黄之鋒/民主派政党「香港眾志」秘書長
「特に世界のリーダーに理解して欲しいのは、香港を支持することは反中か親中かの問題ではなく、正しいか間違っているかの問題なのです」
日本の記者とのオンライン記者会見で民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)は安倍晋三首相に、中国の習近平主席の日本への招待を考え直してほしいと要望。
周庭/民主派政党「香港眾志」メンバー
「人権問題と香港問題で国際社会から批判されているときに、習近平を招待することは時期的に適切ではありません」
香港警察によると、昨年デモがエスカレートして以来、香港では9,000人余りが逮捕され、1,700人近くが起訴されました。米下院議員のブレット・シャーマンとテッド・ヨーホーは6月1日、香港の自治を守るための新法案を提出。この「香港自治法」は、上院法案の下院版です。この法案では、香港自治を侵す者には経済制裁を課し、繰り返す違反者は財産を差し押さえ、米国への入国禁止を提案しています。国務省はまた、違反者に対して、重要な取引を行った外資銀行に金融制裁を課します。議員は、中国が香港でデモ参加者を逮捕することを許す国際的に批判されている草案を採決したことを受けて、この法案を提出したと説明しました。
ナンシー・ペロシ下院議長は6月2日、中国の少数民族に対する残酷な弾圧への、米国の対応を強化した法案に署名しました。これは北京政府に人権を尊重してほしいという米国の明確なメッセージです。
ナンシー・ペロシ/下院議長 カリフォルニア
「長年に渡り、取り組んできたが中国での人権侵害を暴露し、被害を受けた人たちに伝えている、あなたは一人ではない」と。
下院と上院は超党派による法案を可決しました。これによって、ウイグル人と新疆西部の他の少数民族の集団監視と拘留に関与した政府関係者に制裁が課されます。
クリス・スミス/下院議員 ニュージャージー
「これは大量虐殺です。毎日何百万人もが強制収容所で虐待を受けています」
この法案はトランプ大統領の署名が必要です。トランプ大統領はしっかり検討すると言っています。中国当局のCCPウイルスの感染対応と香港市民の自由を制限する北京の計画をめぐり、米中の緊張は高まっています。
内部の情報源により、今も活動中の精神修煉団体の迫害で知られる、悪名高い中国の秘密機関が暴かれました。当局は迫害を否定していますが、弾圧はやはり続いています。精神修煉団体の迫害で、中心的役割を担っている中国秘密警察(610オフィス)はもう存在していないかもしれませんが、その団体への弾圧は続いています。ウェブサイト「明慧網」で法輪功への迫害情報を直接公開しています。
法輪功(ファルンゴン)は法輪大法とも呼ばれる中国の伝統的な修煉法で数千万人が実践しています。610オフィスは法輪功を迫害するために、1999年に設立されたゲシュタポのような警察機関です。この組織は法輪功学習者を違法に逮捕・拷問することで知られています。2018年に解散し、政法委員会と合併しました。
明慧網は5月31日、内部情報筋の情報として、中央政治局常務委員の趙楽際が法輪功の迫害を継続するよう地方の幹部に求めたと伝えました。報道によると、趙楽際は「610オフィスは解散合併し、今は独立した部門としては存在していない。これは西側諸国の反中勢力に見せるためだ。彼らは人権や自由について常にうるさいからだ。本当に解散したと信じているのか?」。さらに「法輪功が今も存続しているから、やることはまだ残されている。しっかりとやらなければならない」と述べました。
趙楽際は、中共の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会の7人の常務委員の中の1人で、中国共産党規律検査委員会のトップでもあります610オフィスが合併した同じ機関です。他の証拠も迫害が続いていることを証明しています。
1月、米議会は中国の人権状況の悪化に関する報告書を出しました。
マルコ・ルビオ/上院議員 フロリダ
「法輪功学習者は依然として酷い状況に置かれており、拘留中に暴力、強制薬物投与、睡眠妨害など様々な拷問受けています」
4月にエポックタイムズが入手した内部資料によると、610オフィスの機能が後継組織によって積極的に受け継がれています。
クリス・スミス/下院議員 ニュージャージー
「私たちは継続的に注意を喚起し、率直に言って、それを止めるためにもっとやるべき事があると信じています」
明慧網によると、2019年、中国では774人の法輪功学習者が信仰を理由に判決を下され、96人の学習者が迫害により死亡が確認されました。中国から情報を得るのは困難な為、実際の数はもっと多いと考えられます。