中国共産党による残忍な法輪功迫害は今も続いている。3月21日、法輪功を貫いた季雲芝さん(66歳)が獄中死した。季さんは中国内モンゴル自治区の赤峰市バイリン左旗の収容所に収容され、48日後に死亡したという。2001年と2008年にも労働収容所に収容され、高圧電流や骨に達するまで針を刺されるなどの数々の拷問を受けていた。息子で米国在住の建築家サイモン・ジャンさんは季さんが拘束された際、「母は意志が強い。決して(中国共産党に)屈することはない」と大紀元に語っていた。リック・スコット米上院議員は、数々の拷問手段を用いて季さんを死に追いやった中国共産党を痛烈に批判する声明を発表した。
法輪功情報サイト「明慧ネット」によると、内モンゴル自治区赤峰市在住の法輪功学習者・季雲芝さんは、法輪功(気功)を学んでいるという理由だけで、2022年2月1日午前8時頃、不法に自宅から連行された。家族がゴミ出しのために一時外出した時、十数人の警官らが押し入ったという。たまたま訪れていたもう1人の学習者・孫志芳さんも連行された。警官は季さんの家を捜索し、40冊の法輪功の書籍と法輪功の創始者の写真を押収した。
季さんは、恣意的拘束に断食して抗議し、昏睡状態に陥った。警察は危篤状態にもかかわらず、季さんの釈放を拒否していた。
米国上院議員のスコット氏は3月29日付の声明で、「この悲劇に心を痛めている」と哀悼の意を表した。「中国共産党による法輪功学習者への残酷な迫害はあまりにも長く続いている。新たな犠牲者は中国共産党の圧制的な権威主義体制に直面してもなお、自分の信念を貫いた無実の女性だ」と非難した。
「共産主義を掲げる中国ではこのような残忍な人権侵害が定期的に行われている。中国共産党が無実の人々を定期的に投獄し、拷問していることは周知の事実だ」とスコット氏は述べた。
獄中死
明慧ネットによると、季さんの死亡通知を受け取った家族は病院へ急いだが、地元の警察官に入室を拒否された。ドアの外から部屋を覗くと季さんの食道は切り開かれ、顔や肩が血まみれになっていたという。
季さんは拘置所で看守や他の収容者から激しい拷問を受けていた。「もし私が死んだら、それは拷問によるものだ」と同房者に語っていたという。2001年と2008年にも労働収容所に収容された。高圧電流や骨に達するまで針を刺されるなどの数々の拷問を受けていた。いずれも、瀕死の状態で仮釈放となっている。
「中国共産党は季さんの最期にさえ自宅に帰宅することを拒否した。おぞましく、非人道的だ」とスコット氏は批判した。
声明ではインテルやナイキ、コカ・コーラなど、中国で事業を展開するすべての米国企業に対して、季さんの死が「警鐘」となることを願っていると付け加えた。「中国で仕事を続けている企業は、政権に資金を流し、こうした残虐行為を支えていることになる」
【引用記事】
・大紀元 https://www.epochtimes.jp/2022/03/103630.html