ウイルス研究者の閻麗夢氏「夫が中共に協力し 私に危害を加えようとしている」

時事

6月30日、米国に亡命したウイルス研究者の閻麗夢氏が、中国共産党(中共)の生物兵器計画や疫病の起源について再度明かした。彼女は2020年4月に香港から逃亡する前、夫が毒を盛るなどの手段を講じて中国から逃亡させないように画策していたと話し、今年3月その夫は渡米し中共のサポートを得て、彼女を米国から「消し去ろう」としているとも述べた。

NTDジャパン(2021年7月5日)によると、6月30日、米国に亡命したウイルス研究者の閻麗夢氏が、中国共産党(中共)の生物兵器計画や疫病の起源について再度明かした。彼女はまた、自身の夫が中共のサポートを得て、彼女を米国から「消し去ろう」としているとも述べた。

閻麗夢(エン・レイム)氏は6月30日にFOXニュースのタッカー・カールソン氏の番組「Tucker Carlson Today」で、I-94出入国記録に基づくと、彼女の夫は有効期間2年間のH-1Bビザ(専門職ビザ)を取得して、すでに米国に入国しているうえ、中共と米国国内の協力者の協力を得て、彼女に危害を加える計画を立てた可能性があると述べた。

ソーシャルメディアでは6月はじめに早くも、同じくウイルス研究者で、香港大学感染症研究実験室に勤務している閻麗夢氏の夫が、今年3月23日に米国に入国していたとの話が伝わっていた。

閻麗夢氏は、自身が2020年4月に香港から逃亡する前、夫が毒を盛るなどさまざまな手段を講じて、彼女に危害を加えて、中国から逃亡させないように画策していたと話した。

今回のインタビューで閻麗夢氏は、「中共の反応に対する更なる調査と、ウイルスのゲノム評価を行った結果、COVID-19はSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)から派生した制御不可能な生物兵器であり、COVID-19は中国がSARSの発生後に発見した自然界に存在するウイルスだったと考えている」と述べている。

この種のウイルスは、生物兵器にするための主な候補であり、世界に対してどのように使用するのが最適かを判断するために、中共はまず少量のサンプルセットでテストを行ったという。

閻麗夢氏はさらに、このテストは武漢で行われ、中共は自国の国民に対しテストを行ったという驚くべき事実を発見したと述べている。

同氏は「彼らは武漢でテストを行ったが、ウイルスを制御できなくなった。このような状況は彼らにとって想定外だった。彼らはウイルスが漏れたのだと分かった。だからこのことについて嘘をついたのだ。その後彼らは膨大な数の個人、ウイルスに感染した人々を武漢から世界に故意に送り出して、世界のその他の地域に感染を広めさせた」と話している。

閻麗夢氏はまた、自身が気づいた中共の隠蔽工作についても説明した。

感染拡大初期に米国に逃亡する前、同氏は香港にあるWHOの参考ラボラトリーに勤務しており、秘密調査員としてCOVID-19の調査を担当していた。このころCOVID-19はまだ「武漢肺炎」と呼ばれていた。

しかし当時、同氏の上司で香港大学公衆衛生学院のレオ・プーン(潘烈文、Leo Poon)教授は、「あまりたくさんの質問はせず、『レッドライン』を踏まないようにしろ、さもなくば中共を怒らせることになる」と警告した。

閻麗夢氏は「つまり、中共政府は武漢で起きたことを知っていたのだ。しかも彼らが知っていたのは間違いなく、彼らが公に発表したことよりも遥かに多かったはずだ」と述べている。

閻麗夢氏は、当時、すべての感染者は、武漢華南海鮮市場に行ったことがなければ、感染確定診断も出してもらえなかった。これはとても異常なことで、中共は少なくとも3分の1の感染者を隠蔽していたと述べている。

米下院議員のマイケル・マコール(Michael McCaul)氏は6月29日の公聴会で、「武漢の海鮮市場は最初の感染地点ではなく、見せかけにすぎない。これは中共が人の注意をそらす時に使うやり方であり、実際のところすべての証拠は実験室を指している」と述べている。

閻麗夢、李文良、艾芬、張展、陳秋実、方斌ら各氏がリスクを冒して真実を口にしたことで、中共ウイルスの起源がより明らかになってきており、また、中共の隠蔽手段もますますはっきり見えてきているという。