中日連携治療の美談 駐日大使が返書ー中国への渡航移植の宣伝か? 【連載4】

人権

【連載1】の中国人実習生が6月25日、中国・武漢で心臓移植手術を受け療養していることに関して、7月15日人民網日本語版は「このほど、中日各界の人々が思いやりをもって連携し、珍しい心臓病を患っている在日中国人技能実習生の孫さんを共に救った物語が両国で美談となっている。」と、以下の記事を掲載した。ツイッター上では「移植に使った心臓は誰のもの?」「オンデマンド移植か?」「どこが、日中友好の美談なのか?」と非難と憤りのコメントが数多く上がっている。

この記事の狙いは? 臓器移植を隠れ蓑にして臓器狩りを当化するのか、中国への渡航移植の宣伝なのか・・・

中日の連携で患者を治療した美談 駐日大使が日本人医師に返書

【人民網日本語版(2020年7月15日)】

高味教授からの書簡。(在日本中国大使館提供)

今月初め、孫さんの主治医で日本・藤田医科大学医学部の高味良行教授(心臓血管外科)が中国の孔鉉佑駐日大使に書簡を送り、孫さんの帰国便を手配し、速やかに手術を実施する過程で中国公館や中国側の医療機関、航空会社などが示した、人命に対して強い責任を引き受ける崇高な精神に敬意と謝意を表すとともに、中日友好及び中日間の医療分野での交流・協力を推進したいとの前向きな意向を表明した。

これを受け、このほど孔大使は高味教授に返書を送り、藤田医科大学病院及び高味教授のチームなどが孫さんの治療のために払ったたゆまぬ努力に謝意を表し、その一挙一動が「医師の仁心」を体現したと称賛した。また孔大使は、「中日がリレーして孫さんを治療し救った美談は、『救いを待つ人がいれば、それを助けたいという思いは同じだ』という言葉の深い意味を生き生きと体現し、今回の『心臓を救う』リレーによって、中日友好はより深く人々の心に浸透した。この感動と善意は両国各界が心を込めて伝えていく価値がある」と指摘した。返書の全文は以下の通り。

孔大使の返書。(在日本中国大使館提供)

高味良行教授殿

こんにちは!高味教授からの書簡を受け取り、嬉しく思っています。駐日本中国大使として私は、中国人女性である孫さんのために高味教授が提供した治療とケアに心から感謝すると同時に、私と同僚達に代わって星長清隆理事長、湯沢由紀夫院長、及び藤田医科大学病院の全ての医療従事者、職員、そしてその家族に最も真摯な敬意と挨拶を伝えてくださるようお願いいたします。皆さんが救急に努力し、心を尽くして治療し、思いやりをもって搬送してくださったおかげで、孫さんは命の危機を乗り切り、再び生きる希望を得られたからです。皆さんが無私の精神で寄付してくださった治療費は孫さん一家を大変勇気づけ、社会各界の人々の心も温めました。

孫さんが先月末に華中科技大学同済医学院附属協和病院(武漢協和病院)で心臓移植手術に成功したとの知らせを聞いた時、私と大使館の同僚達は高味教授と同様にこの上もない喜びと安堵を感じ、奮い立たせられました。書簡に添えられた治療チームと孫さんの記念写真を見て、過去1年余りに高味教授と治療チームの医療従事者30名余りが孫さんの治療のために払ったたゆまぬ努力に思いを馳せ、「医師の仁心」という言葉を思い起こしました。患者を疾患から守る最も強固な防壁として、皆さんは優れた医術、高尚な職業精神、そして命を何よりも重視することによって、孫さんを病魔の手中から奪回し、「命のリレー」の第一走者としての役目を果たしました。

6月12日に国を跨いで行われた通常とは異なる転院搬送は、いまだに人々の感情を揺り動かしています。限られた転院搬送時間、特殊な患者の病状、複雑な搬送状況などの試練を前に、中日双方の医療機関、航空会社、空港、出入国管理当局、税関及び政府など各方面が「人間本位、生命至上」という精神に基づき、新型コロナウイルスによる幾重もの困難を克服し、利益得失を度外視し、多くの特殊な手配を行い、不可能に近かった任務を達成しました。これは「救いを待つ人がいれば、それを助けたいという思いは同じだ」という言葉の深い意味を生き生きと体現するものでした。

正に高味教授が書簡で語っておられるように、今回の「命のリレー」が運んだものは、早急に治療を受ける必要のある一人の患者だけではなく、それ以上に中日の民間に埋もれていた友好と善意です。この美談は両国のメディアによる報道を受けて、民衆の間に強い反響を呼び、SNS上では「中日の命のリレー」が大きな話題となりました。多くの友人が私に詳しい状況を尋ね、孫さんを祝福し、医療従事者に敬意を表し、この「命のリレー」を称賛しています。今回の「心臓を救う」リレーによって「中日友好」という言葉が一人一人の当事者と目撃者の心に深く刻まれました。この感動と善意は私達が心を込めて伝えていく価値のあるものでもあります。

私達は、中日は医療・健康分野で広範な協力の余地と大きな協力の潜在力があるとよく言っています。そして、孫さんを救った今回の国を跨ぐ医療行動は、この言葉の最良の力強い証拠であり、中日間の医療交流・協力の歴史にも必ずや重要な1ページを記すでしょう。今後、藤田医科大学病院と武漢協和病院が関係分野での交流と相互参考をさらに進め、両国のさらに多くの患者に福音をもたらすことを心から期待するとともに、中日が医療・健康分野の協力で新たな実り豊かな成果を収めることを期待します。

最後に、高味教授とその治療チームの皆さんが適切な時期に客人として在日本中国大使館を訪れてくださるよう、真摯に招待します。また、皆さんが中国を訪れ、孫さん一家や武漢協和病院の医療従事者達と会うことを歓迎します。中国国民の友人に対する熱い友好は、必ず皆さんに深い印象を残すことでしょう。

白衣を鎧に、逆境の中で出征する。新型コロナウイルスの感染はまだ続いています。今も持ち場を堅守する医療従事者の皆さんが防護に注意し、患者を治療すると同時に、自らにもしっかりと配慮されるよう願っております。皆さんと一日も早くお会いできることを楽しみにしております。

中華人民共和国駐日本国特命全権大使

 

 

【引用元】http://j.people.com.cn/n3/2020/0715/c94474-9710745.html