トランプ大統領に有毒リシンの贈り物 毒を盛って心筋梗塞を引き起こす方法とは?

時事
トウゴマの種からリシンが抽出される

BBC(2020年9月23日)によると、アメリカのドナルド・トランプ大統領宛の郵便物から有毒の「リシン」が検出された事件で、カナダ人の女が22日に訴追された。解毒剤が無い猛毒「リシン」は心筋梗塞を引き起こし、共産スパイの毒殺方法ともいわれている。

トランプ氏に猛毒リシン送付の疑い カナダ人の女を訴追

BBC(2020年9月23日)によると、アメリカのドナルド・トランプ大統領宛の郵便物から有毒のリシンが検出された事件で、カナダ人の女が22日に訴追された。女は無罪を主張している。

訴追されたのはカナダ・ケベック州在住のパスカル・セシル・ヴェロニク・フェリエ被告(53)。20日にカナダから国境を越えて米ニューヨーク州バッファローへ入ろうとした際に逮捕された。当局によると当時、フェリエ被告の車の中から銃と弾薬が見つかったという。

フェリエ被告は22日午後、バッファローの裁判所に出廷した。フランス語の通訳が同席したと地元メディアが報じた。

次の公判は9月28日の予定。空路で国外へ逃亡する恐れがあるため、米連邦保安局の施設で勾留されることとなった。

パスカル・フェリエ被告とは、カナダメディアによると、フェリエ被告はフランス出身のコンピュータープログラマーで、2015年にカナダ市民権を取得した。ロイター通信は複数の情報筋の話として、被告はフランスとカナダの二重国籍だと報じた。拘置記録によると、不法に武器を携帯し、偽造免許証を使用した疑いで2019年3月にテキサス州で逮捕されている。ビザの在留期限を超えて不法にアメリカに滞在し、犯罪を犯していたことがわかり、カナダに強制送還されたと米紙ニューヨーク・タイムズは伝えた。

リシンとは

リシンはトウゴマの種子から抽出される。飲み込んだり吸い込んだり、あるいは注射すると吐き気や嘔吐(おうと)、内出血、最終的には臓器不全を引き起こす恐れのある致死的な物質だ。解毒剤は存在しない。

影響は量によって異なるものの、リシンにさらされると36~72時間以内に死亡する可能性があると、米疾病対策センター(CDC)は説明している。

CDCはテロ計画で使用されることのあるリシンについて、粉末やミスト状、あるいは錠剤といったかたちの武器に製造できるとしている。

ホワイトハウスや他の連邦政府施設は過去にも、リシンを含んだ小包の標的になったことがある。2013年には当時のバラク・オバマ大統領や政府職員に宛てた、リシン入りの封書が郵送途中で発見された。翌年には、ミシシッピ州在住の男性が禁錮25年の実刑判決を受けた。

毒を盛って心筋梗塞を引き起こす方法

【大紀元(2020年9月24日)】
この世の中には、毒を盛って心筋梗塞を引き起こす方法がある。先日、チェコ上院議長クベラ氏が謎の死を遂げた。その死について色々取り沙汰されているが、ここでは中毒後に心筋梗塞を起こすという歴史的事件を紹介している。動画の後半の方では、共産スパイによる「リシン」を使った毒殺方法についても解説。