トランプ政権の目標ー中共包囲網を作って平和的に解体 

時事

NTDジャパン(2020年10月3日)

米国が新たな国際同盟を構築するにしても、米軍がインド太平洋地域での軍事展開を強化するにしても、中国共産党に対するトランプ政府の姿勢がますます鮮明になってきている。専門家は、中共が崩壊に直面した時、国際社会は中国の人々に助けの手を差し伸べる必要があるという。

中共に詳しい日本のジャーナリスト、矢板明夫氏は、内モンゴルでのモンゴル語教育の禁止や、習近平主席を批判した紅二代の任志強氏に18年の有罪判決を下すなど、中共はすでに狂気じみていると指摘している。またトランプ大統領は中共を崩壊させる準備をしていると考えている。

産経新聞台北支部局長 矢板明夫氏
「(トランプ氏は演説で)「偉大」という言葉を最も愛用する。 彼は自身を偉大な大統領として位置付けし、そして米国は偉大な時代に突入する。その前提条件は、中共政権を旧ソ連の時のように崩壊させることだ。これがトランプの目標だ。 トランプ氏は戦争が好きではない。彼は多くの別の手段を使って、中共を崩壊させる。だから最近、中共と中国を区別することを提案した。とても賢明だ」

マクロ経済学者 呉嘉隆氏
「米国は包囲網を作るが攻撃はしない。攻撃せずに中共を包囲し、中共を内部から分裂させる。 今、私たちが目にしているのは、平和的な変化から始まり、さらに一歩進めば平和的な崩壊だ。この過程で、台湾はこの国際情勢に統合できなければならない」

台湾の経済学者、呉嘉隆氏は、米国はすでに中共が改革するという期待に見切りをつけており、いったん中共が崩壊に直面した時は、同盟国や香港、台湾と共に、中国が普遍的価値観を持つ自由民主主義の立憲国家へと安定的に移行するよう手助けするだろうと考えている。

産経新聞台北支部局長 矢板明夫氏
「中共が崩壊する前に、人権抑圧の暗い時期に入るかもしれない。国際社会はこれらに対し手を差し伸べ、中共の最後の狂いによって虐められている中国のこれらの弱者を助けなければならない」