CNN司会者とバイデン陣営顧問、中国のプロパガンダ国際会議に参加

時事

12月2日、ウェブサイト「ナショナル・パルス」は、CNN番組司会者のザカリア氏とバイデン氏の選挙顧問サマーズ氏が11月20日に中国幹部が主催した「中国を読む」という会議に参加したと報じた。二人が招待されたことは、CNNとバイデン氏の、中国共産党との癒着は一過性のものではないことも証明しているといえる。

大紀元(2020年12月4日)によると、米メディア「ナショナル・パルス(The National Pulse)」が、CNN番組司会者とバイデン氏の顧問が11月20日、中国当局が主催した国際会議に出席したと報道した。

中国当局は11月20日、広東省広州市で「第2回『読懂中国(中国を読み解く)』国際会議(The 2nd “Understanding China ”Conference)」を開催し、習近平国家主席は会議に祝辞を贈った。中国の国家イノベーションおよび発展戦略研究会、中国人民外交学会、21世紀理事会(バーグルエン研究所)、北京市政府が共同で主催した。

中国オンライン百科事典「百度百科」では、同国際会議の趣旨は「外国の友人に中国と中国共産党を理解させる上、中国人に世界を理解させる」ことにあるという。

また、今回2回目の会議の目的は、中国共産党と他の国の間で、国際社会における協力関係を強化することだという。

「ナショナル・パルス(The National Pulse)」12月2日付によれば、同会議で中国当局者約20人がスピーチをした。プロパガンダ機関である中国共産党中央宣伝部の黄坤明・部長(閣僚に相当)は、オンライン形式で会議に参加した。黄氏は習主席の祝辞を読み上げた後、演説を行った。

各国の代表者の中に、CNNのアンカーでジャーナリストのファリード・ザカリア(Fareed Zakaria)氏やバイデン氏のアドバイザーであるローレンス・サマーズ(Lawrence Summers)氏がいた。

サマーズ氏はクリントン政権2期目で財務長官を、オバマ政権1期目でホワイトハウスの国家経済会議委員長を歴任した。現在はバイデン氏の選挙活動アドバイザーに就任している。

また、オンラインで出席した各国の代表の中に、イギリスのゴードン・ブラウン元首相、オーストラリアのケビン・ラッド元首相、メキシコのエルネスト・セディージョ元大統領、世界貿易機関(WTO)のパスカル・ラミー事務局長、ドイツ連邦議会のヴォルフガング・ショイブレ議長など、各国政府の元要人と高官がいた。

「ナショナル・パルス」は、習主席は同会議に非常に高い関心を持っているとした。2019年の会議で、習氏は出席者と会談した。また、習主席は定期的に文書を発表し、同会議の活動を称賛した。李克強首相も欧米の出席者と座談会を行った。今年、習氏は「突如発生したウイルスの感染拡大で、人類が運命共同体だと改めて示した」とのメッセージを送った。

人類運命共同体の構築は習近平外交の中核であり、一帯一路によって実現されると中国政府は公言している。欧米諸国はその本質が中国を中心とする世界秩序の再構築であり、警戒を示している。

関連動画
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