台湾の対応はすばらしい。中国共産党は邪悪な手段で、日本の機密情報や個人情報を盗んでいると思う。米国や台湾を見習って対策を構築してほしい。
【大紀元(2020年8月14日)】
台湾の中央通信社(CNA)によると、台北市検察庁は8月13日、台湾の国家安全保障法に違反したとして、3人の立法(国会)議員秘書を起訴した。
彼らは2012~16年の間に台湾でスパイネットワークを構築し、その間に中国から金を受け取り、政府の情報を伝えたとされた。
元秘書である陳偉仁、李義賢、林雲太の3人の被告は、中国スパイの疑いで6月に身柄を拘束された。
検察によると、陳と林被告は2012年にマカオで、中国の最高情報機関である国家安全部の黄光龍と名乗る中国の諜報員に勧誘された。
台湾に戻ってから、陳と林被告は李被告のリクルートに成功し、一緒に台湾でスパイネットワークを展開し始めた。
検察側は2015年、黄が秘密情報を入手するために、地元の国民党の幹部を勧誘するよう陳に指示したことを明らかにした。国民党のチャンという名の秘書が採用され、彼は両岸関係に関する党内会議の文書を提供した。
2016年、黄は陳被告らに台湾の警察庁に関する情報を提供できる人物をターゲットにするよう命じた。その後、林被告は雑誌記者を募集し、記者が反中国共産党グループの現地活動に関する警察内部文書を提供することを期待した。検察によると、これらの活動には、法輪功の学習者が行っていた活動も含まれていたという。
1999年以降、中国共産党政権は法輪功の学習者を厳しく弾圧してきた。法輪功学習者は、連行、拘束されたり、拷問されたりしている。台湾では、地元の学習者が定期的にイベントを開催し、中国本土での迫害の中止を呼びかけている。
CNAによると、同記者は勧誘に応ぜず、黄と会うために中国に渡航することもなかったという。
2017年、黄は陳被告に、台湾の国境出入国データや国民健康保険の情報を中国に提供するため、個人を募集するよう指示した。
これを受けて、陳被告は技術専門家を勧誘しようとし、その専門家に金銭と引き換えに保険プログラムのデータベースにハッキングするよう依頼した。特に、民進党の蔡英文総統の医療記録を入手させようとした。CNAの報道によると、この専門家はこの要求を断ったという。
2018年、陳と李被告は、民進党議員のボディーガードでもある警察官を採用しようとした。陳と李被告は、同警察官に議員の事務所に入り、大統領選挙に関する民進党の内部文書を盗み出すことを要求した。CNAの報道によると、警察官はこれに応じなかった。
台湾メディア「自由時報」によると、検察はまた、3人の被告は台湾の親北派メディアの幹部や記者、親北派の公務員と知り合いになったことも明らかにした。3人は、機密情報を得るために食事に誘ったり、中国への無料旅行や報酬の提供をほのめかしたりした。
台湾の国防部は今回の件について、プレスリリースで、中国共産党による侵入の脅威に直面し、台湾の国家安全保障を守るために、機密情報の管理と人事評価を引き続き強化すると述べている。