NTDジャパン(2021年2月15日)によると、最近、中国の河北省、河南省、山東省各地でアフリカ豚熱(ASF)の感染が拡大しており、一部の養豚場では「変異株」が確認されています。業界関係者によると、変異株は中国の実験室で開発に失敗したワクチンによるものだとされています。
中国ではアフリカ豚熱(ASF)の感染が再び拡大しており、子豚と雌豚の数が減少し、豚の販売価格も変動しています。ロイター通信の1月の報道によると、広東省梅州市の農牧大手・新希望六和(しんきぼう ろくわ)(New Hope Liuhe Co)で1,000頭以上の雌豚がアフリカ豚熱の変異株に感染していることが発覚しました。変異株はMGF360遺伝子とCD2v遺伝子が欠失しており、以前中国の実験室で研究開発を放棄した「失敗ワクチン」と一致しているとしています。
養豚農家の張華(ちょう・か)氏は、アフリカ豚熱に感染した場合、大きな問題にはならず、定期的にウイルスを除去すれば、1〜3か月以内にはウイルスの感染拡大を抑制することができるが、変異株の場合は難しいと述べ、変異株はワクチンに由来していることを明らかしました。
中国の養豚農家 張華氏
「我が国のワクチンを接種した場合、正直言って、農業農村部に責任があると思う。そもそもこのワクチンを導入すべきではなかった。現在では大量に流通しており、7種類以上のワクチンが市場で販売されている。ここ数か月の私たちが経験した苦しみは、一般の人には理解できるものでない」
「変異株に感染した豚にははっきりとした感染症状が現れず、肉眼では確認しづらい。致死率は20%から30%程度であるものの、気づかないまま感染が拡大する可能性が高い」
「政府は変異株だと強調しているが、実際には変異株ではない。国内の研究所で、遺伝子のRNA断片を2片取り除かれ、また1つか2つの遺伝子を取り除かれ、ボツリヌス菌を注入された後、広範な遺伝子が欠失したウイルスが発生する。このウイルスが養豚場に流れ込むとどうなるか。不顕性感染が起こる。感染に気づいたときにはすでに手遅れで、広範囲に感染拡大した後に気づくことになる」
オーストラリアの主任獣医師マーク・シップ(Mark Schipp)氏は、変異株は違法ワクチンによって発生した可能性があるとの見解を示しています。
情報によると、アフリカ豚熱のワクチンの研究開発において、承認されている合法的なワクチンはまだありません。
オーストラリア政府と食肉業界の関係者は、アフリカ豚熱が豚肉製品の輸入または乗客によって持ち込まれる可能性について懸念しています。また中国の旧正月期間中に、輸入品や観光客数が増加すると考えられていることに対し、オーストラリア農務省は深い懸念を示しています。
あとがき
豚で起こっていることがヒトで起こるかもしれない。感染症を引き起こすウイルスの種類は異なるが、遺伝子ワクチンの恐ろしさが垣間見られる。
豚に失敗(遺伝子)ワクチンを注射したことで、ウイルスの変異株が豚の体内にできて感染が広がったと言われ、「変異株に感染した豚にははっきりとした感染症状が現れず、肉眼では確認しづらい。致死率は20%から30%程度であるものの、気づかないまま感染が拡大する可能性が高い」という養豚農家の話は、今回の新型コロナウイルス感染症と重なる部分が大きいと思う。
インフルエンザのワクチンのように、鶏卵を使用したものはウイルスを弱く(弱毒化)したり、不活性化したりしたワクチンで、これをヒトに注射して体内の免疫システム(抗体)を作ってインフルエンザに罹りにくくする、あるいは軽症にするというのが一般人の認識である。
今回の新型コロナの遺伝子(DNA/mRNA)ワクチンは動物実験をスキップして、いきなり人体実験のようなもので、どのような副作用があるのかは不明。安全性は大丈夫なのかと心配してしまう。
【参考記事】・ワクチンの話
・日経電子版「DNA・mRNA・ベクター… 多様なワクチンの違いは?」