米国テキサス州、中共による臓器狩りの譴責決議案を採択し、州知事が署名!

人権

米国テキサス州ではこのほど、中国共産党(中共)による法輪功学習者らへの組織的殺害を非難する決議案が、テキサス州の上院、下院共に全会一致で可決され、グレッグ・アボット知事が6月7日に署名し、テキサス州を代表して中共が行っている生きた人からの強制臓器摘出という非人道的行為を非難した。

大紀元(2021年6月14日)によると、米国テキサス州はこのほど、中国共産党(中共)による法輪功学習者らへの組織的殺害を非難する決議案を正式に採択した。

毎年、世界中から何千人もの重症患者が中国に行き、短い時はわずか2週間で臓器移植手術を受けることができる。

しかし、そうすることで彼らは「知らず知らずのうちに強制的な臓器摘出という形で殺人に関わっているかもしれない」と決議案には記されている。

この決議案「TX SCR3」は、国会と大統領に対して、犯罪の責任者を訴追し、米国への入国を禁止し、米国の医療・製薬会社が犯罪に関わった中国企業と協力することを禁止する措置を講じるよう求めている。同決議案は同州議会の両院を満場一致で通過した。

決議案の提案者である同州のマット・シャヒーン下院議員は、大紀元の関連メディア、NTDとのインタビューで、次のように語った。

「これは2900万人のテキサス州民を代表した重要なメッセージだ。中国政府の行為と彼らの人身売買を最も強い言葉で非難する」

「2900万人のテキサス州民の税金が、このような残虐行為とひどい人権侵害のために使われることは決してない」

シャヒーン議員は3年ほど前に、強制的臓器摘出の主な被害者である法輪功学習者から助けを求められて初めてこの問題を知ったという。法輪功学習者の中には、拘禁されている家族から何年も連絡を受けていない者もいたという。

「(法輪功学習者と)会った時の事はずっと忘れられない」とシャヒーン議員は述べ、「中国政府が行っていること」を聞いて「ただぞっとした」と付け加えた。

シャヒーン議員はワシントンの中国大使館に手紙を書き、テキサス州の法輪功学習者の拘禁されている家族の所在を教えるよう要求したが、返事はなかったという。

消化器学者のハワード・モンスール博士は決議案についてテキサス州上院で証言し、同決議案は臓器摘出問題と「他の多くの迫害」に光を当てる「非常に重要な始まり」であると述べた。

2021年4月18日にニューヨークでパレードする法輪功学習者たち。パレードは、法輪功学習者1万人による北京での4月25日の平和的陳情の22周年を記念して行われた(Samira Bouaou/The Epoch Times)

モンスール博士は4月にNTDに対して、「中国で投獄され、拷問を受けた人に会って話を聞けば、人権侵害が起きていると感じ、外に出て公表する必要があると必ず思うだろう」と語った。

数十年の肝臓移植の経験を持つモンスール博士は、中国の臓器摘出は「想像を絶する」と述べた。

「これはナチスドイツのユダヤ人に対する迫害にまで遡る話だ」と彼は語った。「私たちはこれを世に公表する必要があり、この行いを止める必要がある」

約10年前、モンスール博士は肝臓がんプログラムの責任者を務めていた時、テキサス州在住のある患者に出会った。患者の容態は肝臓移植では治療できないほど重症化していた。

複数の病院から同じ回答を得た後、この男性は肝臓を求めて中国に飛んだ。88,000ドルで肝臓移植を受けた男性は後にがんが転移し、8カ月後に死亡した。

「私たちは皆、自分は道徳的な人だと思いたい。しかし、死に直面したとき、私たちは何でもする」とモンスール博士は語った。

「テキサス州の住民がこのような事に関わらないように守らなければならない」

モンスール博士はこの1年間、この問題について多くの医療専門家と話しをしてきた。「まるでホラー映画のようだ」と信じられない人も多かったという。

「彼らの目を見れば、それを信じられないと分かる」と彼は話す。「人々に簡単には信じてもらえないだろう。なぜならすごく恐ろしく聞こえるからだ」

ある迫害の生存者はテキサス州上院の公聴会で証言し、ある夜、拘禁されていた刑務所に救急車が到着するのを見たと話した。受刑者たちは壁に面してベッドに横たわっていたが、彼の牢屋から3人が連れ去られ、戻って来る事はなかったという。

モンスール博士は、「同決議案がこのことを世間に知らせるのに役立つと期待している。自由を信じるアメリカで今、中国で起きていることを止めることに反対する人は誰一人いないだろう」と語った。

テキサス州知事が臓器狩り譴責決議案に署名

NTDジャパン(2021年6月14日)によると、アンジェラ・パクストン(Angela Paxton)上院議員などが提出した中共の臓器狩りを非難する決議案は、テキサス州の上院、下院共に全会一致で可決され、グレッグ・アボット知事が6月7日に署名し、テキサス州を代表して中共が行っている生きた人からの強制臓器摘出という非人道的行為を非難した。

およそ2年前、英ロンドンの独立法廷は「大規模な」生きた人からの強制臓器摘出が中国で何年も前から行われていたと裁定した。

共和党の下院議員で、決議案の発起人であるマット・シャヒーン(Matt Shaheen)議員は取材に対し、中国で臓器移植を受ける人々には、強制摘出された臓器を移植される可能性があることを警告してあげる必要があると述べている。

テキサス州共和党 マット・シャヒーン議員
「中国で臓器移植を受ける場合、その臓器がこのような方法で入手されたものである可能性があることを、医療関係者や他の人々に知ってもらう必要がある」

独立法廷の調査によって、臓器狩りの主な犠牲者は「真善忍」を信条とする法輪功学習者であることも明らかになっている。 中共は1999年7月に法輪功への全面的な弾圧を発動し、今に至っている。

また、この決議案の一環として、テキサス州は、米国の医療・製薬企業が臓器狩りに関わっている中国企業と協力することを禁止し、臓器狩りに関わった人々の入国を禁止し、それらの人々を起訴する法律を制定するよう、連邦議会と大統領に要請している。