中国共産党(中共)による法輪功への弾圧政策が、幹部の昇進と結びつく「政治的業績」とされてきた。だが、その背後で、腐敗を極めた官僚たちが今この時、次々と裁かれている。
江西省の元副省長・殷美根(いん・びこん)もその一人である。
4月15日、2億元(約39億円)以上の賄賂を受け取ったとして、死刑の執行猶予付き判決が下され、全個人財産の没収も命じられた。
殷は、2003年から2023年2月までの間、市長や副省長など多くの重要官職につき、その職権を濫用して業者に便宜を図り、巨額の賄賂を受け取っていたとされた。
中国メディアによると、殷は地元のヤクザ組織とも癒着があったと言う。
殷は九江市、南昌市で要職についていた期間、中共による法輪功学習者への迫害に積極的に関与したとして法輪功情報サイト「明慧ネット」によっても名指しで指摘されていた。
実際、周永康や薄熙来がそうであったように、法輪功迫害の首謀者や加担者、実行者は、いずれも目に見える形での裁きと厳罰から逃れられず、悲惨な末路を辿っている。
※法輪功:
1992年中国で伝え出された気功で、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があったため、わずか数年の間に1億を超える人々に愛好されるようになった。ところが、当時の国家主席江沢民(2022年11月30日死去) は、法輪功の爆発的な人気に強い嫉妬心を抱き、自らの権力を乱用して中国共産党を利用し、1999年7月20日に法輪功への弾圧を発動した。以来、法輪功学習者は不法逮捕や拷問、強制労働、性的虐待や集団レイプなど、更には「生体臓器狩り」にまで及ぶ残虐な迫害を受けている。
しかも、この弾圧を正当化するために、中共はあらゆる手段を使って国内外へ虚偽の情報を流布し、法輪功を徹底的に悪者に仕立て上げた。その結果、世界中の多くの人々が毒害を受け、法輪功について誤解し、憎悪が増幅した。
中共は、このような残虐な手段と残虐な手口で爆発的に人気のあった法輪功に対する迫害を今なお続けていいる。
【引用記事】大紀元(2025年4月17日)