日本の議員、中国大使館前で法輪功学習者への迫害を即時停止し釈放するよう求める

人権

山東省で複数の法輪功学習者が中国共産党(中共)によって拘束されたことを受け、日本の議員は5日、声明文を読み上げ、学習者らの即時釈放を求めた。丸山治章逗子市議は習近平国家主席宛ての声明文で、人類史上最悪のジェノサイドを続ければ国が亡ぶと諭した。その後、声明文を中国大使館のポストに投函した。

今年5月、山東省日照市では70人以上の法輪功学習者が拘束された。ドイツ在住の丁楽斌さんは父親の丁元徳さんが法輪功を修めているという理由だけで違法に拘束されたことを受けて、即時釈放と迫害停止を国際社会に求め、注目されている。

声明文では、国連特別報告者が臓器狩りに反対する声明を発表し、英国ロンドンで開かれた「中国(臓器収奪)法廷」は中共が人道に反する罪を犯していると結論づけたと指摘。法輪功学習者への弾圧をすぐ停止し、強制臓器収奪をやめ、丁元徳さんを無条件に釈放するよう求めた。

丸山治章逗子市議は中国で行われている法輪功弾圧について、「信じられない数の方が強制的に収容され、人権を蹂躙されている」と指摘。日本人は、中国共産党の本質を見定めるべきだと語った。

そして「法輪功の学習者が何十年も臓器狩りの犠牲になっていることは全然知られていない」とし、「訴えていかなければならない」と強調した。

茅ヶ崎市議の水島誠司氏は、このような迫害をやめさせるように、「我々も少しずつ発信して、世界全体でやめさせるように行動していく必要がある」との認識を示した。

前綾瀬市議である笠間昇氏は、「法輪功の方々が不当に逮捕・監禁され、臓器を移植されてしまっている」とし、迫害の即時停止を呼びかけた。

法輪功は1992年中国で伝え出された気功で、宗教や政治に関与することはなく、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があったため、わずか数年の間に1億を超える人々に愛好されるようになった。しかし、当時の国家主席・江沢民(2022年11月30日に死去)は法輪功の爆発的な人気に強く嫉妬し、自分の権力を乱用し中共を利用して、1999年7月20日に法輪功に対する弾圧を発動した。計り知れない法輪功学習者は拘置所や労働収容所、刑務所そして精神病院に拉致監禁されてきた。生きた法輪功学習者から臓器を摘出し、移植用に売買する「臓器狩り」という国家ぐるみの犯罪まで横行している。

声明文の最後では、中国の古典『易経』を引用し、「積善の家には余慶(善の報い)あり、積不全の家には余殃(悪の報い)あり」と諭した。「歴史上類を見ない人類史上最悪のジェノサイドを続けて国を亡ぼすのか、あるいは、国連の常任理事国として、人権を尊重し誰からも尊敬される立派な国になるのか」 と警告し、弾圧の停止を求めた。

【引用記事】大紀元(2023年9月6日)
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