1999年7月に始まった中国共産党(中共)による法輪功への迫害が今だに続いている。10月に河北省の法輪功学習者数人が不当に連行され、市内にある「和泓ホテル」の裏側にある建物に拘束されたとの報道があった。内部関係者によると、この建物の4つの部屋が法輪功学習者の拘束と尋問に使われていたという。いわゆる「闇刑務所(闇監獄)」と思われ、610弁公室が運営しているものだ。
610弁公室といえば、2018年3月、習近平政権によって格下げられ、党中央政法委員会および 公安部の傘下に入ったが、依然として法輪功への迫害を指揮し、強力に弾圧政策を推進している。
長年にわたり、610弁公室は上から下までの大きな特権的システムとなり、ナチスのようなゲシュタポ組織へと発展している。中共の610弁公室は法輪功を貶める水面下でのプロパガンダ・キャンペーンと学習者に対する連行、不当な家宅捜索、洗脳、不当な労働教養と判決などの迫害と悪行を常に展開している。中央から地方レベルまでの厳密に独立した違法な610システムの存在が全国各地に広がっており、それは、迫害の範囲の広さ、深さ、組織的な性質を反映している。
法輪功迫害の執行者=610弁公室
迫害当初、江沢民は610弁公室を通じて、法輪功に対して「身体を消滅させる」、「殴り殺しても自殺として処理する」、「遺体の出所を確認せずに火葬する」などの秘密命令を出していた。610 弁公室は江沢民の権限下での無法状態のもと、公安や警察官を指示して操り、学習者を迫害し、嫌がらせ、ストーカー行為、罰金、不当な家宅捜査、連行、留置場や刑務所への拘禁など、あらゆる悪事を働いてきた。
洗脳班は政法委員会と610弁公室が運営する闇監獄であり、中共は全国各地で多くの洗脳班を開き、学習者が法輪功を放棄するように強要した。人を混乱させるために、このような洗脳班は、「法制教育学校」、「教育転向学校」などと呼ばれた。610弁公室は洗脳班のリストを作成し、警察に学習者の連行を指示した。
「教育、リハビリ、救済」という名目で、洗脳班は法律の旗の下にありながら、しかし法律を語らない。洗脳班は何の法律執行権も持っていないが、公安局、検察庁、裁判所を凌駕し、洗脳班は病院ではないが、無差別に注射を打つことができ、あるいは食べ物に毒を入れることができる。洗脳班はいつでもどこでも人を捕まえてくることができ、さらに刑罰の乱用と拷問による洗脳を行った。
【引用記事】
・中国共産党のゲシュタポ「610弁公室」、21年間続く法輪功学習者への集団虐殺
洗脳センターとして使われる中国のホテル
旅行者にとって、ホテルに泊まることはごく普通のことだが、中国ではホテルが別の邪悪な目的に使われることがある。中共当局はホテルの一部を闇刑務所に改造し、法輪功学習者を拘束して、法輪功を止めさせるために使っているという。
米国に拠点を置く法輪功情報サイト「明慧ネット」は、今年10月、河北省衡水市の法輪功学習者数人が不当に連行され、市内にある「和泓ホテル」の裏側にある建物に拘束されたと報道した。
内部関係者によると、この建物の4つの部屋が法輪功学習者の拘束と尋問に使われていたという。
この4つの部屋には窓がなく、分厚い防音壁が設置されていたといい、連行された法輪功学習者は鉄製の椅子に縛り付けられ、一晩中取り調べを受けたもよう。更には、彼らが眠れないようにテレビが大音量で流されていたという。
カナダ在住の2人の法輪功学習者が、中国の「闇刑務所」での体験を語った。
馮曉欣(ひょう ぎょうきん)さんは13歳の時、広東省で祖母と一緒に法輪功迫害の真実を伝える資料を配布したことで強制連行され、この種のホテルに拘束された。
法輪功学習者 馮曉欣さん
「それは普通のホテルではない。特殊な設計になっていて、私は何階も上って、カギのついた鉄製の扉をいくつも通り抜け、ようやく拘束されていた部屋の外の廊下に辿り着いた。廊下の外には防犯ネットが張られ、私が逃走できないように警官が2人扉のそばに立っていた。窓は全て太い鉄格子で封鎖され、いくつかの穴が見えるだけだった」
呂平義(りょ へいぎ)さんも同じ経験をしたことがある。2004年7月、広東省珠海市で警察によって強制連行された時に、民富ホテルに拘束されたという。
法輪功学習者 呂平義さん
「ホテルは主に洗脳に使われていた。信念を放棄しない者は労働収容所に送られるのだ。私は逮捕され、車に押し込まれて珠海民富ホテル(Minfu Hotel)に送られた。私はまず、ある部屋に入れられた。補助警官が来て監視していたので、私は外に出られなかった。廊下でも警備員が巡回していた。何故だかわからないが、翌朝まで一晩中、魔性の強いうるさい音楽を大音量で流していた。後になって他の学習者から聞いたのだが、特別にそのように設計されているらしい。その部屋は新入りを対象にしたもので、精神的に参らせるためのものだという」
明慧ネットの報道によると、法輪功学習者を洗脳するためのホテルは中国各地に存在している。
【引用元】
・NTDジャパンhttps://www.ntdtv.jp/2021/12/53560/