として、かつて1989年「六四」学生運動に参加し、中共から残酷な迫害を受けている法輪功学習者も擁護してきた。彼は中共によって4回ほど拘束され、2回懲役刑を言い渡され計11年の獄中生活を送った。2006年、2人の子どもを連れてタイに亡命した妻は、2009年に米国政府に政治保護された。この15年間、家族は一度も再会したことがない。

張清氏は2021年11月26日に中国政府宛の嘆願書で、自分が癌を患い余命わずかであるため、夫の出国を許可するよう求めた。

2021年11月29日郭飛雄氏は、本名(楊茂東)で中国共産党国務院WeChatクライアント「首相と話そう」の公式チャンネルにメッセージを残したという。また再度、李克強首相に公開書簡を送り、渡米して妻の看病ができるよう直ちに釈放し出国を認めるよう求めた。

2021年12月2日、米国国務省のスポークスマンは、大紀元エポックタイムズの記者に「末期癌を患っている妻の張清氏の看病のため郭飛雄氏を即座に釈放し米国へ向かわせるよう中共に求めた」と語った。

ボイス・オブ・アメリカは、2021年12月5日、郭飛翔氏は、友人に中国語で「我被抓了」(逮捕された)と四文字を送った後連絡が途絶え、いまだに行方がわからないと報道した。

【引用記事】
https://www.epochtimes.com/gb/22/1/10/n13495606.htm
https://www.epochtimes.jp/p/2022/01/84583.html