SNSに「李克強首相を軍事委員会主席に」投稿 クーデターの兆しか?

時事

中国軍の将校らが李克強首相の軍事委員会主席を提案したとのSNS投稿があったという。習近平主席を退陣させようとしているのかもしれず、中共内部の抗争の激化を反映しているもよう。国際圧力の下、習氏が直面する情勢はますます厳しい。EUのライエン委員長は、中国共産党の人権侵害行為に対して、いつでもどこでも、必ず態度を表明すると強調した。

中共軍にクーデター?

大紀元(2020年9月19日)によると、中国共産党は「党が銃を指揮する」「権力は銃の中から生まれる」と強調している。つまり、軍隊を支配している者は、共産党の中で、決定権を握るということだ。李克強首相の軍事委員会主席の兼任を提案したことは、つまり、軍の将校が習近平主席の支配を受け入れず、習近平を退陣させようとしているのかもしれない。SNS投稿なので、真偽は定かではないが、中共内部の抗争の激化にも反映しているもよう。

習近平が直面する国際情勢はますます厳しい

9月17日、クラック米国務次官が台北に到着し、3日間の台湾訪問が開始された。19日には李登輝前総統の告別式にも出席。今のところ、米国が台湾を支持していることを十分示している。

9月16日、エスパー米国防長官は海軍の拡張計画を発表した。大国が競争しているこの時代に、中共は「第一の敵」であり、インド太平洋地域は最も重要な戦闘地域だと強調した。

同日、米国司法省は世界の100以上の企業や機関、個人のデータベースに不正に侵入した容疑で、中国共産党のハッカー5人を起訴した。今年に入って中共関連の起訴は28件という。

米司法省、中国ハッカー組織APT41の5人を起訴 「中国公安が保護してくれる」と供述 

同日、ジョンソン英国首相は、共通の価値観をもつ日本がファイブアイズ(UKUSA協定)へ加盟することを歓迎し、志を同じくする民主主義国家を一つにする最大の機会であり、国防と安全保障のパートナーシップをより緊密にしていると述べた。

さらに欧州連合(EU)のライエン委員長は、第1回EU一般教書演説で、中国共産党の人権侵害行為に対して、いつでもどこでも、必ず態度を表明すると強調した。欧州連合は、EUマグニツキー人権問責法案を提示する予定という。ライエン氏は、EUは共通の価値観や歴史をベースに大西洋を横断する同盟を大切にしていると述べた。