中国共産党による法輪功への迫害 米国のキャンパスにまで及ぶ=報告書

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中国共産党による法輪功弾圧は、米国の大学内にまで及んでいることが、法輪大法情報センターの報告書により明らかになった。回答した法輪功学習者の5分の1が監視や嫌がらせといった被害を受けていたという。

報告は中国共産党の越境弾圧の手法を詳述しており、物理的・デジタル的な監視、中国国内の親族に対する迫害、偽情報が記載された中国語の教科書の使用、中国共産党傘下にある学生組織を使った監視などがある。

特に中国人留学生と大使館の連携が懸念されている。党の方針を受けて、中国学生学者連合(CSSA)は2017年以降、大学キャンパスで法輪功に関連する活動を検閲または嫌がらせを複数回行ってきた。CSSAの通報や監視によって、国内の家族の弾圧が強まる恐れがある。

 

中国共産党が大学の教科書を通じて、法輪功弾圧を肯定する意見を広げている実態も明らかになった。イェール大学、ブラウン大学、シカゴ大学、ミシガン大学、ウェルズリー大学を含む少なくとも10大学が、中国語コースのカリキュラムに、法輪功を中傷するプロパガンダを含む教材を使用していた。

その一例として「Discussing Everything Chinese」と題する教科書を挙げ、「法輪功を誤解させ、その学習者が心理的問題を抱えているとすることで、中国共産党による法輪功弾圧を正当化しようとしている」と指摘した。

前出の中国学生学者連合会(CSSA)は前線部隊として、中共の越境弾圧を手助けしている。

ペンシルバニア大学では中国のスパイ機関とされる孔子学院の闇を暴くドキュメンタリー映画『偽の儒教』が放映された。法輪大法クラブが開催し大学院生・専門学生会 (GAPSA)が宣伝した。

・ドキュメンタリー映画『偽の儒教』の監督に聞くー「孔子学院」はなぜ問題?

イベント終了後、少なくともCSSAの79人の学生および元卒業生がGAPSAに苦情を送り、「反アジアの憎悪」を助長していると映画を批判した。

報告書は大学と政策立案者が情報共有し事件の報告メカニズムを構築することや、中国の外交官が不適切な行動をとった場合に問責すること、国境を越えた弾圧に関する公聴会に法輪功学習者を参加させることなどを求めている。

※法輪功は、1992年中国で伝え出された気功で、宗教や政治に関与することはなく、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があったため、わずか数年の間に1億を超える人々に愛好されるようになった。しかし、当時の国家主席・江沢民(2022年11月30日に死去)は法輪功の爆発的な人気に強く嫉妬し、自分の権力を乱用し中国共産党を利用して、1999年7月、法輪功に対する弾圧を発動した。以来、生体臓器狩りにまで及ぶ残虐な迫害が続いている。

【引用記事】大紀元(2023年6月13日)