2月6日発生のトルコ大地震で多くの死傷者が出たにもかかわらず、中国政府は宣伝に利用することを忘れていない。最近、中国公式メディアの記者はお金を出して、現地の被災者を買収し嘘をつかせようとしたが、多くの被災者が取材を拒否しているという。
2月9日、インスタグラムで「Mutlu Aile Sırları」というネットユーザーは、多くの中国公式メディアが「お金を寄付する」ことで、トルコの人がトルコ政府に反対するように仕向けていることを暴露する動画を投稿した。
動画中の男性によると、地震後、中国からの記者が多く来た。これらの記者は、お金を渡すことで被災者たちに、カメラに向かってトルコ政府への不満を示させ、政府の援助が不十分だと非難させたほか、自国政府と中国政府を対比させ、中国政府と中国援助隊を褒めさせようとしていたという。
このような無理な要求を聞いた多くの被災者は、取材を拒否した。さらに、中国の記者は被災現場で携帯電話で中継放送をしようとしたが、被災者たちに阻止された。
トルコ大地震の後、各国の救助隊が一刻を争う中、中国の救助隊は到着したばかりの香港の救助隊と合流し、トルコの駐屯地で「国旗掲揚式」を行った。これに対して、ネットユーザーは、「人命救助なのか、政府を宣伝するためなのか」と批判のコメントを残した。
【引用記事】看中国(2023年2月13日)
トルコ地震/台湾から救助隊派遣、中国ネット「中国が支援の手」 と情報工作
フォーカス台湾(2023年2月8日、台北中央社)によると、トルコ南部を震源とする大地震を受け、台湾から救助隊が派遣されたことについて、中国のSNS(交流サイト)では「中国がトルコに支援の手を差し伸べた」などと投稿されている。与党・民進党の鄭運鵬(ていうんほう)立法委員(国会議員)は2月8日、人命に関わる救助活動が行われる中でさえ統一戦線工作を仕掛けるとは、中国は「悲しく哀れだ」と苦言を呈した。
台湾からは2月6日夜に40人、7日夜には第2陣として90人の救助隊がトルコに向け出発。先発隊はすでに現地入りした。
中国のネット上では、台湾から救助隊が派遣される様子の写真と共に「中国台湾の救助隊が出発」などとする投稿が出回った。
これについて鄭氏は、台湾から救助隊が出発した途端、中国はプロパガンダに力を入れ、台湾を矮小(わいしょう)化していると指摘。台湾の他国への支援を中国の貢献だと偽っていると批判した。