FBI長官、「中国スパイ活動は10時間毎に確認」

時事

FBIのクリストファー・レイ長官は7日、中国のスパイ活動や米国の技術盗用は横行しており、中国が、新型コロナウイルスを研究する米国の医療機関、製薬会社、学術機関から研究成果を盗み出そうとしていると明らかにした。


【大紀元 2020年7日9日】

米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は7月7日、シンクタンクのハドソン研究所で演説した。このなかで、中国のスパイ活動や米国の技術盗用が横行し、FBIが取り扱う5000件のスパイ事件の半分は中国に関連しており、今や約10時間毎に中国のスパイ活動を確認していると述べた。

レイ長官は、中国は目下、中共ウイルス(COVID-19、新型コロナウイルス)を研究する米国の医療機関、製薬会社、学術機関から研究成果を盗み出そうとしていると明らかにした。

「国の情報・知的財産権と経済活動、安全保障に対する長期的で最大の脅威は、中国のスパイ活動だ」とレイ長官は述べた。「この最大の脅威を、政府、情報機関、企業管理者だけの問題だと思っているのであれば、かなり注意が必要だ。米国民が、人類史上最大規模での中国からの窃盗の犠牲者だ」とした。

2017年、中国人民解放軍がハッカーを使って米国三大信用情報会社の1つであるエクイファックス(Equifax)のデータベースに侵入した。当時、ハッカーは約1億5000万人の米国人の機密個人情報を盗み出した。 レイ長官は、米国の成人であれば、誰しもが中国に個人情報を盗まれた可能性が高く、被害は個人情報だけではなく、健康と安全にも関わることだとした。

レイ長官は、窃盗の問題は中国共産党であると強調し、中国生まれのアメリカ在住者に対し、中国政府当局者が帰国を求めた場合、FBIに連絡するよう訴えた。

【引用元】https://www.epochtimes.jp/p/2020/07/59270.html