NTDジャパン(2020年11月9日)によると、米国のほとんどのメディアは6日、バイデン候補がペンシルベニア州を制したとして次期大統領に就任すると報じた。一方、トランプ大統領はツイッターに、自身が大差で選挙戦に勝利したと発表した。またトランプ陣営は不正選挙と規則違反に関する一連の問題を列挙し、大規模な訴訟を9日に起こすと発表した。
11月7日、トランプ大統領はツイッターに「大差で選挙戦に勝利した」と発表した。また、トランプ陣営は声明を発表し、バイデン候補と彼の盟友であるメディアが、真相が明らかになるのを恐れて勝利宣言を急いでいると指摘した。
声明では、「バイデン候補はいかなる州からも公式の勝利証明を受け取っていない。そして選挙情勢が膠着している州では集計をやり直す必要がある。一部の州は最終的な勝者を決定するために、我々選挙チームの法的な異議申し立てに直面してもいる」と述べた。
トランプ大統領の個人弁護士、ジュリアーニ氏
「投票日の夜が終わろうとしたとき、トランプ大統領はほとんどすべての州でリードしていた。これらのリードはデータから考えると、5%、10%、12%の逆転現象が起きることはほとんど不可能だ。だがいくつかの場所でこうした状況が起きている。今我々は作られた投票用紙の有無を探し出そうと考えている。もしそうなら、我々は全国規模で訴訟を起こす予定だ。これは一つの州に限らないが、現在最も大きな影響を受けているのがペンシルベニア州であることは間違いない」
同じ日にトランプ陣営はペンシルベニア州で、不正選挙と規則違反に関する一連の問題を列挙した。これには、一、投票所で共和党選挙監視人が制限されて、開票作業の監督権を行使できなかった、二、投票者に対する身元確認が行われておらず、死んだはずの人が投票したケースが多数見つかった、三、投票日の夜にはトランプ大統領が70万票リードしていたのに、翌日にその票が突然消えた、四、郵便局が投票日を修正するという不正を働いたと郵便配達員から告発されたといった事例が含まれている。トランプ陣営は、9日には大規模訴訟を起こして、選挙の公平性を維持すると発表した。
トランプ大統領の個人弁護士、ジュリアーニ氏
「最終的にはこれは非常に大きな案件になるだろう。その範囲がペンシルベニアを超えるからだ」ジュリアーニ氏は、大統領選の勝者は法廷で決定されると述べた。
トランプ大統領の個人弁護士、ジュリアーニ氏
「すべてのニュースネットワークが、バイデンが10%リードして勝利すると考えていた。何が起きたのか?そんなバカなことがあるわけがない。ネットワークは選挙結果を決定することはできない。法廷でやることだ」
また、トランプ陣営はペンシルベニア州で非常に重要な司法判断を得た。6日夜に最高裁判所のサミュエル・アリート裁判官はペンシルベニア州選挙管理委員会に対し、投票日(11月3日夜8時)以降に受領した投票用紙はそれ以外のものと分けて、別々に保管して単独で集計するよう求めた。ペンシルベニア州のキャシー・ブックバー州務長官は6日、関連の規定を遵守すると回答した。