香港「禁書」書店、国家安全維持法施行前に台北で復活!

人権

7月1日に、香港国家安全維持法が施行された。中国共産党による統制が本格化する前の4月に、台湾で、「銅鑼湾書店」の復活ができたとのこと。この書店名をどこかで聞いたような気がしていた僕は、7月1日の日経新聞(電子版)で思い出した。
中沢克二編集委員の記事の中に出てくる。内容は以下の通りだ。

「例えば5年前に起きた香港の銅鑼湾書店を巡る事件。習近平ら中国要人のスキャンダル話や中国に批判的な内容の書籍を取り扱っていたため、多くの関係者が中国当局者によって秘密裏に大陸へ連れ去られ大問題になった。今になって考えれば、事実上の香港への国家安全法制の適用だった。今回の香港国家安全維持法の施行で、銅鑼湾書店事件の構図さえ中国の法体系に従って合法化できる見込みだ。深刻な事件と判断されれば、容疑者の中国引き渡しさえできるようになる。」

こうなる前に、台湾で書店の復活ができてよかったと思った。「自由と民主」何とか頑張ってほしいものである。

香港「禁書」書店、台北で復活 蔡総統が祝いの花―台湾

時事通信社 2020-04-25 より
【台北時事】中国本土で「禁書」とされる書籍を扱っていた香港の「銅鑼湾書店」が25日、台北で復活した。同書店は、店長の林栄基氏が2015年に中国当局に身柄を拘束されたことで、営業停止を余儀なくされた。林氏は報道陣の取材に「台湾は香港人にとって最後のとりでだ。香港人を代表して台湾に感謝する」と述べた。 林氏は昨年、香港政府が推進していた逃亡犯条例改正で中国に引き渡されることを危惧し、台湾定住を決意。自身も条例改正に反対し、香港の若者らによる反政府デモを支持していた。 蔡英文総統が個人名義でランの鉢植えを贈り、書店復活を祝ったほか、立法院長(国会議長)や与党・民進党幹部も祝いに駆け付けた。林氏によると、約1万種類の書籍を取り扱う計画だ。

【引用元】
時事通信2020年4月25日:香港「禁書」書店、台北で復活
日経新聞(電子版)2020年7月1日:サッチャーに道徳説いた