米上院共和党トップ マコーネル氏の妻の家族は中国共産党と密接な関係?

時事

今までトランプ大統領を支援してきたベテランの共和党議員ミッチ・マコーネル氏が15日、突然反旗を翻しバイデン候補の当選を認め、共和党内部に向け抵抗しないよう警告したという。マコーネル氏の妻・趙小蘭はトランプ政権での運輸長官の地位を利用して、中共に密接な家族の事業に利益をもたらしたと指摘されている。

香港大紀元新唐人共同ニュース(2020年12月18日)によると、トランプ大統領陣営が民主党のバイデン候補の不正行為に対して法的手続きを進める中、今までトランプ大統領の選挙結果への法的挑戦を支援してきたベテランの共和党議員ミッチ・マコーネル氏が15日、突然反旗を翻し、バイデン候補の当選を認めただけでなく、共和党内部に向け抵抗しないよう警告したことで多くの非難の声を巻き起こしている。

トランプ大統領は16日の早朝に、マコーネル氏がバイデン候補を祝福したことを非難するツイートを送信し「ミッチあなたはあまりにも早く諦めた」「共和党は最終的に戦うことを学ばなければならない。国民は激怒している!」と示した。

フリン元国家安全保障担当も「何百万人もの愛国者がトランプ大統領と一緒に立っている」「私たちは共和党内の一部の人のように失敗したり萎縮したりしない」と非難した。

時事評論家の唐靖遠氏はマコーネル氏のこのような態度は率直に言って、何らかの党派的利益のためにトランプ大統領を犠牲にしたものだが、妻の趙小蘭氏の家族が中国共産党(中共)と密接な関係を持っていることから、個人的な要素が働いている可能性もあると述べた。

唐氏はまた「上院の共和党員が全員前に出て、マコーネル氏に反対しない限り、マコーネル氏は基本的に激戦州での選挙結果に挑戦しようとする上院議員の道を断ち切った」とも述べた。唐氏はマコーネル氏の心変わりが客観的にトランプ大統領を追い込み、アメリカを救うために大統領特権を行使する決心を下させる可能性があるとも指摘した。

そのマコーネル氏の妻、趙小蘭氏の家族と中国側との関係が暴露されている。唐氏が述べたようにマコーネル氏が正念場でトランプ大統領を裏切ったという事実の裏には深い内幕があるかもしれない。

メディアの暴露によるとマコーネル氏の妻である趙小蘭米運輸長官は、中共上層部と家族ぐるみで密接な関係を持っており、バイデン候補の家族も中共と密接な関係を持っている。よって、マコーネル氏が最後の瞬間にバイデン候補側に倒れたことは、意外なことではないという。

台湾生まれの趙小蘭氏は初の中国系米国連邦政府長官だ。昨年6月3日、ニューヨーク・タイムズ紙は趙小蘭と彼女の同族会社である福茂集団が北京のビジネス界と密接な関係を持っていることを明らかにする記事を掲載していた。同記事は趙家と中国共産党の関係は数十年前に遡ると報じている。

趙小蘭の父・趙錫成は1949年に共産党が政権を握る前に中国から逃亡し、かつて江沢民の同級生だった。趙一家はその後、国有の海事電子機器メーカーに出資した。主に中国共産党の軍部などに販売しており、江沢民が当時部長を務めていた電子工業部と深い関係があった。江沢民が中共指導者になった後、趙錫成は六四天安門虐殺事件後の1989年8月に、中南海での面会を含め、少なくとも6回は江沢民と面会している。

当時中共は国際社会からの経済制裁を受けていた。趙家の同族会社である福茂集団の一部の貨物船は、中国の国有造船工場が建造し、中には中共政府の融資を受けているものもあると報道された。

趙小蘭の政治的評判が高まるにつれ、中共は趙家を引き込もうとしてきた。中共公式出版社は近年、彼女の両親の公認伝記を出版し、中共高官も出席した出版パーティーを行った。また2017年の米運輸省長官任命公聴会では上院は指名者にすべての栄誉な職歴を列挙するよう求めたが、趙小蘭は自身の家族が中国とつながっていることには触れず、自身が中共の武漢市政府の国際顧問職に就いたことなど中国で得た栄誉についても明かさなかった。

昨年9月16日、米下院監督政府改革委員会は趙小蘭が調査中であることを公表した。彼女がトランプ政権での地位を利用して家族の事業に利益をもたらしたと指摘された。12月15日、ウォール・ストリート・ジャーナルは趙小蘭が運輸長官としての地位を家族のために、利益のために、利用したかどうか同委員会が倫理的調査に乗り出すと報じた。