米カリフォルニア州教会での銃乱射事件 中共の海外統一戦線工作か?

時事

ロサンゼルス・タイムズによると、5月15日午後1時半ごろ、カリフォルニア州オレンジ郡の教会で何者かが銃を乱射し1人が死亡、5人が負傷した。事件当時は日曜日の昼間で、台湾系の市民30人以上が教会を訪れていた。

この銃撃事件の容疑者の男は、かつて、「中国和平統一促進会」と呼ばれる米国に拠点を置く団体のメンバーで、この団体は、中国共産党(中共)の中央統一戦線工作部の傘下にある多くの組織の一つだという。また、この工作部は、中共傘下の強力な機関であり、外国での影響力工作を統括する任務を負っているという。

米加州台湾系教会で銃撃事件 容疑者は中共関連団体メンバー

公式サイトのカテゴリから、同工作部が取り組んでいる分野の概要がわかる。(内容は以下)

多党間協力、少数民族、宗教事務、非国有経済、華僑関連工作、新興社会階層、党外の知識人、香港・マカオ・台湾、チベット関連工作、新疆関連工作。

マイク・ポンペオ元国務長官は、この工作部を共産党の機関であるとし、「党の支配を脅かす脅威を利用し、無力化し、その影響力とプロパガンダを海外に広めることを任務としている。中共はこの党組織を中共の政策を推進するための『魔法の武器』と見做している」と述べた。

その中でも「華僑工作」は、海外に影響力を広めるための主要な手段である。

これには、中国国外在住の華人やコミュニティを味方にすることが含まれ、また、多くの関連組織を指導し、影響力のある活動を行うように指示しており、そのほとんどは、外国の団体をターゲットにしている。

これらの団体の中には、統一戦線工作部と明らかに繋がりを持っているものもあれば、他のグループとの繋がりはより隠蔽されている場合もある。

2018年の米国政府の報告書には、同工作部の正確な本質は、公には証明することが難しい隠れたつながりを通じて影響力を求めることにあると記されていた。

報告書は、同工作部の別の手口も指摘している。民族、政治、国のアイデンティティなどの敏感な問題を扱うサークルで、中共の影響力が拡大していることが知られている。そうすれば、中共の影響力に反対する団体や個人を、「偏見に満ちている」と非難することができるのだ。

【引用記事】
・NTDジャパン https://www.ntdtv.jp/2022/05/56857/
・ANNニュース https://www.youtube.com/watch?v=ufH_Yqb6vqI